Zooey's Diary

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さようなら、タイガ

2009年08月27日 | 社会
釧路動物園のアムールトラのタイガ、
死んじゃったのですね。

”後ろ脚などに障害がありながら、たくましく生きてきた北海道釧路市動物園のアムールトラ2頭のうち、雄の「タイガ」(1歳)が25日、急死した。
食事中に肉片をのどに詰まらせて窒息死したとみられる。
タイガは、雌の「ココア」と、もう1頭の雄とともに昨年5月24日に誕生。
仮死状態だったが、飼育員が蘇生させ、タイガとココアの2頭が息を吹き返した。
その後、後ろ脚や脊椎(せきつい)などに先天的な障害があることが判明したが、
同園では「障害に負けずに生きる姿を多くの人に見せたい」と飼育を決断し、
2頭もやがて歩いたり、走れるようになった。”

四肢に障害を持って生まれたタイガとココアの兄弟が
曲がった短い脚で必死に生きようとしている姿を
新聞やテレビなどで時々見ていただけに
その世話をする飼育員の懸命な努力に胸を打たれていただけに
驚きました。
ようやく1歳半、体重64キロにもなってたというのに…

そのニュースを検索していたら
2チャンネルのページにたどりついて
ザッと読んで又、驚きました。
殆どが、可哀想、冥福を祈るといった書き込みですが
中に、飼育員は何をしていたんだ、大きすぎる肉片を与えたのじゃないか、
責任とって自殺しろ、などと。

2チャンネルがよく荒れるということは聞いたことがあるし、
以前覗いてみたとき、そのあまりにも無責任な誹謗中傷の言葉にうんざりして
私は普段、近寄らないようにしているのです。
こんなのは、炎上ともいえない、まだほんの些細なものなのでしょうが…

今、一番悲しんでいるのは
懸命に育て、寝食をともにしてきた飼育員に違いないのに。
タイガの死因について詳しいことは分かりませんが
重い障害を持った身体であるということで
やはり色々な機能に劣る部分があったのではないかと思います。
私の父が病気で倒れて、いよいよ弱っていった時に
健常なときには何の問題にもならなかったことが命取りになるということに驚きました。
例えば、食べ物や異物を気管内に飲み込んでしまう「誤嚥(ごえん)」というものが
身体が弱っている時にはいかに恐ろしいか。
ごく少量のプリンやゼリー、あるいは薬でさえも誤嚥の対象となり、
それが故に窒息死してしまうこともある。
通常では考えられない些細なことが、病人や障害者にはいかに危険なものになり得るか、
そんなことも、身内に病人が出て、初めて私は知ったのでした。

事情を知らないくせに飼育員を責めるなんて
許せない。
どうか、親代わりの飼育員、そして残されたココアの悲しみが
一日も早く癒えますように…

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コメント
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