【9月28日】

　荷風好日を読了。著者の川本三郎をWikiで調べると、かつて（72年）自衛隊朝霞駐屯地殺人事件で、当時朝日新聞記者だった著者が秘密裏に犯人と接触、その生き様に感化されて証拠物を隠滅したことでセンセーションを呼び、懲戒解雇の上逮捕されてしまっていたのですね。現在は売れっ子のエッセイストして映画、文芸の評論をしています。刑事罰をもらっても復活する人は復活するわけです。
　さて、一転して青春小説であります。この秋箱根駅伝を舞台にした映画が公開されますが、こちらは陸上トラックが舞台で、インターハイ出場を目指す高校生の物語です。この一瞬の風になれは本屋大賞を取っています。単行本で書店に並んだ時に買おうか迷ったのですが、意外と早くこの夏に文庫化されてゲットであります。

「荷風好日」川本三郎　岩波現代文庫