活字日記

毎日読んだ活字系(雑誌、本、新聞、冊子)を可能な限りレポートします。

【11月22日】

2018-11-22 | 選書

今日はいい夫婦の日だそうで。車のナンバーも1122というのが多いですな。2525と並んで多いナンバーかと。
シーア派とスンニ派を読み終えましたが、混沌としている中東情勢理解のヒントがだいぶ授かりました。中東はアラブとペルシャとの駆け引きが基本だと思っていたのですが、概ねそういうことのようです。それがスンニ派(アラブ)とシーア派(イラン=ペルシャ)の宗派争いと形を変えているのですが、アラブにもシーア派が結構いて、イラクはアメリカの介入によって(イラク戦争)フセインが退場してからはシーア派の国になり、イランがイラク、シリア、ヨルダンに勢力を伸ばすようになったということへのサウジなどの危機感が複雑な関係を築いているということです。旧宗主国たる欧州の思惑、ロシアの思惑、アメリカの思惑、トルコの思惑、イスラエルの思惑、などが絡み絡みで、この地域はしばらく混沌とした情勢が続きそうです。中東情勢の理解が進んだ本でした。

「シーア派とスンニ派」池内恵 新潮選書

コメント
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