画像は過去製作品。slim Zippo
本日は20230130
20230129に見た夢。
「幽霊のお母さんの話」
以下、全て夢です。
夢の中で私はなぜか女で、小学校の家庭科を担当(補助)しているようだった。
ある夜、教室に30過ぎの女が思い詰めた顔で訪ねてきた。
女は腰までの黒髪に白装束の幽霊であった。
頭にはご丁寧に天冠(三角巾)まで被っていて実にわかりやすい。
か細い声の話を聞くと、子供が幽霊の学校に通学しているが、明日までに雑巾を縫って持って来なさいと学校から連絡があったというのだ。
しかし幽霊のお母さんは縫い物をしたことがなく、困って、とうとうここに来たらしい。
なんだ、雑巾ならミシンで縫えば簡単ですよ。早速用意をして教えた。
(夜なのに学校にいるのか?など疑問もありましょう。
しかし夢の中なので設定は曖昧につきご理解ください)
ところがこのお母さんがどうにも極度の不器用で、幽霊だから力も入らないのか、何枚縫ってもミシン目がぶれて揃わない。
一枚出来上がる度にお母さんは、なぜか夜の教室に現れた家政科の女主任(私の上司)にオドオドと見せるのだが、またこの主任が原理主義というのか、僅かにでも縫い目の乱れを許さず合格を出さない。
「縫い目の乱れは心の乱れ」などと今にも言いそうである。しかも作業中、仁王立ちでお母さんの手元をじっと見降ろしているのだ。
幽霊のお母さんはそれでなくても影が薄いのに、女主任の無言の監視の圧力に今にも消え入りそうで、そばで見ている私は気が気でなくなってきた。
だいたい、幽霊の学校へ提出する雑巾の出来不出来を、なんで普通の学校で合否を出すのかが私には疑問だったし、親の作る雑巾に判定を下すことがそもそも理解できなかった。
しかし私も非常勤の補助という立場ではそう強くも出られず、とはいえ、これでは夜も明けてしまいそうだったから、主任が目を離した隙に私がぱーっと一枚縫い上げてしまった。
私は元来器用である。しかも夢の中では家庭科の実務担当の女補助である。
雑巾など容易いこと。ものの1分で完成。縫い目も完璧。しかも堅牢な二重縫い仕上げである。(実際にはよく知らない。雑巾も縫ったことがない)
出来上がった真っ白い雑巾を手に幽霊のお母さんは喜んだ。泣いて喜んだ。これで子供が喜びますと笑い泣きである。長い髪が床につくほどにペコペコ頭を下げて霊界に帰っていった。よかったね。
しかしなんでこんな夢を見るのでしょうか。
E V O L U C I O