中東の大きな変化点は1979年のイランのイスラム革命。2003年の息子ブッシュ大統領によるイラク戦争、そして2011年のアラブの春だそうです。特にイスラム革命は眠っていた中東が覚醒したかのような大事件でした。サウジアラビアが対イランを大きく意識するようになったのもこれが原因だそうです。イラク戦争もアメリカの思惑はイラクの民主化によるアメリカのイラク制御だったのですが、思惑は全く外れて、混沌中東を作り出してしまいました。罪深いといえば罪深い。そしてアラブの春がシリアに飛び火して現在の混沌に至るという、そういう流れだそうで。
中東問題はスンニ派とシーア派の争いというのが日本人の多くが思っていることだと思いますが、実は宗派争いのように見えつつ、実はサウジアラビアとイランとの覇権争いというのが実相だそうです。両国とも宗派に乗せることで周辺国を巻き込んでいるのですね。イランというのはペルシャ帝国の歴史があるように古代から中東に覇権を持っていました。アラブはペルシャとは違う遊牧民族でしたが、20世紀に入ってアラブが結束してペルシャに対抗するようになります。そして油田が見つかり西欧の介入があって、もうその時点で現在が見えるようです。
晩秋らしい一日でした。古いアルバムのデジタル化作戦を進めておりまして、アイフォンと想い出箱という器具を使ってアルバムの写真を撮っています。パソコンやスマホで見るとちょうどいい写真にデジタル化できます。なんてことをやって活字休養日でした。
11月も後半に入り、いよいよ年末モードとなってまいりました。一方、ガソリン価格が高いです。ガソリン価格は原油価格そのものですが、イランへの経済制裁とか、色々な要因がありますが、中東の政治情勢というのが価格に反映しているのは間違いありません。そして、我々にとってこの辺りの理解を難しくしているのが、イスラム国同士のいざこざです。宗教というのは根が深いですから、日本人のような宗教観でなかなか対立をわかることはできませんね。元々は砂の国だったアラブは遊牧民、隊商が牧歌する国で、部族間もそんなにギズギスした対立は無かったと聞いていますが、オイルが出たばっかりに英仏などに国境を引かれて利権の海に覆われてしまいました。中東を理解しようというシーア派とスンニ派という選書を読み始めました。
久しぶりにビジネス書というのを読みました。ビジネス書というのは流行り廃りが早くて、流行を追うことは自分自身あまりしませんが、この本は手に取ってしまいました。3年後、5年後もこの本は内容の新しさを失わないでしょうか、それとも新しいビジネスモデルが出て陳腐化するでしょうか。
「サブスクリプション」ティエン・ツォ ダイヤモンド社
今日のサブスクリプションはあまり進みませんでした。人身事故があって電車が遅れて、その分込み具合もひどくて炭酸ガスが充満したのか眠くなってしまい、本を抱えたまま寝てしまいました。
サブスクリプションを半分まで。世の中、物売りから事売りへと流れが変わり、トヨタ自動車ですら自動車を売ることから自動車で出来るサービスを売る時代に変わろうとしています。5年後、10年後には世の中はかなり変わっているのではないでしょうか。モノは所有せずに利用する。シェアリングするそういう時代です。
サブスクリプションを読んでいます。単なるものつくり、作る側からの消費者への一方的押し付けから消費者によるサービス選択へと時代は大きく変わろうとしていて、所有から利用へという合言葉で、アメリカの企業を例に10年後、この流れに乗らない企業は無くなっているというストーリーです。利用にあたって対価を払うというのがサブスクリプションです。
仕事の関係で読みだした本が、サブスクリプションという本です。今世の中は物を買うよりも利用するという具合に変化しています。シェアリングエコノミーというものです。物は売る時代ではなくサービスとして提供する、企業の収益は定期的な利用料によって達成するというものです。サブスクリプションとは購読というのが本来の意味ですが、定期的な支払という意味になります。結構厚い単行本なのでいつ読み終えるでしょうか