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夢の羅列<冠水>

2016-02-19 20:44:10 | Dreams
下のページで、
「この世界に目覚めた」ばかりではあったが、

また夜になれば眠るわけで、
そうすればまた夢は見るわけで、

最近、
狭い部屋でしばらく話しをした相手がその夕方から
インフルエンザA型で寝込んだと聞いた翌日のまた翌日の朝から、
私はひどい悪寒に襲われ、
それは、インフルの潜伏期間約2日にジャストなタイミングであったから、
これはやってしまったかな、とさすがに覚悟をした。

そういえば話しをしている最中に
マスクもなしに悪い咳をゴホゴホとしていたっけ。
オレも油断をしたものだ。

ここ数年、風邪などをひいたことがなかったから、
伝染されることなど、まったく念頭になかった。

それで昨晩は早くに寝た。

幼い頃に熱にうなされて、
頭に角が生えたと大騒ぎをしたことのある私は、
熱っぽいまま眠ると悪夢を見がちで、
昨晩の夢の中も楽しむ余地はまったくない大雨だった。

若い女がいて、若い男がいて、
私がいた。

夜だ。
外は嵐。
すでにひざ下まで道路が冠水していた。

背の高い男は徒歩で坂の下に、
私は上に、
女は車で下に、と分かれることになった。

男二人で女を見送った。すると、
あっという間に車は水に流され始め、
しまいに横転してしまった。

私たちは慌てて水に入り女を探したが、
車のドアはもう全部開いてしまっていて、
姿はまったく見えなかった。

濁流は勢いをどんどん増して、
それでも私と男は二手に分かれて探し回ったが、
結局、女を見つけることは出来なかった。

目覚めたら、
咽喉は少し痛かったが、熱はない様子で、
これなら今日一日をなんとかやり過ごせば、
おそらく大丈夫だろうと安堵したが、
すぐに、
夢の中で水に消えた女を思い出して、
暗い気持ちになり、
朝の薄明かりに私はしばらく青く沈んだ。
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