モンテッソーリ子どもの家アイアイ

愛知県刈谷市モンテッソーリ教室です。
子どもたちの主体的な活動を大切にしています。
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AMI教師トレーナー リリアン・ブライアン先生の講演会

2014年05月22日 | モンテッソーリのこと

だいぶ日にちが経ってしまいましたが、
5月5日に、日本モンテッソーリ協会 中部支部の定例会に
国際的な第一人者リリアン・ブライアン先生の講演会がありました。

一般社団法人モンテッソーリ教育研究会学校法人 高根学園内)で
ご講演をされた後、名古屋にも来てくださいました。
上品で素敵な先生で、とても有意義な4時間でした。

リリアン・ブライアン先生の略歴:
0~3歳、3~6歳AMIディプロマを保持、半世紀の間、世界中の子どもたちや教師を指導してきた。その間、AMI教師訓練センターとして有名なアメリカアトランタのモンテッソーリ・インスティチュートを創設し、名誉トレーナーの称号を持つ。


私たち子どもに関わる人、教師だけでなく、親、大人として、
どういう人を育てなければならないのか。
そのためには、どうすればよいのか。

子育ての根幹とも言えるものは変わらないということ。
改めて、考えさせられました。
子どもに関わる方に少しでもお伝えしたいなと、ホントに少しですが…

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現代社会では、将来クリエイティブな物を考える子どもが望まれてる。
次の世代をになっている子どもたちにかかっている。
私たちが抱えている問題の解決策を見出せる人に育てなければならない。
課題とは、飢餓、紛争、戦争、自然資源保護、すべての問題を解決でき、
また、争い、戦争、要求ではなく、協力をもって成し遂げられることができる人ということ。

今までの暗記に頼る教育パターンではなく、これまでと違ったタイプの教育が必要。
モンテッソーリ教育は決して時代遅れではない。
子どもの自然の発達に即しているから、世界中の子どもに当てはまる。
人種、国籍、場所、時間に関係なく、どの時代、国でも成功している。
すべての大陸、ほぼすべての国に存在する。

社会というのは、0~6歳の重要性に気を配らないで、不適切なインプットをしておいて、
不適切な人物になってしまってから気づく。
吸収する時間を与え、子どもたちには価値あるものに触れさせ、
忙しさに追われることから子どもを守ってあげないといけない。
彼らが吸収したことは、彼らの体の一部になり、一生涯持つ資質になる。

一般では、大学が一番難しいと考えられているが、学ぶということを考えると
0~6歳が一番重要であり、保育士・幼稚園教諭が一番重要。

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以前の研修でも、先生がおっしゃいました。
すべてを写真のように写し取る幼児期に関わる先生方は、心しなければならないと。
保育園のように長時間お子さんを預かる場合は、特に。
今、20代の先生方が60~70歳になったときに、
今、関わっている子どもたちが、世の中を動かしている。
その世の中が、どうなっていてほしいのか?
これは、先生だけでなく、親である私たちも考えなければならないと思います。


しかし、モンテッソーリ教育は、0~6歳だけの教育ではありません。
子どもの発達段階は、0~6歳、6~12歳、12~18歳、18~24歳の
4つに分けて考えられています。
その段階で心理状態も変わってくることを理解しなければならない。
0~6歳の教師が、6~12歳にスイッチしてはいけないと
おっしゃっていました。

息子が小学生になったとき、モンテッソーリ教育の根幹は、変わらないのはわかるけれど、
今までとの違いを感じて、戸惑ったのも事実です。
日本では、モンテッソーリ小学校もないし、小学生のクラスがある教室もあまりないようです。
残念ながら、わが家の近くにもありません。
国内にディプロマ取得できるコースがないことも大きいかもしれないですね。

でも、日本では、小学生どころかモンテッソーリ幼稚園さえないところも多いと思います。
通わせたくても通わせられない人もいらっしゃると思います。
モンテッソーリを取り入れる園がもっと増えるといいなと思っています。


たかね保育園のDVDが販売されていましたので、ご紹介しますね。
0歳からの出発 ~自立への道~
小さいお子さんをお持ちの方も、
保育園・幼稚園にお勤めの方も、
本だけを読んでいてもよくわからないという方も、
DVDで園内の活動なども紹介されていますので、
興味ある方は、お問い合わせください。

ぜひ、こちらもお読みください。
モンテッソーリ教育を初めて知る方へ
マリア・モンテッソーリ
モンテッソーリに関する書籍

モンテッソーリ子どもの家アイアイ クラスのご案内


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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (Yuzyママ)
2014-05-25 21:51:08
yu.noさん、講演会の様子をお伝えくださり、ありがとうございます。いつもモンテッソーリ教師の方々の講演会があると出かけたいと思いながらも、タイミングを逃しているため、本当に参考になります。

やはり小学生になると、これほどまでにモンテッソーリ教育を深く理解されていらっしゃるyu.noさんでさえも、戸惑いというのはあったのですね。我が家の場合は、どちらにしても家庭が中心のため、小学生以降も環境は変わらないのかもしれませんが、小学校を軸にしながら、学びの楽しさを親としてはどのように伝えていくかが課題になるかと思っています。

本当にこの教育法がもっと日本でも受けられる環境が整えば良いですよね。
返信する
やっぱり! (たかまつより)
2014-05-26 08:46:14
幼児期に携わるということは、もっと子どもを知ることが大切だということですよね!
家庭でもじっくりと子どもに時間を取っていきたいです!!
0~3歳の情報ありがとうございます!
いつも幅広く子どもに関わる事について情報を発信しておられ、志を感じます。
また更新を楽しみにしています。
返信する
Unknown (yu.no)
2014-05-26 22:29:36
Yuzyママさん、コメントありがとうございます。

深く理解しているなんて、そんなことはありませんよ…
まだまだです。
Yuzyママさんのブログも参考にさせていただいています。

先生のおっしゃった内容を心に留めておきたい、みなさんにもお伝えしたいと思って記事にしました。
小学校に入ったばかりの頃は、幼稚園と環境がゴロっと変わったので、息子にとってかなり戸惑いもあったと思います。そんな戸惑いに、私も振り回されていたような気がします。
渦中にいる間は一生懸命でわからなかったことに、過ぎてみて気づく・・・という感じです。
学びの楽しさは、幼児期に培ったものなのだと思いますが、ずっと持ち続けていますよ。

返信する
Unknown (yu.no)
2014-05-26 22:34:55
たかまつよりさん、コメントありがとうございます。

03おやこのおへや、がんばっていらっしゃいますね。
たかまつよりさんも、志は同じと思っていますよ。
お互いがんばりましょうね!
更新楽しみにしてます。
返信する

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