道楽ねずみ

ドイツに関するものを中心に美術展,オペラ,映画等の趣味の世界を紹介します。

1900年代美術館その2

2015年10月18日 | 美術道楽

1900年代美術館の続きです。

 

冒頭の写真は、作者がわからなくなってしまいました。展示パネルを撮影した写真がピンボケで読むことができないのです。

その後に判明しました。ファウスト・メロッティの作品です。

中央にある9つの球体が格子の中に納まっている作品は、《彫刻 21番》です。

2005年に千葉市美術館で開催されたミラノ展で展示されており、図録を見ることによって作品名、作者名が判明しました。

次の写真も同じ作者のものです。

 

 

これも1900年代美術館の屋根に展示されている作品ですが、作者はわからなくなってしまいました。

 

 

カルロ・カーラ《夏》

 

フェリス・カソラッティ《真昼》


レナート・グットゥーゾ《磔刑》

 

ファウスト・ピランデロ《聖母子像》

 

 

ルシオ・フォンタナ《座る女性(鏡の前の女性)》

フォンタナが彫像も作っていたとは知りませんでした。

 

アルトロ・マルティーニ《ブリニーの死は死者を安らかに眠らせない》

ムッソリーニのエチオピア侵攻を受けて製作された作品とのことです。

 

上の人物が持っているのがこれです。1935年10月2日はムッソリーニがエチオピア侵攻を表明した日です。

 

カルロ・カーラ《2人の人物 男と女》

 

ルシオ・フォンタナ《馬に乗った男》

 

オスヴラド・リチニ《オベリスク》

 

アタナシオ・ゾルダッティ《コンポジション》

 

 

ルシオ・フォンタナ《空間的な概念、待機中(Cocetto spaziale, Attese)》

フォンタナの作品は、美術館の中のロフトのような部屋の中にもまとめて展示してありました。

フォンタナの作品を多数見ておりまして、最初は具象画もあり、彫像もありだったのが、次第にキャンバスに裂け目を入れるスタイルになり、それも最初はいくつも裂け目を入れていたのが、最終的には一本だけ入れるように変化していくという作品の流れも追うことができました。

フォンタナ作品は非常に充実しています

 

 

ルシオ・フォンタナ《空間的な概念、待機中》

 

ルシオ・フォンタナ《空間的な概念、待機中》

 

ルシオ・フォンタナ《空間的な概念(水平の棺)》

 

ゲオルグ・バゼリッツ《無題》

 

アンゼルム・キーファー《ブロッケンの花と草》

 

ヘルムート・ミッデンドルフ《赤い傘と共に》

 

ゲオルグ・バゼリッツ《無題》

この作品と次の作品は、倒立した人物の絵なので、いかにもバゼリッツの絵という気がします。

 

ゲオルグ・バゼリッツ《無題》

 

ライナー・フェッティング《投石者》

 

とても素晴らしい現代美術館でした。

このほかに、企画展もありましたが、こちらは写真撮影不可のため、写真もなく、またこちらもクタクタでもうよく覚えていません。

これだけの美術館でありながら、なぜかこの日は無料でした。