Zooey's Diary

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「HACHI 約束の犬」雑感

2009年08月09日 | 映画
最初にお断りしておきます。
私は、映画に対しては概ね辛口なのですが
こと動物モノに関しては甘いのです。
なのでこれは映画評じゃなくて、雑感日記です。

で、観てきました「HACHI 約束の犬」。
2~3日前の朝日新聞に、2面丸ごとこの映画の特集記事があって
それを読んだらどうにもこうにも我慢できなくなって。
あのリチャード・ギアが、シナリオを読んで「赤ん坊のように泣いてしまった」だの、
「これは本物だと確信したギアは、主演だけでなく、プロデューサーも買って出た」、
その結果、「古い友人であるラッセ・ハルスとレムに監督をお願いした」などと…
ラッセ・ハルストレム、「ギルバート・グレイプ」「サイダーハウス・ルール」など
私の大好きな監督です。

感想は…
これは、実話を基にした童話です。
分かりきった話を、どう2時間のドラマに仕立てるのか?
「ハチ公」「秋田犬」といった非常に日本的なものを、
アメリカの郊外の景色にどう溶け込ませるのか?
などと色々疑問点はあったのですが
観ているうちにどうでもよくなりました。
ポケット・ティッシュ丸ごと一個消費しました。

以前ハチ公について詳しく知った時、つくづく驚いたのですが
実際のハチが上野教授に飼われていたのは
ほんの一年ちょっとの間のことだったのです。
仔犬のハチが上野家に貰われていったのは1924年、
ハチが2歳になる前の25年5月に教授は帝大で急逝し、
その後ハチは10年近く渋谷駅に通い続けたのです。
暑い夏の日も、寒い雪の日も。

ハチは、教授が死んだって分からなかったのかなあ?
自分が待っていれば、いつかきっと帰ってくると信じていたのかしら?
たった一年の暖かい思い出のために
その後10年も吹きさらしの中を待ち続けるなんて…
10年後の、汚れて痩せ衰えたハチの姿がヨロヨロと画面に現れた時には
私は号泣してしまいました。
いかん、こうして書いていても泣けてくる…
雰囲気を味わいたい方は是非、予告編をご覧下さい。

HACHI 約束の犬(2008)予告編 Hachiko: A Dog's Story Trailer

コメント (8)
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