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Zooey's Diary

何処に行っても何をしても人生は楽しんだもの勝ち。Zooeyの部屋にようこそ!

ビックリの常識「6カ国転校生 ナージャの発見」

2023年11月27日 | 

ロシアのサンクトペテルブルクで生まれた著者は、親の仕事の関係で7歳の時に日本、そしてイギリス、フランス、アメリカ、カナダに転校。小学校から中学の間に、6カ国での学校生活を経験。それぞれの国での体験を基に、「当たり前」「ふつう」「常識」を問い直す、という本です。

この表紙の絵は、小学校の座席のレイアウトを表してるのだそうです。
真ん中の絵が日本、一人ずつキチンと座った生徒はみんな前中央の先生を見ている。
右上はイギリス、大きなテーブルが幾つかあって5~6人でそれを囲み、テーブルごとに話し合って答えを出す。
左下はフランス、みんなの机が円を作るように並び、先生は円の中をあちこちして個人に対応する。
右下はアメリカ、周りを半円のように机が並び、真ん中には絨毯が敷いてあり、ソファもある。
左上のロシアは日本に似ているようですが、二人組は実は男女で、デキのいい女子をやんちゃな男子と組み合わせて、女子に男子の面倒を見させたりするのだそうです。
このような座席の在り方は、先生の言うことを聞いて欲しいのか、発言して欲しいのか、みんなで意見をまとめて欲しいかなどと、教え方の方針を示しているのだと、著者は言う。

ランチの取り方(給食、お弁当、カフェテリア、自宅に帰って食べる等)、ノートの取り方、筆記用具、点のつけ方など、国によってこんなに違うのかと驚くばかり。
水泳の教え方も、スピード、カタチ、持続性、どれに重きを置くかが、国によって違うのだそうです。
数字の書き方が日本は厳しくて、例えば7に横棒をつける(欧州ではこれが主流という、1と区別するために)だけで、数学の答案がバツにされたというのは悲しい。

こんなにあちこちの国に転校して、言葉も分からなくて、風習も違って、学校を拒否してもおかしくないと思うのですが、著者は自分は引っ込み思案だといいながら逞しく成長していく。
”国によって先生の言うことも180度違うことを、何度も経験してきた、ずっと「正解」が変わり続ける環境の中で、「誰かの正解」は必ずしも「自分の正解」でないことに気づいた”と。

そんなナージャさん、日本の電通に入社して様々な広告を企画、世界の広告賞を総ナメにし、2015年の世界コピーライターランキング1位に輝いたのだそうです。
そんなランキングがあることにも驚きましたが…


コメント (6)
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