Zooey's Diary

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「グレート デイズ! 夢に挑んだ父と子」

2015年02月24日 | 映画


トライアスロンの中で最も過酷だと言われている「アイアンマンレース」。
水泳3.8Km自転車180Kmマラソン42.195km。
それを、車椅子に乗った18歳の息子を連れてやるなんて。
つまり、息子を乗せたボートを引っ張りながら泳ぎ、息子を乗せた自転車で180km走り、
息子を乗せた車椅子を押しながら、フルマラソンをしなければならない。
どう考えても不可能でしょう、と思うのですが
それをやり遂げた親子が、アメリカには実在するのですね。
その親子にインスパイアされて作られたというのが、この映画です。
2013年フランス映画、ニルス・タヴェルニエ監督。

舞台はフランス、アルプス山脈の麓の緑豊かなアヌシー地方。
ポールは元トライアスロン選手で、生まれつき障害を持って歩けない息子に
まともに向き合うことができず、息子の世話は妻にまかせっきり。
ずっと仕事に逃げていたが、ある日リストラに遭ってしまう。
不機嫌な顔をして終日家にいる父親に、アイアンマンレースに出たいと
息子ジュリアンは言うのです。



映画に出てくるのは、立派な人間ばかりではない。
父親は障害児の息子から逃げているし、息子からレースに出たいと言われた時も
とんでもない、自分にはもう体力がないし、そんな金もないと言下に断る。
母親は大きな愛で必死に息子の世話をするが
時にそれが息子の自立を邪魔しているようでもある。
娘は「弟は決してつきあいやすい存在ではなかった。体も性格も悪くて
世話するのは大変だった」とみんなの前で言ってのける。
ジュリアンは明るく前向きな障害者ではあるが、逆に言えば
自分の立場をわきまえず、わがままなことこの上ない。
(アイアンマンレースに出たいということ自体、その最たるものです)

そんな不完全な家族が、紆余曲折を経て、過酷なレースに向かって一致団結するのです。
練習していて事故に遭ったり、怪我をしたり。
レース当日も、序盤の水泳から父親はもうふらふら。
みんながとっくに自転車で走っている頃に、必死に息子を負ぶって陸に上がり、
ふらつきながら着替えさせたりしている。
朝6時から夜10時までのアイアンマンレースの、なんと過酷なこと。
体力の限界に挑戦する父親のなりふり構わない姿の、なんと必死なこと。
そして路上の人々のこの親子に対する応援の、なんとあたたかいこと。
ラストには涙腺が決壊します。

この作品はフィクションですが
インスパイアされたというアメリカのホイト親子のことを調べてみました。
1962年、脳性小児麻痺のリック・ホイト誕生。
リックは首だけ動かせて、声を出せず、耳が聞こえているかもわからなかった。
両親は自分たちの手で息子に教育をし、14歳の時に一般の中学に入学。
父親ディックは息子の願いを聞いて、車椅子を押してマラソン大会に出るようになる。
1989年には、トライアスロンの最高峰であるアイアンマン世界選手権に二人で出場、
14時間26分4秒で完走した。
リックはボストン大学に入学して学位を取得、優秀な成績で卒業。
現在はコンピュータ研究室で障害者用の補助器具を開発している。


ホイト親子

世の中には、偉い親子が存在するのですね…

「グレート デイズ! 夢に挑んだ父と子」 http://greatdays.gaga.ne.jp/
「ホイト親子」 http://tinyurl.com/p4uwgkn
コメント (6)
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