Zooey's Diary

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グニャグニャではなかった!

2009年10月01日 | イギリス旅行2009
「この世の不幸とは?
日本の家に住み、アメリカの女性をめとり、中国の給料をもらい、
イギリスの料理を食べること」
というジョークがあります。
(ちなみに幸福は、「アメリカの家に住み、日本の妻をめとり、
イギリスの給料を貰い、中国の料理を食べること」となります)
イギリスが、かつて日の沈まない大帝国を築くことができたのは、
何でも食べられるその鈍感な味覚があったから、というジョークもあります。 

林望氏の「イギリスはおいしい」がベストセラーになったのは
今からもう20年ほど前のこと。
これは当然、「イギリスの料理はまずい」という社会常識を前提にした上での
だがしかし、それは本当だろうか?そうとばかりも言えないのではないかという
イギリス通の氏の、独特の英国料理観が書かれているのです。
ここまでボロクソに言われているイギリス料理、
果たして本当に不味いのかどうかを検証したい、というのが
今回の旅行の大きな楽しみでもあったのです。

五つ星ホテルのレストランでの不愉快なサービスの後、
もっと庶民的なレストランやカフェにも、随分行きました。
イギリスには有名なパブというものがあり、
ここはお酒を飲むだけではなく、結構美味しい食事ができるのです。
一階は陽気で騒がしいパブ、2階は落ち着いたレストランという店あり、
日射しを浴びながらのテラス席つきあり、一階の騒がしい中でそのまま食べる店あり。
そうした所で食べたのは例えば、
ローストビーフ(写真)、舌平目のムニエル、舌平目のレモン風味ソテー、
スカンピ(小エビ)のフライ、ステーキ&エール・パイ(牛肉と野菜の煮込みをパイに包んで焼いたもの)、
シェーパーズ・パイ(ラムにリークやマッシュドポテトを乗せて焼いたもの)、フィッシュ&チップス等々。
こうしたディッシュには普通、メイン料理の他に
つけ合わせが山ほど盛られています。
フライドポテトやベイクドポテトやマッシュドポテト(何しろイモがこれでもか!と出た)
ブロッコリー、カリフラワー、ニンジン、グリンピースなど。

メインが何であろうとどんな店に行こうと、つけ合せの種類がたいして変わらないのは
残念でしたが、しかし、リンボウ先生が言うほどグニャグニャにまでは煮込んでなかったし
まるで味付けがなくもなかった。
私は、彼が名指しでボロクソにけなした大英博物館のカフェテリアでも
きっちり検証してみたのです。
”…それは、途方に暮れるくらいまずかった。(中略)ろくに塩も入れずに、
形がへたって緑の色がすっかり抜け、口に入れるとグニャッと崩れるくらい煮込むのである。
(中略)これほど凄まじく不味いものがまたと有るだろうか、と
その時つくづくイギリスに来たことを後悔しかかった程である。」(「イギリスはおいしい」より)

しかし、私が大英博物館のカフェテリアで試した軽食は、
決してそんなひどくはなかった。
この10年ほどでイギリスの料理は、飛躍的に美味しくなったという説もあるようです。
(一国の料理がそんなに変わるものだろうか?という疑問も私は持っているのですが)
更に、今回の旅行の前半は、イギリス在住の友人が一緒で色々アドバイスしてくれたこと、
どうせ食べるならと、ホテルのコンシェルジェやB&Bの主人に美味しいお店を聞きまくったことなども
加味しなければならないかもしれませんが
結論から言うと、10日間食べてみた限りではイギリス料理は、
結構、そこそこ、どうしてどうして、思ったよりもずっと美味しかったのです。

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2 コメント

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Unknown (すみれ)
2011-12-03 11:45:43
イギリスへ出かけたいと言うと
娘が料理がねぇ~と・・・
美味しいレストランは、ホテルの方や
食通の土地の方にお聞きするのが一番ですね。

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すみれさま (zooey)
2011-12-03 21:21:17
一般的にイギリス料理といえば
不味い、の代名詞ですものねえ。
でもこの日記に書いたように
私が食べ歩いた限りでは結構美味しかったのですよ。
すみれさんも是非ご自分の下でご確認下さいな。
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