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スカイフォール

2016-05-29 19:15:03 | Diary
先日、CS放送で映画「007」のシリーズをしつこく何度も繰り返しやっているから、
今まではあまり興味はなかったのだが、
映像のよさそうな「スカイフォール」をつい観てしまった。

ダニエル・クレイグはかっこいいし、映像も大変に素敵ではあったが、
ストーリーがマンガみたいで、しかもこの人が出ているらしいから観るか、
と思った映画「ノーカントリー」のあのおっかない人、ハビエル・バルデムの
役どころも今ひとつで、まあ私にはどうでもいい映画だと結論づけたかったが、
なんとテーマ曲が驚くほど良かった。

声だけではアデルだとわからなかった。
アデルはイギリスの、というか、ヨーロッパではものすごい人気の歌手で、
彼女に対する私の認識は「歌のうまい肥えたあの人」くらいなのであった。

彼女はもっと地声を張るタイプのヴォーカルだっと思っていたから、
最初に聴いた時にはあの肥えたアデルさんだとはわからなかった。

すぐに検索すると、さすが現代。3分以内にほとんどのことがわかり、
この曲は歌詞もとても良いのだが、作詞もアデルさんだということ。
本当に、といっては失礼だが、本当にこの詞をアデルが書いたというなら、
私はすっかりアデルのファンである。とてもよい歌詞だ。

曲も最高。歌詞も最高。歌も最高。アレンジも最高。

重厚なオーケストレーション。
私には管弦楽法を語る素養などはないが、
サビに入ってからのストリングスがダーク感に溢れ、
そしてサビの終わりにホーンが「007」を明瞭にし、
そこにほんの一瞬、ソリッドなギターを加えただけで、
ジェントルかつワイルドな匂いを鮮明に残していく。

もしもひとつだけつまらない注文をつけてもいいなら、
デイビッド・ギルモアのギターが間奏に入ってほしかった。
もっと言うなら、
歌はそのままで、丸々ピンクフロイドの演奏で聴いてみたい。

007のプロデューサーは
「ダークナイト」のクリストファー・ノーランに早く撮らせろ、と思う。
でも、こういうひとつの伝統的になってしまっているものには、
こだわりのあるうるさい人たちがいろいろいて、
一筋縄ではいかないのだと推測される。

最近、アデルがソニーと140億円の契約を結んだというニュースを見たが、
まだまだ若いし、心も身体も見るからに健康そうだし、
伸びしろが長そうで楽しみだ。

ニーチェのZIPPO 深い淵

2016-05-28 21:24:00 | Zippo


画像のZIPPOは、昨日の画像のものと同じで、これは裏面である。

直近の注文制作品であるが、いや正しくは、
注文に対するある意味を持った制作品であるが、
ここにニーチェの言葉を彫った理由は、
これを持つ人がこの言葉をきっと必要とするのではと思ったからだ。

  “怪物と闘う者は、自らも怪物にならぬよう、気をつけるべきだろう。”

前半はわりとありきたりな言葉なのだが、しかし、

  “深淵をのぞきこむ者は、深淵からものぞきこまれているのだ。”

後半が実に天才的かつ詩的な思想の言葉になっている。

ニーチェは、考えに考えを重ね、考えすぎる行為への警鐘を鳴らしつつも、
しかし自らは考えすぎて発狂し、肺炎か何かで死んだわけだが、
その人生と命と引き換えに、上のような金よりも重い思想と言葉を遺した。

まあキリストでもブッダでもいわゆる賢人でも、なかなか面白い言葉を遺していて、
思想を超越して、私自身が面白いと思った箇所を好きに彫っているわけだが、
やはり自分でもこの文字だけを彫ったものが一番好きだ。

もちろんデザインを彫ったものも自分の手による制作品なのでとても好きなのだが、
加齢とともに「あっさり」としたものが好きになる傾向は否めない。

夢の羅列<吸血の午後>

2016-05-27 22:29:17 | Dreams



夢の羅列<吸血の午後>


夢の中で私は、知り合いと話をしていた。

どこかオープンカフェのような、それとも
少し洒落た公園に置かれたテーブルを二人で囲んでいるような感じである。

いや、囲んではいない。

テーブルが二人の脇にあって、お互いのヒザが見えるように向き合っている。

話の内容はなんだったか。

わりと長い会話であった。

話しているうちに私は左足のふくらはぎ辺りがチクチクと痒くなり、
ショート丈のカーゴパンツから出た足に手をやりポリポリと掻いた。

すると指先に何か異物感があったので下を見ると、なんと、
細い透明な管の先端が私のふくらはぎに吸着しているではないか。

しかも管の内部が不安を予感させる感じに赤くなっていて、
その管は太さが5ミリほどか、
それが地面に50センチほどいやらしく伸びているのだ。

伸びた先の地面を目で追うと、
そこには何かグニャグニャした白い半透明で気味の悪い生物がいて、
どうやら私の血をチュウチュウと吸っているようだった。

反射的に私は管を手で払った。

管は海の生物の触覚のようにシューっと胴体の中に縮んで見えなくなった。

「なんだこれ、ヒルか」

「ああ、これはヒルだな」

知り合いは驚くこともなく答えた。そして、
テーブルにあった塩とコショウの小さなボトルのうち塩の方を取り、
地面にうずくまったヒルに何度も振りかけた。

すると振りかけたのは塩ではなくて、何かの酸であったらしく、
「ギューッ」という断末魔のような音とともに白い煙がヒルから上がり始め、
見ているとヒルは無惨にも溶けながら焼けているようだった。

知り合いは何も言わずそれを見ている。

私は、固まってしまって何も言えずに5秒ほど見ていた。

いくらなんでもヒルとはいえ、この状態が続くのは見ているのも辛いので、
ヒルをもうすぐに殺してやろうとテーブルにあったハサミを手に取り、
刺すか切るかと身構えた。

するとヒルはなぜか灰色のネコに変わって、しかし溶けて焼けるのは同じだった。

ネコならなおさらだと、私はもう肚を決めて
溶けている首の辺りにハサミを突き刺すと、とにかく早く死なせてやるべく、
ハサミの先でグリグリと内部をえぐり、最重要な部分を探った。

ここだ、という感触が手に伝わり、私は迷いなくそれを断ち切った。

煙と悲鳴を上げていたネコがふっと静かになり、そして私を見た。

はっきりと私を、何か悟ったような目で見ている。

私もせめて最期を見届けてやろうと、ネコの目を見つめ返した。

終わり。


  怪物と闘う者は、自らも怪物にならぬよう、気をつけるべきだろう。
  深淵をのぞきこむ者は、深淵からものぞきこまれているのだ。 (F ニーチェ) (画像より)

夢の羅列<1250万円の女優>

2016-05-24 22:05:03 | Dreams
夢の羅列<1250万円の女優>


アメリカ人の女優、サラ・ランカスターは年収が1250万円である。

サラは日本での仕事を得るために来日した。

俳優としての仕事はまだなかったが、ある雑誌の対談を受けた。

対談の相手は、お笑いコンビ『バッファローツイン』のひとり、小林で、
サラは指定された場所に時間通りに行った。ところが、

小林が急に来られず、急遽、相方の矢島が対談の相手に変わっていた。

ちなみにサラは35歳。矢島は23歳である。

編集者に紹介され、矢島を初めて見た瞬間に、サラは恋に落ちた。

ここまで書いておいてなんだが、後を忘れてしまった。

しかし、何度も書くが、なんでこんな夢を見るのだろうか。

夢の羅列<凝固の町>

2016-05-22 16:50:03 | Dreams
夢の羅列<凝固の町>


雪が降っている。もちろん夢の中だ。

私はずいぶんと長い時間、四駆の車を運転し、やっとこの町に着いたのだった。

町は日本のというより、イメージとしてはアメリカの中西部といった感じで、
日本では考えられないほど広大な畑がつづく農業地帯の真ん中に
銀行や商店や、学校や役所などが集まった小さな経済地区を成していた。

経済地区といっても本当に小さくて、
昔の西部劇に出てきそうな酒場と銀行と商店がいくつかあるだけの町がもう少し
現代的に発展したくらいの規模であった。

吹雪のメイン通りを私はゆっくりと車を走らせた。

ウインドウ越しの雪は、白い花が萼(がく)ごと降ってくるかのようであった。

特別な日。

私はそんな印象をどこからともなく感じた。

その時、突然、

右側に人が現れた。

家族か。4人ほどの大人と子供が道の右側の歩道に並んで私を見ていた。

4人は雪にまみれていた。
立っているが動かない。
しかし明らかに4人とも私を驚いた目で凝視している。

4人を通り越す寸前の一番接近した瞬間に、なんと私も驚いた。

4人は等身大の立て看板であった。

厚い紙で出来た大人と子供そのままの姿の看板だったのだ。

「なんだあれは」

私は不安と独り言を一緒に吐き出した。

するとまた右側に男が立っていた。

毛糸の帽子でひげ面で、背の高い、痩せた男が
何かを私に訴えるように両手を前に差し出して、立っていた。

前を通り過ぎる。

やはり雪が積もった立て看板だった。

また。そしてまた。

次々に住民たちが、いや看板たちが吹雪の視界に現れ、
皆、同じように私に何かを訴えようとしていた。

終わり。

夢の羅列<階下に見える濁り池>

2016-05-20 19:43:34 | Dreams
夢の羅列<階下に見える濁り池>


つづき。

夢のつづきを書いているが、
構造が難しいので、あらためて説明を繰り返すと、

町屋の商店街にあるまるで空襲の後のように荒廃したトイレに入ったら、
コンクリートの床に大きな水溜りが出来ていた。

用を足して振り返ったら、水溜りはガラスのように階下を透き通らせていた。
その階下には大きな屋敷と池が見えた。

瓦礫だったトイレはいつの間にか数寄屋造りの屋敷の一部になっていて、
階下に見える池はおそらく1階になるのだろうが、しかし
私が立っているここも2階という感じではないので、もしかすると、
ひどく高低差のある土地に建てられた和風建築の屋敷なのかもしれない。
つまり、下も1階、ここも1階で、
屋敷の外に出ると急勾配の坂か階段があるのだろう。

池は茶緑色で、けっして澄んではいなかったが、
どこからか水が涌いているのだろう。
澱みは感じられず、濁りは底をわざと隠しているかのように見えた。

もしもこの不透明な水底に
何かが棲みついているとしたなら、それは魔物の類いではなく、
いつだったかに奥の部屋で命を終えた女の優しい気持ちではないだろうか。
というようなイメージを私は夢の中で柔らかく感じた。

池から目を移すと
縁側に老人が座っていて、釣り竿を磨いていた。

縁側の大きなガラス窓も、その奥の障子もすべて開け放してあり、
私はこんな造りだと冬はひどく寒いだろうな、となんとなく思った。

屋敷内は弛みも隙もない、といった感じではなく、
女手がないのだろう。掃除も行き届いてはいなかった。

おそらくは50年も60年もの歳月の果てに、
たった独り残った家主の手に余るであろう広さは清潔ではあるが、
何年も放っておかれた誰かの自転車や虫取り網などが立てかけられていて、
それなりに生活感はある。
いや、かつてここで生活があった名残が錆びた影のように朽ちていた。

私の目に映る釣り竿の男はまだ住んでいるのだが、しかし
本当はもう誰もいないのではないか。
それともそろそろ誰もいなくなることを屋敷自体が予感し、
心の準備を始めたような死の気配、それも
生々しいそれではなくて、静かに、古びた匂いとともに、
ただ消えてゆく、人知れずこの急勾配の土地に溶け滲み込んで、
後に残すのは苔だけであるかのような、
その苔だけを残すことがこの屋敷の最期の役目、
もしくは気概であるかのような、そんな決心を私は受けた。

鯉が身を翻した。
音と波紋が静寂を破った。

私は水溜りを飛び越えて、トイレから外に出た。

商店街は消えていて、そこは急勾配でもなく、普通の住宅街であった。

振り返ると、
先ほど説明した古い屋敷でもなくて、
普通の可もなく不可もない家から私は出たようで、門から路地に出た。

門前に粗大ゴミが積んであった。

目を引いたのは大きな鍵盤だった。

一音の鍵盤が長さ60cmほどで、5音ほどがユニットになり、
そのユニットがいくつか乱雑に積まれていた。

「ベースの足用鍵盤か」

それにしてもデカいな。

ゴミの中にもうひとつ興味を引く機械のようなものがあった。

鍵盤よりもそれの方が大事である気がしたのだが、
それが何だったか、目が覚めたら忘れてしまっていた。

終わり。

夢の羅列<トイレ。階下の邸宅の池>

2016-05-18 20:14:35 | Dreams
つづき。


だいぶ肥えた奥さんが「1827円です」と私に請求した。

私はランチにしては少し高いような気がしたが、
ポケットから2千円を出すと、キャッシュトレーに置いた。

白衣の肥えた奥さんは2千円をレジに入れ、そして、
釣り銭を出すとともに何かピザかキッシュのような
円形に焼き上げたものを10等分くらいにカットしたひと欠けを私の前に
手で直接「ペタン」とやや乱暴に置いて「サービスです」と言った。

現実であればさすがの私も激怒するであろう店の応対であったが、
夢の中であったし、しかも私は緊急にトイレに行きたかったので、
何も言わず、サービス品もそのままにしてガラス戸を押し店を出た。

店のトイレは混んでいると思ったのだ。

店の外は商店街で、荒川区の町屋だった。

公衆的なトイレの場所はすぐにわかった。知っていたのだった。

トイレに飛び込みながら私は、
「トイレに困らないなんて、オレは町屋にずいぶん詳しくなってしまったな」
などと苦笑いをした。

しかし現実には私は町屋に行ったことがない。記憶がない。たぶんない。
隣の駅の新三河島には一度だけ、何かの用事で行った記憶がある。

あの辺りは江戸の北の玄関口だったので、歴史が古く、
いろいろな物語が街のあちこちに息をひそめて隠れている。

遠い目をして感慨に耽っている場合ではなく、今はトイレなのだ。

公衆的トイレは荒れていた。

荒れるといっても汚いという意味ではなく、
内戦で破壊された瓦礫の中のトイレといった雰囲気であった。

コンクリのフロアは大きな水溜りが出来ていて、
私はそれを飛び越えてから用を足した。

チャックを閉めると私は注意深く振り向いた。
戻るにはまた水溜りを飛び越えねばならないからだ。

私ははっとした。

立ち用便器のすぐ際まで水溜りがきていて、
私は便器のすぐ前に立っているのだが、

最初に飛び越えた時には水溜りの大きさはだいたい10畳ほどだった。しかし、
今、振り向いて見ている水溜りは水溜りではなく階下の池だった。

これは説明が難しい。理解も難しいだろう。

見ているのはたしかに水溜りなのだが、
その水溜りがガラスのように透き通って、私は階下の邸宅の池を見ているのだった。

繰り返すと、
大きな水溜りを飛び越えて用を足し、振り向いたらフロアがそっくり抜けていて、
下の池が見えている。といったような状態であった。

もちろん何度も書いているようにフロアは本当は抜けてはいなく、
そこに水溜りがあって、それはガラスのように透き通っているわけだ。

特筆すべきは、そのリアルさだ。

つづく。

夢の羅列<フィリピーナ海苔茶漬け>

2016-05-17 18:36:06 | Dreams
夢の羅列<フィリピーナ海苔茶漬け>


夢の中で私は、
騒がしい場所にいた。

カフェか、食堂か、
私はおそらくビーフカツを食べていた。
カツにはチーズが乗って溶けていた。

それにしても騒々しい。

とくに外国人観光客が多くて、奴らはとにかくよくしゃべる。

私が座っていた4人がけのテーブルは混雑とともにあっと言う間に
彼らの荷物置き場と化し、私は荷物に囲まれてランチを食べていた。

ライスは小さな丼に入っていて、海苔のようなものがまぶしてあった。

私がそれを食べようとすると、アジア系の女の子が二人近づいてきて、
私の海苔ライスを写真に撮ろうと数回シャッターを押した。

しまいに丼の真上にカメラを構えてシャッターを切る始末。

日本人の食生活を国に帰ってからインスタグラムにでもお披露目するのだろうか。

などと少し考えていたら、もう一人の子がいきなり私の大事な海苔ライスの丼に
テーブルにあったヤカンのお茶を注ぎ始めた。

「おいおいおい」と思ったが、

これくらいのことで若い女、それも旅行者とモメるなんて恥ずかしいので、
まあ海苔茶漬けか、とズルズルと食べて、「グッド」と返すと、

「マケズギライネ」と女は言った。

(海苔にお茶だったから怒らなかったが、これがもし洋風なものだったら少し怒った)

などと私が考えていると、女たちはどこかに消え、
私も食べ終わり、長居は無用なので席を立ち、レジに向かった。

レジは昔風のつい立てがレジの部分だけくり抜かれた窓のような感じで、
だいぶ肥えた奥さんが「1827円です」と私に請求した。

つづく。

コーヒー雑感

2016-05-15 19:56:38 | コーヒー


ここ最近は風がよく乾いていて気持ちがよい。

まだ蚊もいないようなので、こんな日は
外のテーブルでゆっくりとコーヒーを飲みたい。

しかし、コーヒーという飲み物も実に不可解なもので、
長年、自分なりに研究をしてきて、
自分なりの味の基準も出来たし、
こうすれば美味いコーヒーが淹れられる、という方法論も、
ある程度は確立したつもりだったが、

どうやらつい最近、
それが全然違っていたことに気がついた、ような気がする。

この、気がついたのか、つかないのか、はっきりしないところが、
コーヒーの不可解なところで、
今までこれが美味いと思っていた味が、突然、
これは違うな、と思い始め、それは「飽き」なのか、それとも、
味覚が進化したのか、
いや、味覚の進化ではないだろう。

そして最近、気がついた、といっても、
またある日になって、それが違うことにあらためて気がつかないとも
約束できない。

私はやはり味覚に問題があるようで、
もちろん普通の味覚ほどはあるとは思うが、
しかし最高水準のセンサーではないな、ということは自覚している。

でも美味いけどね。

少し以前は、ここにも書いたとおり、
美味かったり、まずかったり、であったが、
最近、その気づきを得てから、
美味かったり、すごく美味かったり、である。

「気づきを得る」は少々気味の悪い書き方だったか。

カフェや喫茶店に入って、これは美味いと思う確率はとても低く、
まあ10軒のうち2軒もない。

といっても、
本当に美味い店もあるもので、
店に入る直前に、
「この店は雰囲気は美味そうだが、きっとひどい」
などと予想した後、これはとても勝てないな、というコーヒーを出されると、
プロフェッショナルと私との遠い距離感に、
嬉しいやら、悲しいやら、たぶん変な顔で飲んでいることだろう。

悲しいのは、まだまだ道のりは遠いな、という意味で、
嬉しいのは、まだまだ楽しめるな、ということ。

それにしても、一件、滞っている仕事があるのだが、
先ほど、酸味のあるコーヒーを飲んでいた時に、
イメージがやってきて、やっと良いものが出来そうな予感がする。
酸っぱさが頭に効いたのかもしれない。

まあ本当は、滞っているのはほとんどすべてではあるが、
先日、「15パーセントでやりなさい」という啓示を
夢でもらったばかりだし、
それなら「15%er」のTシャツでも作るかな。

夢の羅列<中野マイム> ※最終回 ノークライマックス

2016-05-13 20:47:52 | Dreams
夢の羅列<中野マイム> ※最終回


つづき。

ガラス扉の棚の上に真ん丸い水槽を私は見つけた。

真ん丸い水槽。

普通ならそこにはだいたい金魚が一匹二匹入っているような水槽である。

しかし私が見たのは金魚ではなかった。何か。

何といえばいいのだろうか。一番近いのは、

あれか。マリモか。

あの苔の玉みたいな、北海道に生息するやつ。

いやしかし私が見たのはマリモではなかった。なんというか、

スライムをご存知だろうか。緑のゲル状の、
端的にいうと、足のないクラゲみたいな、もっというと、
火星人のゲロみたいな、カテゴリーでいうと、あれは玩具か。

私のいうリアルのスライムと、ゲームキャラクターのスライムとは
感じる質感が違う。

キャラクターのスライムは、ぷるんと水まんじゅうみたいだが、
玩具の、たしか湯を加えて作るスライムは、つまり、もう一度書くが、
緑色のゲロみたいだ。

まあいいか。スライムをこんなに説明しても仕方がない。

そのスライムとマリモのハーフのような質感の「丸い何か」が、
水槽にいくつも重なって沈んでいた。

どれもくたぁーっとして、ダレた感じで重なっていた。

水槽は大きくはなく、直径で20センチほどか。ポンプなどはない。

部屋の中にはもうひとつ大きな水槽があるのだが、
その水槽のポンプは「ポコポコ」とけっこう大きな音がした。

私はもうこれしか話しの糸口はないと思い、
指をさしながら、「あれは……」とつぶやいた。

それにチョビ髭が反応した。

「あれか。あれは中野マイムだよ。知らないのか」

「!?」

(何だ、中野マイムって。)

中野で採れるマイムか。しかし、

マイムといえば、あのダンスのマイムしか思い浮かばない。

中野といっても、湖はないし、川はそんなにきれいでもないし。

私は混乱した。

マイムマイム、マイム。

その時、私は重大なことに気がついた。

オレはトイレに行きたいのだった。

ある種の寸前なのであった。

ひとつの限界なのであった。

けっこう長く引っ張った挙げ句、ここで何の意味も結論も、そして、
まったくの活劇アクションも笑いも残さずに終わるのは申し訳ないのだが、

私は一気に目が覚めた。

大きく息を吸って吐いた。

窓からはすぐ近くの家の池のポンプの音が聞こえてきた。

鯉が飼われているのである。

そしてトイレに行った。

終わり。

次回は、「フィリピーノ茶漬け。そしてまたトイレを探す」の巻。

夢の羅列<諦念ルーム>

2016-05-12 19:58:08 | Dreams
夢の羅列<諦念ルーム>


つづき。

「オマエは帰っていい」と七分袖のチョビ髭は私に言った。

「!?」

「オマエがいるとやっかいなことになる」

「!?」

「オマエがいると、話がデカくなりすぎる」

どうやら、こういうことらしい。

つまり、たとえば会社などの不祥事で記者会見をする時に、
不祥事の大きさによって誰が謝りの会見をするのか、という暗黙がある。

小さな件なら課長が謝る。
大きな件なら社長が出張る。そんなことだ。

この場合、
間違ってこの部屋に入ってきてしまったことに対して、
ああごめんなさい、では済まないが、しかし私の首では重たすぎる、

という理解でいいのか。

まあ、誰にこの場合の理解の仕方を尋ねているわけではないのだが、
どうにしたって、これは私の夢の中のことなので、
けっして現実に私の役柄貫目が重いということではなく、
私の無意識の欲が少しは偉そうな方を選んだ、ということだろう。

「いや、こいつを置いて帰るわけにはいかない」

よく言った。オレ。

夢の中だとしても上出来だ。

これが
「ああそうですか、後はヨロシク」
と一人でそそくさと帰るようだったら、どうにも寝覚めが悪い。

「顔が黄色になっちゃうヨォー」

あの一番やっかいなのが自分を抑えきれないように、また狂ったように繰り返した。

興奮している。
こいつはヤバい。本当にヤバい。

物事の距離とか順序とかをまったく理解していないのだ。

普通の人が人を刺すのに3回までのところを、こいつは70回は刺しそうだ。

私ももう覚悟した。

プロ5人を相手に何をしたって勝てるものではない。

しかもワルサーだかルガーだかが、チョビ髭の手にはあるのだ。

いや、しかし何か打開する手だてがあるはずだ。

ここに入ってきたのは明らかに私の責任だ。
その巻き添えで連れに怪我をさせるわけにはいかないだろう。

たとえ結果的に怪我をするにしたって、
ただ諦めて突っ立っている前にやれることが何か一つ二つあるはずだ。

とにかくなんでもいい。話しを続けよう。糸口があるはずだ。

私は話しのきっかけを探すため部屋の中をきょろきょろしないように見回した。すると、

私の前のチョビ髭と猿のちょうど間の後ろに見えるガラス棚の上に
真ん丸い水槽を見つけた。

つづく。

夢の羅列<正念場ドリーム>

2016-05-10 22:42:18 | Dreams
夢の羅列<正念場ドリーム>


つづき。

長髪をオールバックに撫でつけ、白い七分袖を着てソファに座り、
ドイツ製のようなピストルを試し撃ちするチョビ髭の男に、
私は呼び止められた。

この場面は実にリアルだった。

模造レンガのような壁。
パイル状で毛足の長いアカンサスのような柄の絨毯。
黒い本革の少しくたびれたソファ。
熱帯魚の大きな水槽とポンプの音。

男が座ったまま首だけをゆっくりと回し私を見た。

「今日は帰れないよ」

夢でも現実でも、拳銃を片手の男と対峙したことはなかった。

男はそういった職業にありがちな「生きてはいるが、すでに死んでもいる」
といった雰囲気を十分にまとい、でも誰かに似ているなぁ。そればかりが気になった。

どこからか手下が4人現れて、私たちを囲んだ。

「今日は顔が真っ黄色になっちゃうヨォ。真っ黄色になっちゃうヨォ」

目が充血して、とくにくずれた感じの若い男が
オウムの音声おもちゃのように何度も繰り返した。

ソファの七分袖も怖いが、私はこういった話の通じなさそうな奴が一番怖い。

なんというか、情緒に欠けるというか、前頭葉が欠損しているというか、
しかも指も欠けて、前歯も欠けて、
しかし本人はそんなことをまったく気にしていないというような奴。

笑うにしても、「キェッヘッヘッヘッヘヘヘヘ、」などと笑いかねない奴である。

そして、顔が真っ黄色になるという表現は今まで聞いた事がないが、
それが私たちにとっては決していい意味でないどころか、
どう転んでも、限りなく最悪に近いイエローであることは、
このシャブ中の猿のような男の目の色が物語っていた。

七分袖が立ち上がり、ゆらりと近づいてきた。

(やはり誰かに似ている…。)

私と連れを見て、

「オマエは帰っていい」と私に言った。

つづく。

夢の羅列<長髪ホテル>

2016-05-08 20:08:58 | Dreams
夢の羅列<長髪ホテル>


つづき。

何の仕事が残っていたのかは、目覚めの後に憶えていなったが、
それは生徒の引率ではなかった。

もう修学旅行の雰囲気はなかったし、
私が地下から数人引き連れてきた生徒たちも、
もうすっかりと男たちに変わっていた。

夢はここでひとつの区切りをつけたようだった。

私はとにかく事務所へ戻ろうとした。

ところが、
事務所の隣にホテルがあるのに気がつき、

「今日はこっちを事務所代わりにするか」

と先に階段を上がった。

どうせノートPCと電話があれば、たいがい何でも出来るのだから、
場所はどこだってよいのだ。

「ふっ、ノマドか」

もうだいぶ古くなった言葉をなんとなく口に出してみたが、
少し恥ずかしい気持ちになった。
ただ単に一度言ってみたかっただけなのだ。

2階に上がると、妙に薄暗くて絨毯は暗い赤。
フロントらしきデスクの照明はオレンジという造り。

あ、これはホテルといっても、ラのつくホテルではないか。

とても仕事をするところではないよなぁ。

へんに凝ったつい立ての裏から、掃除の小さいおばさんが出てきた。

「すみません。ここにビジネス用の部屋はありますかね」

おばさんは何も言わず、しかし暗黙でついてくるように先に廊下を歩いた。

私ともうひとりの男は彼女についてゆき、開かれたドアの中へと入った。

(どうやら他の男たちはホテルにはついて来なかったようだ)

20畳くらいの部屋。

安っぽい調度品。
額に入った横書きの書。
いくつもの提灯。
人の気配。

「パン。」と音が聞こえた。

見ると、知らない男がソファにもたれたままピストルを壁に向けていた。

「パン。」また音がした。

長髪をべったりとバックに撫で付けたチョビ髭の男が、
白い七分袖のシャツを着て、
ドイツ製のようなワルサーだかルガーだか知らないが、
そんな形のピストルを壁に設えた的に試し撃ちしていた。

(これはマズイとこに来た)

私は料理の味もコーヒーの味も本当のことをいうとよくわからない男だが、
ここがこの時が最悪の状況であることくらいは一瞬で完璧に判断できた。

連れの男に目で合図をし、そっと黙って部屋を出ようとした。

「待て」

そうだろうな。普通そうだよな。

つづく。

夢の羅列<生徒はスーツ>

2016-05-07 20:15:13 | Dreams
夢の羅列<生徒はスーツ>


つづき。

「15パーセントの力でいきなさい」

女の言葉の意味をまだ考えている。

危険な思想である。なぜなら、
毎日、全力を出しているわけではないからだ。

100km/hを最高速としたら、私はまあ○○km/hくらいであろう自己認識がある。

これははっきりいって自慢できない数字である。

それなのに私の神は、というより、夢のお告げは、
「15km/hで行け」という。
「もっと速度を落とせ」という。

「徐行にて、無人の道を往け」という。

いや違うな。そうかわかった。

車であれば、15km/hはひどく遅いが、
自分の足で走るという条件なら、これは大変である。

「車を降りて、自分の足で、全速で、人と違う道を、走れ。」

これでどうだ。

「コレジャナイ感」を察知するのだが、気のせいにしておこう。

………。

数人の男たちが階上から駐車場へ入ってきた。

彼らは私のもとへ走ってやってくると、
「大丈夫ですか」と私を気づかった。

白人の女も肥満児ももういなかった。

Yはどうしただろう。

私を囲む男たちは、よく見ると生徒たちであった。

あの大村もいる。

しかし、なぜか皆、スーツ姿に変わっている。

夢に理屈もへったくれもないので、
私は別に驚きはしないが、
少数ながら、これを読んでくれている人はきっと混乱するはずだ。

私にしても、
目が覚めてから、夢を思い出して一気に全部書いているわけではなくて、
目が覚めて、すぐに書いておくのはキーワードの羅列だけであるので、
自分でも多少は設定の不安定さに迷うこともある。

駐輪場、満車、どける、揉める、いや揉めない、ゲート、高校生、
木造、4階、トイレ、布団、、踏んづける、ゴミ、印、老婆、夜の缶詰、大村、

というように、羅列した言葉を見ると場面が思い出され、
それをここに書く場合は、なるべく他者が理解し易く、
整合性のとれない場面もその理由を足しながら書いている。
と自分では思っている。

「夢を記録する」というこの20年来の作業にもう慣れているので、
キーワードだけで、ほとんどの場面をはっきりと思い出すことが出来る。

記録の初期の頃は紙に書いたので、
もっと簡略された文章であり、この間もそのことを書いたが、
簡略にして率直な文章というのも今読むとなかなか面白い。

今はキーボードなので、筆記の面倒もなく、
書きたいだけ書くことが出来るようになった。

この夢もそろそろ終わりに近づいたので、
ここで今回の長い夢の筋を勝手に再確認しておくと、

駐輪場に自転車を駐めた。
中に入ると旅館だった。
トイレを探して4階に上がった。
布団にくるまった大村を踏んづけ回した。
印鑑が押された紙を発見。(委任状)
老婆登場。ある種の対決。
大村に助けられる。
紙片を拾って階下に降りる。
地下まで降りたら、Yが登場。
Yが揉め始める。
私も車から降りる。
女と肥満児が登場。
女が変なことを言うから、考え込む。
生徒たちがスーツ姿で登場。
今ここ。

……そういえばまだ仕事の最中であった。

私は男たちを連れて、階段を上った。

つづく。

夢の羅列<15%アプローチ>

2016-05-05 18:21:58 | Dreams
夢の羅列<15%アプローチ>


つづき。

白人の女と肥満児が私の目前にいる。

まずこの二人が私に何をしてくるか、が問題だ。

しかし、
もし殴り掛かってきたとしても、女と子供を殴るわけにもいかない。
…まあ、閾値を超えてきたらどうなるかわからないが。

この場から逃げるのが一番だが、突進していったYのことも心配ではある。

肥満児は足が遅そうだから、あまり心配はないとしても、
女はけっこうデカいからなあ、力も強そうだ。困った。どうしようか。

とその時、

「オマエ、委任状を持ってるだろ。出せ」

肥満児が私にそう言った。

(!風船が喋った)

私は思ったが、そうか、そういえば私は生徒たちの委任状を持っているのだった。
それを出せということは、渡せということだろう。
しかし人様の委任状を知らない○○に「はいそうですか」と渡すわけがない。
拷問でもしてみろ。すぐに出してやる。

蹴っ飛ばしたら、どこまでもコロコロ転がっていきそうな風船児は私を見ている。

最初の言い草が気に入らなかった私は二人に注視しながら無言を通す。

そうか。こいつらはアメリカの手先で、日本人の兵隊を集めにやってきているのだな。
などと単純極まりない考えに思いを巡らしていると、突然、女が、

「15パーセント。15パーセントの力でいきなさい。人と違うアプローチをするのよ」

目が覚めてからこれを書いているわけだが、
どうにもこの時の女の発言が今でもよくわからない。

夢は脈絡がない。
しかも私が作って、私が見ているという、つまりマッチポンプである。

だから、
私の経験と、知識、感情、そのすべてのフィルターを透して、
私が、私にメッセージを送っている、という気がすることが、
夢の中で、ごく稀にある。

いわば啓示であるが、
この場面での女の発言も、今思うと、ひとつの啓示なのではないか。

曰く、人と違うアプローチ、はなんとなくわかる。

つまりこれは、「人の行く、裏に道あり、花の山」であろう。

これはたしか証券界の格言であったと憶えているが、
まあ投資の場合は実際につかめる花。直截にいうなら、金のことだろう。

しかし、夢の中で女が私に言った意味としては、
おそらくウイリアム・ブレイクの詩にある「一輪の花に天国を見る」
の場合の花であるだろう。
その花はとくに言えば「なんでもない花」であることが重要で、

「なんでもない花」に「天国」を見る。

これをもっというと、

「なんでもない花に天国を見ることの出来る感性を持つ」

であろう。

その場合の天国も、
よく想像するあの天使たちが薄ら笑いで飛び回っているような世界ではなく、

例えるなら、
農作業の一日の終わりに見た山々の風景であったり、
カフェなどで、朝の掃除と仕込みが終わり、
あとは来客を待つばかりのほんの一息の瞬間であったりする。

いや違うな。
ここまで書いておいてなんだが、それでは論理が破綻している。

「人と違う道」と「なんでもない」は矛盾する。

だから女の言った「人と違うアプローチ」とは、やはり金か。
たしかに金でほとんどのものは手に入れられるだろう。
しかし、買えないものが厳然としてあることも事実だ。

もしかすると「金で買えるもの」「金で買えないもの」
この両方を手に入れられるひとつの入り口が、
「人と違うアプローチ」ということなのか。

わりとありきたりな発言、もしくは結論だな。

とはいっても、
あまりに人と違うというのも、
社会的に、世間的に、困った存在になることが往々にしてある。

いや違うな。
そうではない。

重要なのは、
それを自分がやりたいのかどうかで、
やりたくないのに、人と違う道を進んでもしょうがない。

一応、この辺で小さな結論をつけておかないと、
読むのに疲れると思うので、

「望むなら、無人の道もまた楽しからずや」

これでどうだろう。

行数がかかったわりには普通の結論だった。
しかも、女の言った意味とは全然違う気がする。
まあいいだろう。

しかし、それでは、15パーセントでやれ。というのはどういうことか。

これは私にとっては、危険極まりない思想である。

つづく。