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20200802 Diary 最近観た映画などいろいろ

2020-08-02 18:58:38 | 映画




20200802

ダニエル・クレイグ主演の映画「ドリームハウス」。
幸せな家族が郊外に大きな家を買い引っ越してきたが、そこは曰く付きの物件で、ダニエルはその真相を求めて動き回る。しかし意外すぎる真実に驚愕するのは視ている私なのかダニエルなのか……。まあまあ面白い。子供がなにしろ可愛い。レイチェル・ワイズとナオミ・ワッツが出演。ダニエル・クレイグは例えば007シリーズでは終始かっこいいわけだが、「ドラゴンタトゥーの女」のように情けない顔をする時があり、この作品でもそんな顔を見せるが、なかなか傑作。

勝新太郎主演の映画「悪名」シリーズがまた始まった。
田宮二郎、中村玉緒らが出演するが、過去にシリーズ全作をコンプリートした私に意見を言わせるなら、まあ最初の3作を押えておけばいいだろう。全部はさすがに飽きる。初回の中村玉緒の初々しさが際立っている。玉緒のお父さんの鴈治郎も少し出てきて、その存在感たるや、さすがに人間国宝。シリーズ中、大女優の若き日の姿も見所。

「血斗水滸伝」
つまらなそうな題名だったが、なんとなく見始めたら、あまりのオールスターキャスティングに驚いた。こんな映画は他にないだろう。なにしろ美空ひばりが出演するのだが、ほんの少ししか出番がないのだ。国定忠次(1810〜1851)の頃の舞台設定の任侠映画で、役者は撮影当時のスターばかり。それぞれの見せ場があり、最後に平手造酒(ひらてみき)が駆けつける場面には涙腺も切れそうになった。面白い。傑作。瞬きを忘れる。

「村田秀雄、三波春夫、ふたりのビッグショー」
収録当時、三波春夫58才。まさに油の乗り切った最高のコンディションで聴かせる「俵星玄蕃」の見事なことといったらない。そして村田の高音の節回しとやはり存在感は他には代え難い。まさにビッグショー。

その村田秀雄が主演する任侠シリーズを5作くらい放映し、全部観た。
当時の鶴田浩二と同格で出演するわけだから、村田の重さもわかろうというもの。村田が盆踊りを少しだけ踊るシーンがあるのだが、そのちょっとした踊りが決まっている。かっこいい。惚れた。しかしそれにしても着物姿の日本女性はいい。惚れた。

映画ではないが、先日の昭和の日に昭和の歌を聴いてみようという気になって、あれからいろいろ聴いてみたが、やはりその括りにおいて行き着くのは山口百恵で、私は歌う山口本人や長年のファンの気持ちを一切考えないで意見を言うなら、作曲都倉俊一と作詞千家和也の作品一連が彼女の良さを一番引き出していたと思う。

おつかれさまでした。E V O L U C I O

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20200726 映画「アンダー・ユア・ベッド」

2020-07-25 20:55:02 | 映画


20200726

昨夜、CSで「アンダー・ユア・ベッド」という映画を観たら、けっこう面白かった。
━━存在感がゼロで、しかもいろいろ拗らせきった男が、学生時代に自分の名前を呼んでくれた、というその一点だけである女性を自分の全てに転化してしまい、消息を捜し、近くに住み、やがてある方法で合鍵を手に入れ、結婚している彼女のベッドの下に隠れ、自分の全てである彼女の実生活を盗み見る━━という話の始まりなのだが、この男を「後ろ向きに生きている」と簡単には言い切れない物語で、今の時点ではどこに焦点が合った作品なのかちょっとよくわからず。女優西川可奈子はとてもよかった。https://www.youtube.com/watch?v=lGsineHrhTA

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20200628 マグニフィセントS・アンド・Aソルジャー

2020-06-28 17:49:38 | 映画



20200628

映画「マグニフィセント・セブン」
これを観るのは先々週に次いで2度目なのだが、最初の時よりは面白いと思った。
クロサワの「7人の侍」。そしてそのリメイクの「荒野の7人」。をさらにリメイクした作品であるが、どうしてもその2作品と比較してしまうとリアリティに欠けてしまい、セットっぽさが目につく。各キャラクターの個性もいまひとつなのだが、イーサン・ホークはよかった。老いぼれ加減がよく似合った。まあね、私の好きな女優11位のヘイリー・ベネットが出ているからよしとしよう。けっこう地味な役だったが。

映画「アメリカンソルジャー」を続けて観た。
主役のマイルズ・テラーの顔をどこかで観たことがあると鑑賞中にずっと考えていたのだが、今調べてやっとわかった。「セッション」か。ドラムの子だ。
戦争から戻った兵士たちのPTSD問題を描いた少し内省的な作品であるが、脚本がしっかりしているからかスイッチを切る気にはならなかった。
まあね、私の好きな女優11位のヘイリー・ベネットが出ているからよしとしよう。けっこう地味な役だったが。

おつかれさまでした。E V O L U C I O

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5/16 映画「レディプレイヤー」

2020-05-16 20:39:23 | 映画

5/16

先日、「レディ・プレイヤー」という映画をCSで放映していたので、まず解説を読むと、なんとなく子供向けのような気がしたのだが、監督がスピルバーグだというし、最近のフルCGの完成度も確かめたかったので見始めた。

見始めたはいいが、たいして面白くもなかったのでどうしようかと考えながら観ていた。まあスピルバーグだからそのうち何かやってくれるだろう、という期待だけで最後までスイッチをオフにせずにいたのだが、とくに何も目新しいことは起こらず終わってしまった。これはなんだろう。要するに私には合わない作品だったようだ。

物語に捻りがなく、隠し扉、3つの鍵、隠された宝、髭の賢者、呪文だか箴言だかの数々、そのうち仮想と現実が徐々に混じわっていくだろうな、きっと世界は救われるだろうな、大団円、そしてチュー♡(をしたかどうか憶えていないが、たぶんしただろう)など、ああなってこうなるんだろうな、という予測をことごとく終始外さず、つまりこの作品は話の流れを重視せず、ディティールに心血が注がれているのだろう。

楽しみ方はおそらく、作品内に散りばめられた80年代?のポップカルチャーへのオマージュやトリビアを見つけることにあるのだと思う。

そういったことに興味がない私には面白くあるはずもなく、だから私の評価はまったく価値がない。好きな人には玉手箱なのでしょう。きっと。

だからこの映画を私のように単にひとつの物語として観たらそれほど面白くはない。
たとえていうなら、多くの古典からの引用を盛り込み、その知識がなければ意味がわからないというほど難解なエリオットの詩「荒地」のように、物語に幾重にも織り込まれた小さな世界観をひとつずつ開けてゆく楽しみをスピルバーグは提示したのではないか。

とはいえ、その夜に観た「スーサイド・スクワッド」の方が私には断然楽しめた。

ハーレイ・クインはもちろんよかったのだが、彼氏のジョーカーが一番よかった。キチっぷりに深い香りがあった。ジョーカーだけが他のキャラクターに比べその作り込みが一段上にあったと思う。

しかしハーレイ・クインは元々ただの精神科医なのに、なんであんなに強いのかが謎だった。ジョーカーに頭に通電されて、身体的にも何か増幅されたものがあったのだろうか。まあ魅力的だったからどうでもいいのだが。

おつかれさまでした。evolucio

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5/13 映画「スリーピングビューティー」感想

2020-05-13 18:31:08 | 映画

5/13

ある夜、もう寝るかと思っていたが、なんとなくつけていたCS放送で「スリーピングビューティー」という映画がちょうど始まり、先に解説を読むと、川端康成の原作を映画化したものであるらしく興味が湧き、ならちょっとだけ観るかと見始めたら、なんだかとんでもなく悪趣味の設定で、最初の方からおっぱいがたくさん出てくるのだが、それがまったく奇妙な出方で、私はそのSMチックなおっぱいを見ながら「エッチな映画が始まったぞ」と独りゲラゲラ笑ってしまい、ところが主演のエミリー・ブラウニングを映画「レジェンド・狂気の美学」で以前に観て、不思議な顔の女優だなと思っていたこともあり、彼女の奇妙な魅力に引っ張られたまま観ていたら、突然よくわからないままプツンと終わった。

作品は現実を描いているのだが、しかし観念的で、どの場面もたとえば睡眠薬を飲み寝ずに歩き回っているような現実感に乏しい感触で、主人公のルーシーの見ている世界だけが時空に浮遊しているようだった。

私は川端康成の原作「眠れる美女」を読んでいないから原作とどれだけ違っているのかわからないが、映画の冒頭に感じた気持ちの悪さは終始拭えなかった。後味もけっしてよくはない。

なにしろ心の闇というか奥底というか、そこいらを拗らせたきった、しかし金と暇はある年寄りが次々に出てきて、そこに全裸のルーシー(エミリー・ブラウニング)が薬で眠っているわけである。

眠っているルーシーも金になるからそうしているわけだが、しかし彼女も心の闇を抱えていることは明白で、それなら闇と闇の対決なのかというと、いや片やまだ子供の域を脱していない年頃で、片や人生の終焉にまだ何かやり残したことがあるといったような◯◯爺ぃたちで、金を使うのは百歩譲ってまだ許そう、しかしなんで相手を眠らせてまで、と思ったのは私だけではないはず。気持ち悪ぃ。おいおい人生の最後はスカッと行こうぜ。そんなに拗らせた挙げ句ドロドロ煮詰まっているなら、もう独りで首括れよ、と画面に向かって口に出そうになった時よく考えてみれば、そうか、ガス自殺をした川端康成は偉かったな。と不謹慎にも思ったのでした。

そのうち原作を読んでみようかなと。おしまい。

暑いね。EEVVOOLLUUCCIIOO

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5/5 映画「愛しのアイリーン」感想

2020-05-05 20:12:18 | 映画

5/5

先日、「愛しのアイリーン」という映画を観たので、感想を少し。

新井英樹のコミックが原作であるらしく、この作者の名前を私は憶えていなかったが絵柄は記憶にあった。汗臭く泥臭い作品が多かったと思うが、私はひとつもきちんと読んだ記憶がまったくない。おそらく当時の私には「こんなの暑苦しくてとてもとても」だったと思う。

それで映画「愛しのアイリーン」だが、もちろん原作コミックのことはまったく知らなかった。話が始まって、安田顕か、まあ顔は知っているな。なんか今回は変な役だな。河井青葉か、よく知らないが、たしか「私の男」に出ていたような。などと思いながら観ていたら、主人公岩男の母役の婆さんの演技が白熱してきて、私は一気に映像に引き込まれた。

話の筋はというと、
田舎のパチンコ屋の純情ウスノロ店員の中年男、岩男が淡い恋に破れ、持て余した性欲の勢いでフィリピンへと嫁を買いにゆく。貯金するしか能がなく地道に溜めた貯金から300万円ほどを使い仲介業者から買った嫁アイリーンを日本に連れて帰った。

年老いた母はその外国人嫁を猟銃で撃ち殺そうとするが果たせず、しかしその後は嫁を虫けらと呼び、以降、邪険に扱い続ける。

国に残した家族思いのクリスチャンで健気な嫁だが、まだ金で繋がった夫に心も身体も許す気になれず、夫の岩男は身体はデカいが性格が優柔すぎて嫁の態度を受け入れたまま悶々と暮らしている。
そんな息子を溺愛している母はどうしても日本人の嫁と息子を一緒にさせたく、その弱みにつけ込んだ女衒ヤクザの口車に乗ってしまい、アイリーンを拉致させてしまう。しかし寸前で帰宅した岩男が猟銃を持ってヤクザの車を追いかけて行く……、という感じで、起承転結でいえば、ここで承くらいではないか。

私は最後まで母である婆さん役の女優が誰だかわからなかった。
もたいまさこ?に似ているが、いや違うだろう。では誰か。と考えながら観ていたら、すっかり婆さんの演技に嵌ってしまい、カメラの前で燃え尽きてしまうのではないかと不安になるほどに荒ぶる女優魂に私はヘッドロックされ、最後までそれは外せなかった。女優の名は木野花。

岩男の嫁フィリピーナ役で実際にもフィリピンの女優ナッツ・シトイも大変によかった。弾けるような可愛さと芯の強さを併せ持つ佇まいがよかった。とはいえ私には小学生くらいの子供にしか見えず、そういった対象には最後まで思えなかったが、あのフィリピンの田舎から出てきたばかりのような南国娘が、日本の田舎の雪道を綿入れ袢天姿でトボトボと歩く姿にはちょっとまいった。あれは見るのが辛かった。

話はヤクザがアイリーンを拉致し、それを岩男が追いかけてゆき、行き止まりの山道に追いつめたところから新たな展開を見せていくのだが、その後のことはここには書かない。

それでこの作品の主題は何か?というと、
私の今のところの答えは「都会と地方を一緒にするな」ではないかと考えている。

都会と地方にはそれぞれの長所や短所があるが、しかしやはり地方には、とくに雪国には、私のような都会育ちの自然の災いにまず苦しんだことのない者にはまったくわからない厳しさがあり、故田中角栄がそのことをよく言ったことを思い出す。

それはたしか「他の者にとって雪はロマンだが、雪国の者とっては雪は戦いだ」というような意味であった。

だからこの映画にも雪の景色が出てくるが、私にはその本当の厳しさがわからない。「美しい」で済む世界ではないということはわかるが、そこに生きて暮らすことなど1ミリも思うことはない。

厳しさは雪や自然環境だけのことではなく、直截にいえば、嫁問題であり、排他的な村社会のしがらみであり、雪と同じように気ままな都会暮らしとは大きく違う部分が良くも悪くもあり、導かれる答えは、雪を美しいと思う尺度では地方の全ては語れない、ということではないか。

もちろん私には地方に排他的な村社会などが「あるかどうかもわからない」ままこれを書いていること自体が本質的にズレているわけだが、そこはご容赦のほどを。

しかしそれを悪い意味だけで書いているわけではない。
村社会は良くも悪くも作用するであろうし、良くも悪くもは村でも町でも同じであり、つまり「違う」ということを言いたいだけで、それをひと言でいうなら、まあ「多様性」なのかもしれないが、それだと当たらずとも遠からずというところか。

主人公岩男の暮らす環境は、田んぼに囲まれた古い実家があり、ボケた父がいて母がいて、パチンコ屋に勤め、夜は下卑た上司と絵に描いたような地方の飲屋街のフィリピンパブで飲み、下品な話をする。なにしろ冒頭から「オ◯ンゴ、オ◯ンゴ」の連呼である。上司の挨拶が「おはようご◯ーメン」である。

けっして上品ではない私が見てもキツい生活環境なのだが、ところが岩男が嫁を買いにフィリピンへ行くと、そこにはさらに一段も二段も低い環境が普通にいくらでも広がっているのだ。

この、観客、岩男、フィリピンの貧しさ、という三段構えの構図にもっと深い答えがあるように思えるのだが、それを書くにはまだ考えが足りない。

ただし、フィリピンがすべて貧しいわけもなく、フィリピンのハイクラスは英語も満足に喋れない日本人などはまず相手にしないことは明記しておきたい。

最後に、私のこの映画への結論は簡単だ。これは母である婆さんの映画である。制作者や監督、出演者たちの様々な思いはあっただろうが、婆さんがそれら全てを捩じ伏せてしまったのではないか。

老婆で感動した記憶があるとすれば、映画「阿弥陀堂だより」のおうめ婆さんを演じた北林谷栄である。

北林谷栄の生と死の狭間のように止まった時空においての演技を「静」とするならば、こちら「愛しのアイリーン」で気違いじみた、まるで怖いものなどないがごとく突進する鬼婆は「動」として対比させることが出来る。しかし、山に広がる死の予感に満ちた雪の中で、善も悪も絶対値としての等価に凍りつかせてしまうような厳寒の中で、「動」であった老婆は自らの生涯最高の記憶を二つの命に重ね合わせた瞬間、彼女の「動」はついに終わった。荒ぶる魂は雪の静けさに永遠に同化した。
その真っ白に昇華してゆく彼女の姿を私がここに神々しいと書いて何の差し支えがあろうか。

日本に来たばかりのアイリーンが山の田んぼ道を走る軽トラックの助手席で口ずさむタガログ語の歌とその後の花火の場面がとても素晴らしい。

健全ではないが、いかがわしくもない。

以上。E V O L U C I O

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5/4 映画「祈りの幕が降りる時」感想

2020-05-04 18:37:23 | 映画

5/4

普段あまり最近の日本映画は観ないのだが、CSで「祈りの幕が降りる時」という作品をなんとなく見始めたら、なかなか最後まで見せてくれた。

主演の阿部寛という俳優は、私の認識よりずっといい役者になったんだなぁと終始思った。

まず主役を張れる器量も存在感もあり、そしてよい意味で力が抜けていて大袈裟な演技をするでもなく、立ち姿もいいし、歩けば涼しげだし、きっと本来の性格もいいのだろうな。あまり彼の作品を観たことがないのだが、機会があれば観てみようかなと思った。

しかし一番よかったのは小日向文世で、善人が善人であるがゆえに世の中の昏い底へと墜ちてゆく哀しさを十分に演じてくれた。

何もなくても父と娘というシチュエーションには弱いのに、あんな設定であれほどの演技をされたら、あまり性格のよくない私でさえうっかり涙腺が切れそうになった。

小日向文世という人のこともあまり知らなくて、たとえばアウトレイジ、それから世の中から電気が突如なくなってしまうという設定の変な作品、それくらいが頭に浮かぶだけだが、しかしそういった少しクセのある役よりも今回のなんの特徴もなく、ただの善人で、運命に翻弄され続け、次第に息も出来なくなってゆくというような役を演じる方が難しいだろうなと思った。

いや理屈ではなく、私は彼のその静かな、しかし迫真の演技に圧倒された。

以上。 E V O L U C I O

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4/18 映画「ことの終り」The End of the Affair 感想

2020-04-18 19:13:49 | 映画

4/18

寝ている間にひどい雨は止んだ。

さて時空の歪んだ今日この頃では、昨日だったか一昨日だったかなどすぐに忘れてしまうのだが、レイフ・ファインズとジュリアン・ムーア主演の「ことの終り」The End of the Affairという映画を観た。

ドイツの空爆が頻繁な1944年頃のイギリスで、小説家の男はあるパーティーで会った友人の奥さんと電気が走ったかのように通じ合い、そしてすぐに不倫が始まった。

しかしある密通の日の情事の後、ほんの僅かな立ち位置の違いで男だけが爆撃をまともに受けてしまい、死んでしまったかと思われたが、しかしようやく目が覚めると、奥さんはまるで人が変わったかのようによそよそしく変わっていて、「もう終りにしましょう」と帰ってしまった。

というような始まりで、それから友人、探偵、牧師などが二人の回りで衛星のように動き話は展開していく。

それでは何が描かれているかというと、結局のところ「神」であるらしいのだが、個人的にはあまり面白くなかった。

レイフ・ファインズというと当然「イングリッシュ・ペイシェント」のイメージが私の中にあり、あの映画のレベルを期待して見始めたわけだが、不倫相手の奥さん役のジュリアン・ムーアが「私の好きな女優リスト」にはなくて、それは「イングリッシュ」の時のレイフの相手役クリスティン・スコット・トーマス━━私の好きな女優リスト・常にトップ10以内━━に比べると私にはどうにも今ひとつに見えたこともあるが、それよりも面白くなかった大きな原因は、伏線がどれもわかり易過ぎて、話の半分のところで結末が読めてしまったこと。レイフ・ファインズ演じる小説家が結末に至るほど魅力的に思えなかったこと。その大事な結末にまったく感動しなかったこと。などが挙げられる。

これはおそらく原作を読んだ方が断然良いという映画ではないだろうか。

おやすみなさい。evolucio

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2/15 Diary アカデミー賞

2020-02-15 18:42:36 | 映画

2/15

韓国映画の「パラサイト」がアカデミー賞の作品賞を獲ったということで、複雑な気持ちではあるが、まあ今の日本の映画では土台無理な話で、口惜しいということはまったくない。

それに競合していた「アイリッシュマン」も見終わって残ったものは辛い気持ちでしかなかったし、同じく「ジョーカー」にしても作品自体には前宣伝の煽りの大きさほどの凄さを私は感じなかったわけで、そういった隙間に「パラサイト」がすぅっと入ったのではないか。後日機会があれば観たいと思っている。

他の作品では、私の好きな女優のレネイ・ゼルウィガーとローラ・ダーンがそれぞれ主演と助演の女優賞を獲り、作品は観ていないが、おめでとうございます。

レネイ・ゼルウィガーは今回、ジュディー・ガーランドを演じたそうで、短い動画でその映像を観たが、微笑ましい感じでありました。

主演男優賞のホアキン・フェニックスは順当で、あの気味の悪さは賞に十分値するだろう。体温や体臭、化粧の粉の匂いまでもスクリーンから漂ってきそうな演技をする彼を私は鑑賞中にはとうとう誰だかわからず、エンドロールでも名前と顔が一致せず、帰宅してから調べて、やっと「ああ、グラディエーターのあのいやな奴か」と理解した次第。痩せすぎていてまったくわからなかった。それほどの凄みがあった。終始気味悪いが。

気味が悪いといえば「パラサイト」も気味が悪い作品らしく、そんなネガティブなイメージを世界に印象づけて国家的に正解だろうか、と少し思ったりもする。善悪に拘わらずイメージというものは怖いので。まあそのうち観てからまた何か書きます。

evolucio

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2/14 Bill Evans/Time Remembered

2020-02-14 18:22:22 | 映画


先日、映画館へ「ビル・エヴァンス/タイムリメンバード」という作品を観に行き、私がなぜ理屈抜きでマイルス・デイビスの「Kind Of Blue」というアルバムにいつまでも飽きることなく魅かれ続けるのか理解できたような気がした。

「Kind Of Blue」は当然ながらマイルスのアルバムであるが、唯一の白人メンバーであるビル・エヴァンスのこのアルバムへの関わり度合いが、私が考えていたよりもずっと重かったからである。

まさに波瀾万丈紆余曲折、山あり谷あり人生迷子。
もしも色で彼の生涯を例えるなら、白、ピンク、赤、緑、青、黄、茶、琥珀、灰、突然の黒、とでもいえる彼の生き様であったが、常につきまとったのは兵隊時代に覚えたドラッグで、あの甘く優しく語りかけてくるような和音構成とは裏腹に、彼は緩やかにそして確実に死の色を選び取っていくのだった。

題名「ワルツ・フォー・デビー」のデビーが彼の姪であったことも私は初めて知り、しかも現在の姿で映画にも登場した彼女の言葉を聞いて、より一層この曲への気持ちも深まったであろうか。

そしてベースも上手いね。

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1/30 映画「Cold War」

2020-01-30 20:28:43 | 映画



1/30

先日「Cold War」という映画を観に行った。
副題は「あの歌、二つの心」

冷戦時代のポーランドで旗揚げをした民族芸術団において出逢った男女の切っても切り難い縁を全編白黒で映像化した作品だが、冷たい時代背景の中でいつしか育み愛しそして憎み拒みまた惹かれ出逢いと別れを繰り返す二人の間にはいつも一つの歌があった。

と書いてみたが、本当のところは消化不良。何が主題なのかわからず終い。
タイトル通り「冷戦」なのか、もしくは時に荒ぶるヒロインのトラウマが話の根幹なのか。
もしも誰かが、冷戦に引き裂かれた愛を感じたいというのであるなら、同じ時代と違う愛の形を描いた別の作品「善き人のためのソナタ」を私は薦めたい。

しかし歌はよかった。ジャズノワールという感じ。

おやすみなさい。evolucio

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12/26 Diary 「大魔神」

2019-12-26 21:16:50 | 映画

12/26

昼間、CS放送で特撮映画の「大魔神」をやっていて、少し観てしまったのだが、これはなかなか大人の鑑賞に堪えうる作品だったのだなと50年以上も前にこれを作った制作会社「大映」の力量に頭が下がった。が、しかしその「大映」についてWikipediaをさらっと読んでみたらば、何か日本映画界の栄枯盛衰を垣間見たような気がして「はーん、はーん」と読みながら声が出たような気がした。

「大魔神」では藤村志保という女優が出演していて、とてもかわいいのだが、その顔を見ながら私は「柴犬」に似ているなとずっと思っていた。
おつかれさまでした。おやすみなさい。もう寝ます。evolucio

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12/23 大菩薩峠 感想など

2019-12-23 19:40:31 | 映画

12/23

昨夜、CSで映画「大菩薩峠・完結編」を堪能した。断言しよう。傑作である。
「たとえこの目は盲いでも、槍の先には目があるぞ。グサッ」
なんという名文句、きめセリフであろうか。

ラストシーンで、泥流に流される家にすがりつき、しかしその目は闇の中。別れた子の名を呼び続ける机龍之介を観ながら私はなぜか笑いが止まらなかった。なぜならその無常無情の果て失い尽くした男のみすぼらしい姿に快哉すら覚えたからだった。

映画の、いや物語の根底の思想についてはまだよくわからず。またいずれ。evolucio

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12/22 Diary 映画<永遠の門・ゴッホの見た未来>感想など

2019-12-22 11:09:55 | 映画

12/22

ゴッホについての映画は過去にいろいろな作品があって、この「永遠の門/At Eternity's Gate」という映画の存在を知った時、「もうそのテーマには飽きた」と興味が湧かなかったのだが、主演がウィレム・デフォー(プラトーンでバンザイの人)だというので「そうか、デフォーか。なら行くか」と観に行ってきたのだった。しかし見事に最初の20分ほどを爆睡してしまった。途中でよく目が覚めたものだ。

ゴッホの有名な逸話、自分の耳を切ってゴーギャンに贈ろうとするシークエンスで、左耳を包帯で覆ったデフォーのアップが映されるのだが、これがゴッホに似すぎで私は「ぷっ」と吹き出してしまった。



しかし少し調べてみるとデフォーは撮影当時62才くらいで、さすがに顔のアップはけっこうお爺さんに見える。一方ゴッホは享年37才であった。昔の人は早くに老けたので観た感じはあまり違和感ないのだが、そこを考えてしまうとなんとなく首を傾げた。弟のテオが若く、齢の差がありすぎるように見えたのも一因だろう。
とはいうものの映像は美しく、デフォーも齢以外は文句なしで、なかなかの作品でありました。この映像はスクリーンでの鑑賞がいいでしょうね。

難を言えば、映画館の音はなぜどこもあの程度なのだろうか、といつも思う。澄んだ音が聴こえない。先日「JOKER」を出来る限り良い音と映像で鑑賞しようとIMAX®で観たが、音はぜんぜんだった。あざといステレオ効果は感じたが、サウンドトラックの音が潰れていて残念だった。

最高の音響システムと音場形成を構築して、映画作品だけではなく、もう観ることの出来ないミュージシャンのフィルムコンサートなどをやったらいいのに、などと、画面を埋め尽くすフランス田舎の黄色い景色の中で次第に切羽詰まってゆくゴッホの姿を観ながら、そんな違うことを私は考えていた。

外はまた雨。なんでこんなに降る12月なのだろうか。まあいいけど。
今夜はCSで「大菩薩峠・完結編」である。前触れの無常の雨か。

おつかれさまでした。evolucio

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12/19追記 THE IRISHMAN 感想など

2019-12-19 19:21:03 | 映画

12/19記

映画「IRISHMAN」のことを観るまでよく知らなかったが、制作に際して大手の映画館系の資本が降りて、ネット公開系のNetflixがスポンサーになったために、大手の映画館での公開がされていない模様。とはいえ、あのウソバター臭いポップコーン頬張りながら観る作品でもないしな。

ネットの情報によると、最初ジョー・ペシは出演を拒んでいて、50回ほどのしつこいオファーによってやっと出てくれたようだが、彼が出ると出ないとではまったく質の違う映像になったであろうことは想像に難くない。

ジョー・ペシといえばやはり「グッドフェローズ」でのキレ方が素晴らしいわけだが、そのグッドフェローズの題名を私はずっと「Goodfellows」だと思っていたのだが、実は「Goodfellas」であったことを最近知って少し驚いた。同じ意味だがスラングらしい。おつかれさまでした。evolucio




12/17記

映画「THE IRISHMAN」の主人公はアイルランド系アメリカ人のフランク・シーラン(R.デ・ニーロ)で、兵役を終えトラックの運転手をしていたまだ若いフランクがある地方のマフィアのボス、ラッセル・ブファリーノ(ジョー・ペシ)と知り合い、そして見込まれ、暗殺などを含む非合法の仕事をこなすうち、ラッセルから彼の友人である全米トラック運転手組合のボス、ジミー・ホッファ(アル・パチーノ/巨大な金と力を持っている)を紹介され、やがてフランクはジミー・ホッファの右腕もしくは懐刀のような役目をするようになる。

フランク(デ・ニーロ)はマフィアのボスのラッセルともトラック組合のボスのジミーとも家族ぐるみのつき合いをし、それはたとえば家族同士で食事をしたりボーリングを楽しんだり、と睦まじい年月を過ごしていく。
しかしその間にもフランクはマフィアからの依頼で犯罪を犯し続けるわけだが、重ねた罪の高さだけ信用も地位も増し、マフィアとトラック組合(全米最重要のインフラ)のどちらの内情をも知る重要なキーパーソンとなっていく。



12/16記

昨日観た映画「アイリッシュマン」。
なにしろ、おじさんとお爺さんと熟女しか出てこない。

ロバートデニーロが30代から80代までを自分で演じているのだが、30代のあたりは見ていて少しキツいものがあった。どうしても60代くらいにしか見えないから。

デ・ニーロとアル・パチーノが絡むシーンはずいぶんとあり、「ヒート」のようなことはまったくなかった。ペシは申し分なくペシで、最初から最後まで存分にペシであった。

エンドロールを眺めていたらハーベイカイテルの名があり驚いた、どこに出てたかと。まったく記憶になく、帰り道に脳みそを絞ったら、ああ、あれか、まだ若い(という設定の)デニーロがペシに再会するクラブのシーンで、店の奥のソファに座った鋭い眼光のメガネのボスがたぶんそうだろう。出演は1分間くらいじゃないだろうか。

苦労人のハーベイカイテルといえば「ピアノレッスン」での泥臭くしかし純粋な役が思い出されるが、あの映画で最高の演技を魅せたアンナ・パキンも今回かなりキーストーン的な役で出演している。しかし話は逸れるがハーベイといえばやはりザ・ウルフではないだろうか。

おやすみなさい。evolucio



12/15

映画を観てきた。
それが長い映画であることはわかっていたが、映画館に入って出てくるまでになんと4時間近くかかった。長さを3時間くらいだろうと軽く考えていた私はけっこうな疲れを感じ、何も食べずに途中でコーヒー豆だけを買い帰宅した。「アイリッシュマン」さすがに独りの客が多かった。そりゃそうだ。

おつかれさまでした。おやすみなさい。evolucio

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