20220617
ここで昔、火事があった。
私が子供時代を過ごした地域、いわゆる地元に用事があり、その辺を歩いていたら、ふとある場所で足が止まった。そこで昔、火事があったことを思い出したのだ。
今では街並みも建物もすっかり変わってしまったが、たしかに何十年も前にそこで火事があり、戸建てが一軒か二軒全焼したことをはっきりと思い出した。
今は鉄筋のマンションが建っているが、その頃は大きな駐車場の端に家が数軒が建っていた。火事は冬の朝だったのではないか。
あれは家族で焼け出されたはずだったから、大変なことであっただろう。
すぐ近所だから、後で見に行ったら、無残な焼け跡には焦げたぬいぐるみがあった。子供もいたのだろう。原因はどうあれ、ある日突然に何かも失うことは悲惨だ。
ほんの小さな火でも一気に燃え広がる。燃える物がなくなるまで燃える。消火をするには大量の水をかける。すると火事なのだが、水害というような様相も呈し、ついさっきまでそこにあった普段通りの平和な日常も人生も文字通り滅茶苦茶になってしまう。
私もその7,8年後、一人暮らしのアパートを隣家からの延焼で焼け出されたことがあるから少しは辛さがわかる。
だから今でも寝る前の火元確認と歯磨きは忘れないのだ。
ふと思い出したので書いてみた。
そんな季節ではないが、皆さんも改めて十分にご注意されたし。
evolucio