夢の羅列<意識料理> 20180727採取
夢の中で買い物に行った。
どこだろう。ここは。
お洒落な街並とはいえないのだが妙に活気があり、
しかし原宿とか代官山とかのように大資本の流入した感じではなく、
どちからといえば、古くからの下町が最近あらためて注目されています、というような、
けっして大きくはないエリアの中で小規模経営者たちが意識を高く持って、
自分たちの街を新たに作り上げようとしている気概と少しの空回りを漂わせていた。
何を買ったのか忘れたが、昼も過ぎて私は何かを食べようと思った。
なんでもいいや。
目の前にあった和食でもなく洋食でもなく、創作料理的な、
やはり小洒落た感じの店に入った。
テーブルに座り、メニューもよく見ず、ランチのようなセットを注文した。
昼は過ぎたが、店内はまだけっこう慌ただしかった。
しばらくして私のセットが運ばれてきた。
ワンプレートというのか、大皿ひとつにまとめて乗っているあれだ。
ところが、その乗り姿を見て私は言葉を失った。
なんというか、主菜と副菜の横にご飯が平たく盛られていて、
なぜかその上に椀が米をむぎゅっと潰すように乗せられているのだ。
やってくれるわ。
これが意識の高さか。
新たなる次元の創作か。
わかりやすく言うと、
たとえば弁当のライスの上に汁物の椀がぎゅっと乗っているような図である。
いや、私はここで行儀とか道徳とか倫理とか、お米に対して失礼とか、
そんなことを言いたいわけではない。
食べにくいだろ。なにしろ。
ヘンなとこ来ちゃったなあ。
知らぬ間に世の中変わってしまったなあ。
などと思っていたら目が覚めた。
おわり。