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Coffee Zippo K-Smith

2015-07-15 20:30:35 | INFORMATION


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夢の羅列<ポルシェ>

2015-07-12 18:52:45 | Dreams
夢の羅列<ポルシェ>


夢の中で、私はポルシェを運転していた。
924である。
リトラクタブルである。
RX-7みたい、である。

夢の中での運転ほど危なっかしいことはなく、
ゆく道は不吉にも薄暗く、
ハンドルは重いのに、操作は安定せず、
もしこれが現実であれば、
針で刺した穴から、
それも片目で見ながら運転をしているような状況で、
そしてあのやけに重いクラッチの感触を、
これを書いている今でも左足が憶えている。

私のオンボロニッサンでもこんなに重くない。
でも私の可愛いニッサンは、
ツインカムだから、けっこう速いんだよ。
まあ時速100kmは出るかな。

夢に戻ると、
道を間違えて、一旦車を停めた。
しかし停めた場所が脇道の出口で、
これはまずいなと移動しようとしたら、
後ろから来たトラックにぶつかりそうになり、
急ブレーキを踏んだ。

そしてまた暗い道を私は往くのだった。
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なぜかシャンソンを語る 5 美輪明宏

2015-07-10 20:26:47 | なぜかシャンソン
美輪明宏も観に行ったことがある。
どこで観たか、これはよく憶えている。三軒茶屋だ。
昭和女子大学の人見記念講堂で観た。聴いた。

何年前だったか。
10年は経っていないと思う。

なぜ観たのかというと、
これは偶然と気まぐれから始まったのだった。

いや、前から美輪さんのステージは見たいと思っていたのだが、
彼のチケットは取れないものとばかり思い込んでいた。
なぜなら、
昔、渋谷のジャンジャンの前を通った時に、
ものすごく人が並んでいて、誰が出るのだろうとポスターを見ると、
美輪さんだった、という記憶が強くあり、
それにかの銀巴里の伝説も知っていたので、
そう簡単に手に入るとは思っていなかった。

ところが数年前のある日、ネットを見ていたら、
「美輪明宏リサイタル」の告知が目に止まり、
あれ、と思い、
その場で試しにチケットを購入してみたら、あっさりと買えて、
おお、アキヒロ買えたよ。とむしろ驚いたくらいだった。

たしか数年前というと、
いわゆるスピリチュアル全盛か、終わりかけくらいの時だったと思う。
美輪明宏の歌は好きなんだけど、あれはいただけなかった。

彼のCDは以前から聴いていた。
シャンソンがとくに好きだった。
ヨイトマケの唄はちょっと怖かった。
彼の本も何冊か読んだ。
書いてあることは素晴らしいと思った。
「宗教と信仰はまったく別である」
という彼の言葉をいまでもよく憶えている。

つづく。




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夢の羅列<階段>

2015-07-08 19:09:12 | Dreams
夢の羅列<階段>


夢の中で、
薄暗い住宅街の道を歩いていたら、
対向車が急に左折を始め、私の進行方向を塞ごうとした。

車の右フェンダーあたりと私とが「おっと」という感じになり、
危なかったので、私は運転手を睨んだ。
どうやらインド系が濃い顔立ちであった。

すぐに下がるかと思ったら車はジリジリと曲がってきたから、
私もさらに気分を害し、開いた窓ごしに文句を言おうとすると、
ハンドルを握った男は臨戦態勢というより、ひどく不安そうな面持ちで、
なんだか車のコントロールがうまく出来ないのか、
私の方などまったく見ずに悪戦苦闘している様子だった。
おいおい、ただ左に曲がるだけなのに。

私は、これは危ないな、と思い、すぐに私の方から下がり、車を迂回した。
その後何回か振り返ってみたが、
その度に車は何度も切り返しをしていて、しかし曲がれずにいた。

しばらく歩くと家に着いた。

家というよりも、アパートだった。
木造の洋館で、敷地は広くはなかったが、上に高かった。

玄関から入ると建物の真ん中が吹き抜けの階段で、
軋む音を聞きながら上がっていくと、
吹き抜けの両側にそれぞれ小さな部屋が階ごとに造られていた。

本当に小さい部屋だった。
4畳半、もしくは3畳ほどしかないようだった。
部屋の造りの変わっている点は、どの部屋も吹き抜け側が壁ではなく、
一面大きなガラス張りになっていることだった。

私が階段を上がる途中、
見上げた2階の西側の部屋の住人であろう女の影が家具の合間に見えた。
帰宅したばかりなのか影は動き回っていて、まだ落ち着かない雰囲気があった。

ふーん、狭そうだな。
などと思いながら階段を折り返し今度は反対の東側を見ると……、
真正面に全面ガラスだから目に入らざるを得ない。
……見ると若い男が寝ていた。

階段を2階に上がり切るとよく見えた。
こちらも同じく狭い部屋で、
古風に雑然とした部屋の真ん中に木製のベンチが置かれ、
痩せた男はそこに横になっていた。

そんなに若くもないか。
だいぶ疲れている様子だ。ぐっすりと寝ている。
よく寝て、疲れが取れればいいのだが。

そう思いながら私は階段をさらに上がっていくのだった。
やっぱり軋む音を聞きながら。

End



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なぜかシャンソン 4 石井好子

2015-07-06 20:07:50 | なぜかシャンソン
石井好子さんのことのつづき。

私が観に行った時にステージ上で本人が
「82歳です」と言っていたが、
背が高く堂々としたドレス姿は舞台によく映え実に風格があった。
声量も豊かで、
「やっぱり歳だな」と思わせるところは微塵もなかった。

当日、ホールの玄関に入った時に
石井好子がただの老歌手でないことは、すぐわかった。

私は彼女が日本シャンソン協会や毎年7月のイベント<パリ祭>の
創設者であったことなど、その時にはまったく知らなかった。

ただ、老いた歌い手がその生涯の終わりに…、
もちろん私が勝手にそろそろ終わりそうだと推測していただけだが、
きっと会場に半分くらいの客の前で、
どんな歌を歌うのだろうか、と観に来ただけだった。
ところがそんな私の想像は入場にして吹き飛ばされた。

ホールの玄関から入ると広いロビーは花、花、花で満ちていた。
置く場所に困るほどの花輪、花束、花スタンドであった。

私も若くはないので、すぐに綺麗な花の裏に潜んだ
業界の力関係ということに考えが及んだ。

なぜかというと、
他のシャンソン歌手を観に行ったこともあったが、
こんなに花が飾られたロビーを見たことはなかったからだ。

ああ、これは大変な人なのだな。

私は私にとって少し場違いな感のあるロビーで素直にそう思った。

後になって少し調べると、
石井さんは、日本のシャンソン界を牽引し、発展に尽力された人であった。
歌手であって、プロデューサーでもあった。
だから、いわば門下生たちも多く、花の数の意味も理解出来た。
そしておそらく力関係だけではなく、最初に書いたように
彼女は相当な人物であったのだろう。
その人柄の良さや大きさが歌を通して私にも届いた。

うまいヘタでは計りきれない表現力、
それは底にしっかりとした嘘のない彼女の人生があってこそ。
それがそのまま偽りなく無骨にしかし優しく歌に聴こえてくる。

石井好子の特筆すべきは、何を歌っても明るいことだろう。

いわゆるシャンソンは暗い歌も多い。
しかし石井好子の歌うシャンソンはどれも暗く聴こえない。
何を歌っても人柄が前に出てしまって、なぜか希望を感じさせる。

今は落ちてしまって聴けないが、
以前、Youtubeに石井好子の歌う「帰り来ぬ青春」という動画があった。
これは実に大変によかった。
この歌はたしかシャルル・アズナブールの歌だったと思うが、
日本でもいろいろなカバーがある。その中でも、
石井好子のそれは額縁に収まらない絵のような感があり、
歌い出し最初の4小節でつい笑ってしまいそうになるのを堪えれば、
あとは素晴らしい感動のゴールが待っているというものである。
私はその動画で涙腺が緩んだこともあると最後に書き残しておきたい。

次は美輪明宏。
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なぜかシャンソン 3 石井好子

2015-07-02 22:38:29 | なぜかシャンソン
石井好子を私は一度だけ観に聴きにいったことがある。
今からちょうど10年くらい前のことである。

「一度くらい聴いておかなければ」

という気持ちが突如湧き起こり、どこだったか、
あれは芝公園のメルパルクホールだったか、
その2階席で観た。聴いた。

その年はたぶんYoutubeの元年で、
だからまだ日本ではYoutubeをほとんど見ることが出来なかった。
通信速度とコンテンツ量に問題があったと思う。

私も石井好子のことをほとんど知らずに、
しかし何かで見かけた映像での歌が心に残っていて、
「観ておこう」と出かけたのだった。

期待は全然していなかった。
正直な話、ずいぶんなお歳であったから、
歌唱については期待は出来なかった。
期待をしたのは(はっきりと言えば)消え去ってゆく最後に
いったい何を見せるのか、聴かせるのか、であった。
若さも力も技も超えた何かを私は聴きたかった。
しかしその期待は裏切られるだろうと予測していた。
もしかすると途中で席を立つかもしれないと思っていた。

ところが、これがすごく良かった。

あの方は繊細な芸風ではないし、声も繊細ではないから、
歌も繊細ではない、かというと、これは説明が難しくて、
聴き方、聴く側の気持ちによって大味に聞こえたり、
繊細に聞こえたりするのではないか。

あまり器用に歌う人ではないので、
興味ない人には良さがわからないと思われる。

上の書き方は揶揄しているのではなく、本当に良かった。

バンドもうまかったしね。
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なぜかシャンソン 2

2015-07-02 18:52:30 | なぜかシャンソン
前回に岸田今日子の「マズルカ」ということを書いたら、
奇遇にも次の日からCS放送で「傷だらけの天使」の再放送が始まり、
ちょっと見たらまさにその「マズルカ」を聴いてしまった。

ドラマの中で岸田今日子が演じる探偵事務所社長の綾部貴子が
好んでいつも聞いているレコードという設定である。

荒唐無稽、かつチープで浪花節なドラマの中で、
この曲が流れると、岸田今日子の人物像を説明せずとも掘り下げ、
全編軽いノリの物語に深みを与えている、ような気がする。

そういえば萩原健一は越路吹雪の「ラストダンス」をカバーしていた。

日本でシャンソンというと、越路吹雪という人も多いかもしれない。
しかしそういった人はもう少なくて、多くは鬼籍なのかも。
越路吹雪の名も今はまったく聞かないし。
私もよく知らないし。

この日本にはシャンソン界というものがたぶんあって、
それを縁から覗くと、けっこうな深さがあって、
それぞれの歴史や関係、エピソードなんかがあるのだろうけれど、
私は全然知らない。

が、少しその辺について書くと、
そのシャンソン界というのは、いやその一翼を
おそらく石井好子さんがリードしてきたのではないか、と推測する。

石井好子さんという人は私が勝手に推測すると、
女性なのだけれど、相当な人物であったのではないか。

つづく。

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