活字日記

毎日読んだ活字系(雑誌、本、新聞、冊子)を可能な限りレポートします。

【5月6日】

2022-05-06 | 文庫

更利萬吉のマッド社員シリーズという就職ジャーナルに1971年に連載された5回ものはなかなか未来を見通した内容です。文学部をドンケツで卒業し3流商社に勤めた萬吉おこすドタバタですが、萬吉の発想がすごく、会社には来ないで自宅で仕事をした方が効率がいいというのは、今は在宅勤務として、社内会議をテレビ電話で行うというのはZOOMの会議で、ロボット秘書が登場しますが、これはAI搭載のペッパーなどで実現しています。SF作家というのは大したものです。
筒井康隆はクラリネットを吹くのですが、そのクラリネットへの思いを書いたエッセイも載っていました。クラリネットは難しい楽器で、クラリネットが吹ければサックスは楽に吹けるのだそうです。クラリネットの選び方、組み立て方などが書かれていますが、未完なのが残念です。

「人類よさらば」筒井康隆 河出文庫

 

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