![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3a/62/1d461dbfc7e753518e47a84c6b7d247a.png)
少々変わったタイトルの、少々変わった映画です。
先週から公開されたばかりのアメリカ映画、ジョシュ・ブーン監督。
主人公のヘイゼルは、甲状腺の癌が肺に転移した末期の癌患者。
今は薬が効いて小康状態を保っているが、酸素ボンベの装着が24時間放せない。
13歳で発病してから入退院を繰り返し、学校にも行けずに療養生活。
母親の勧めで嫌々癌患者の集会に参加し、そこで18歳のオーガスタスと知り合う。
彼は骨肉腫で片足を失っているが、明るい青年で、一目でヘイゼルが好きになる。
二人は好きな本を交換し、それについて語り始める…
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4d/0b/64b138af561bb4836fcb5ad8ca991420.jpg)
どう考えても、悲惨な状況なのです。
若い恋人たちは病気のこともよくわかっていて
お互いに自分への弔辞を頼んだりする。
が、登場人物はあくまでも優しく、ユーモアに満ちていたりする。
ヘイぜルは妙に冷めていて、自分や周りの人々をクールに観察している節がある。
泣いたり叫んだり絶望したりという段階は、とっくに終わってしまったのかもしれませんが…
難病ものなのに、基本明るく、お涙頂戴という感じではない。
一体この話、どうやって収束させるのだろう?と観ていると…
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/52/5b/cb8a038a129ce0bfe30295b1cdfb18e0.jpg)
やられました。
奇跡は訪れなかった。
そういう人生もあるんだね。
つらくって悲しくって望みなし。
でも、君たちはよくやった。
時間は長さじゃなくて、その密度が大事なんだって証明してくれた。
もう頑張らなくっていいから、ゆっくりお休み…
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7c/cd/cde9eaf15f009ceef99f8a1d86c4de0f.jpg)
「きっと星のせいじゃない」(the fault in our stars)この変わったタイトルは
シェークスピアの「ジュリアス・シーザー」の中のキャシアスの台詞
「The fault, dear Brutus, is not in our stars, But in ourselves, that we are underlings. 」
(だから、ブルータス、おれたちが人の風下に立つのは運勢の星が悪いのではない、
罪はおれたち自身にある)からとったものなのだそうです。(Wikiより)
原作はジョン・グリーンの同名小説。
こちらの邦題は「さよならを待つふたりのために」。
私は映画の邦題の方が好きですが、"the fault in our stars"というのは
「君たちのせいじゃない、持って生まれた星のせいなんだよ」という、
逆の意味だと思うんだけどな…
「きっと、星のせいじゃない」 http://www.foxmovies-jp.com/kitto-hoshi/