この会はまず落語をやってから長唄という演者にとっては地獄。いや、お客さんの方が地獄か。
お客さんが落語のことを詳しくない長唄関係、その他関係の方もおられて、今までこの会は名実ともに「寝床」ですから、と言っていたのが通じてなかったので四回目にしてわたしが「寝床」を。
そう落語に詳しくない方も多いと考えるとサゲがわかりにくいかと、マクラで浄瑠璃語るところを「床」と言います。サゲに関係するので覚えておいてください、と言うとサゲの「あそこがわたしの寝床です」のときに、「あ~」と小さな声があがったのでちょっと気持ちよかった。
でも、久しぶりの長尺×おりからの暑さで後半は咳き込んでしまったのが残念。
で、もうひとつの趣向が、「石段」以外の出囃子は長唄から選ぶことに。「岸の柳」「鞍馬」「老松」。これは・・・、
午前中の方ができがよかった。
お約束。出囃子は早いし、太鼓のペースもあるしで本番は結構難しかった。これは慣れのような気がする。
仲入り後、地獄の長唄コーナー。
「春興」
合奏曲なので、全員が三味線で参加。本手と替え手でわたしは去年から手がけている替え手の方で。練習のときにそろわなかったところがこの日の午前中からそろいだし。たぶん息が合ったんだと思う。ちょこちょこ間違えていたけど、最後がきれいに終わったのでそれでいいのだ。
「越後獅子」
てんごさんが唄方、文月さんが笛。
わたしが立て三味線。なにをするかというといわゆるバンマスのような。具体的にはよっとかはっとかよ~い、いやとか言って間をそろえる役割。
一番下手で!!
一番リズム感がないのに!!
立てをしてと言われてからいかに呑気なわたしでもプレッシャーを感じ、少しでもみなさんの足をひっぱらないようにと祈っていたので、自分が間違えても「よっ」「はっ」は言い続けた・・・。
できてないところを数えればきりがないけど、役目は果たせた(と思う)のですがすがしい気持ち。本当に勉強になった。
で、帰宅して出囃子だけは稽古した。あ、やっぱり悔しかったんや。
なんちゃって長唄の仲間に感謝。
おしまい。

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