しげる牧師のブログ

聖書のことばから、エッセイを書いています。
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朝の露 Ⅱテサロニケ3章 <パウロの署名>

2017-04-01 | Ⅱテサロニケ

赤ボケ「パウロが自分の手であいさつを書きます。これは私のどの手紙にもあるしるしです。これが私の手紙の書き方です。どうか、私たちの主イエス・キリストの恵みが、あなたがたすべてとともにありますように。」(Ⅱテサロニケ3:17,18新改訳)

たぶんパウロは視力が弱かったのだろう、手紙は代筆され、最後に自筆でサインだけを記したと思われる。これは彼の名を騙(かた)って作られた偽書を教会が見破るためでもあった。▼信徒たちに負担をかけまいと、昼も夜も労苦しながら働き、そのあいだに宣教を続けた使徒の姿に心打たれる。それを妨害する偽りの書簡、回心したふりをしながらパウロを苦しめるにせ兄弟たち、殺そうとつけねらうユダヤ人律法主義者、飛んでくる石、振り下ろされるムチ、各地の教会から届く相談や質問の手紙と、からだがいくつあっても足りないパウロだった。▼こうした信じられないほどの重荷と涙の中から、新約聖書が生まれたことを忘れてはならない。しかしやがて天に行ったとき、一切の労苦から解放され、神に賛美と感謝をささげている彼らを見るであろう。「私は勇敢に戦い、走るべき道のりを走り終え、信仰を守り通しました。今からは、義の栄冠が私のために用意されているだけです。かの日には、正しい審判者である主が、それを私に授けてくださるのです。私だけでなく、主の現れを慕っている者には、だれにでも授けてくださるのです。」(Ⅱテモテ4:7,8同)