森晶麿「アドカレ! 戸山大学広告代理店の挑戦」読了。
名コピーライターの父親が亡くなってやる気がなくなっていた私はふとコピーライターになりたいと思い立った。広告関連のある大学に進学したが、とても役に立ちそうなものではなかったし偏向的。広告雑誌を読めば出て来そうなことばかりで失敗したと私は思う。かと言ってサークルに入れば全然関係ない飲み会ばかり。そこで学生ばかりの広告代理店「アド・カレッジ」の広告を目にします。これだと行くものの小さな会社で癖のありそうな人達。入社試験に豆腐屋のコピーを考えるように言われて。
クライアントへの期待をわかる能力が素晴らしいです。コピーって何だかオシャレな言葉でお茶を濁すだけじゃないのね(イメージが薄い)。しかしややこしい依頼ばっかり。不祥事を起こした乳業メーカーの広告とか、利用者が伸び悩む夜光列車だったり、おふざけが通じない型通りの不動産広告や。でもなるほどなと。広告ってこうして出来上がって行くんだと。オシャレなだけじゃないのね(まだ言うか)。
「アンサンブル・ショコラ MANDOLIN CONCERT Summer,2024」に行ってきました。
今年はコロナ前の会場に戻っていました。クラッシックからポップスまで色々。今年はアラビアっぽい曲が多かったです。癒されます。今年は久々に合唱もありました。「明日があるさ」歌うと意外と健康に良さそうなのに気が付きます。肺活量が鍛えられるのか。1年ぶりに訓練校時代の友人に会いました。元気そうでよかった。
福田悠「京都伏見の榎本文房具店 真実はインクに隠して」読了。
商店街の文具店なので人情ほのぼの展開かなと思っていたのですが。黄色い菖蒲を取りに行って亡くなった少年の遺書や、父親が友人に送った高級万年筆の謎とか、人気イラストレーターの転落事故の謎とか。結構重いよ。鉛筆や万年筆や高級墨など、文具の知識もちりばめられて。本格な推理小説でした。
鬱沢色素「宮廷を追放された小さな魔導具屋さん2 -のんびりお店を開くので、規格外の力と今さら言われてももう遅い-」読了。
だから幼女が好きなわけでは。可愛いけど。「役立たず」と宮廷を追放された幼女ヒナ。森の中で瀕死の隣国の剣士に会い、隣国で魔導具作成スキルで騎士の姉の魔導具ショップを手伝います。の、第2弾です(6/28参照)。今回元の宮廷魔導士がやっぱりやらします。闇の魔導士が出て来てヒナがさらわれたり。第三王子がようやく動き出したり。聖女になるかと女神に薦められたり。結局元の日常を続けることが出来ました。良かった。みんな甘すぎです。
伽古屋圭市「クロワッサン学習塾 謎解きはベーカリーで」読了。
毎週水曜日、パン屋の定休日にあわせて黒羽三吾がひらく小学生の無料塾の第2弾です(2023.7.23参照)。今回は飯田隆之介の同級生の河端頼人君が参加。三吾の息子真司と一條茉由利の四人態勢だが、隆之介が東京の学校に転校することに。一番の友達だった真司は悲しみますが隆之介のために餞別を送ることに。別れて暮らす母親に相談して隆之介の好きな推理をさせるために推理劇をすることに。隆之介最後の授業が謎解きになります。母親の知り合いの売れない推理小説家が脚本を担当。祖父の店長康太郎が死体役をかってでます。この推理劇が結構凝っている。よく解けたなと。頼人の勉強スタイルの問題とか、何が正しいのか三吾さんも悩みます。何で勉強するの?って永遠の問題ね。
映画「インサイドヘッド2」を見て来ました。
良かった。短すぎ。もうちょっと言うなら思春期ってめんどくさい。失敗や恥ずかしかったこと。忘れたい過去は色々あるけどそれをなかったことにしたらまた同じことをしちゃうんだよね。失敗して間違えて覚えていくこともたくさんあるから。心配して心配して、でも時には忘れていい未来になるように頑張らないとね。今回は悲しみが大活躍。だりいに共感(するな)。恥ずかしいが意外にいい奴。過去の悪事は金庫の中に。