山岳小説傑作選は夢枕獏の山を生んだ男、笹本稜平の疑似好天を読みました。山を生んだ男は夢枕獏らしい伝奇的なストーリー。フォッサマグナが意識化する話です。疑似好天は映画にもなった春を背負っての連作集の中の一篇。二つ玉低気圧が通過する甲武信岳を舞台にした話です。実は夢枕獏は初めて読んだのです。夢枕獏の文章があまり合わなくて読んだことがありませんでした。フォッサマグナが意識化するというのは40万年後の造山運動の結果、アルプス山脈を形作るためにある登山家の意識を借りたというものです。富士山が邪魔をしてアルプスが形成できないというのを直したいというフォッサマグナの意識の話なのです。疑似好天は山を守る山小屋経営者の話です。疑似好天の方が自分には合ってるかなと思いました。
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