浮世絵の実物を見たことはありませんが、新書の一ページに印刷されたものを見るだけでも、その素晴らしさは十分に堪能できます。昨日も書きましたが版画という技法柄、確かに絵師一人の才能だけで出来上がっているのではなく、版元と彫師と摺師とのカルテットが必要なのですね。それにしても基本的な才能としての構図の取り方などは、広重の力量ですね。近景と遠景の中に広重が盛り込んだなぞを推理するというのがこの本ですが、こういう楽しみ方もあるのだと思いました。
ビックコミックオリジナルのプロのひとり言は恒例の年末回顧駄洒落特集が笑えましたね。
「謎解き 広重 江戸百」原信田実 集英社新書ビジュアル版
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