「私の神、主が来られる。すべての聖なる者たちも、主とともに来る。・・・主は地のすべてを治める王となられる。その日には、主は唯一となられ、御名も唯一となる。」(ゼカリヤ14:5~9新改訳)
ゼカリヤ書一四章はキリストの地上再臨の光景を詳しく描いた預言書で、旧約聖書でも特筆すべき箇所である。特に5~9節はおごそかさに満ち、私は読むたびに、からだが震えて来るのを禁じ得ない。▼イエス・キリストが、かつて昇天して行かれたオリーブ山に降臨(こうりん)されるとき、すでに復活栄化し、携挙(けいきょ)されたはなよめたちがいっしょに降りてくるであろう。しかも千々万々の天使たちもその周りを取り巻いている。ああ、それはなんという光景であろう。かつて涙とともに地上を歩んだ無数の信仰者たち、その人たちが光り輝き、天の歌を合唱しながらイエス・キリストを取り巻いている。その背後には、これまた御使いたちの大賛美、天地を震わせる喜びの歌声が鳴りひびく。エルサレムに集結していた地上軍は、茫然(ぼうぜん)と立ちつくし、あっけにとられながら天軍を見つめるであろう。そして逃げ惑い、隠れ場を探して散り散りバラバラになるであろう。▼「また私は、天が開かれているのを見た。すると見よ、白い馬がいた。それに乗っている方は『確かで真実な方』と呼ばれ、義をもってさばき、戦いをされる。その目は燃える炎のようであり、その頭には多くの王冠があり、ご自分のほかはだれも知らない名が記されていた。その方は血に染まった衣をまとい、その名は『神のことば』と呼ばれていた。天の軍勢は白くきよい亜麻布を着て、白い馬に乗って彼に従っていた。・・・また私は、獣と地の王たちとその軍勢が集まって、馬に乗る方とその軍勢に戦いを挑むのを見た。」(黙示録19:11~19同)