一分咲「元、落ちこぼれ公爵令嬢です。1」読了。
公爵令嬢のクレアは国随一の魔法の使い手になるはずだったが、非凡な才能を目覚めさせたのは異母妹のシャーロットだった。居場所をなくしたクレアは新天地を目指すことに。途中で大国の旅人に助けられ、一緒に行くことにするがその途中クレアは前世の夢を見、この世界が「乙女ゲーム」の世界なのを知る。そしてクレアには誰も気が付いていなかった魔法の力があることに気が付く。
大国の王子とめでたしめでたしで終わるのかと思ったら、どんな不穏なところで終わるねん。不当に扱った父や国王はクレアが勝手に出て行ったと言い、シャーロットの暴走で部下が怪我をし転移魔法で国に帰るものの、クレアを戻せと私設騎士団が動き出し。話が大きくなっているぞ。のほほんとはいかないようです。
「イタリアボローニャ国際絵本原画展」に行って来ました。
毎年いろんな才能が出て来るなと。今年は南米の作品が多かった気がします。やはり動物物が可愛い。深刻なのより今年はほのぼのが多かったような気がします。そしてミュージアムショップで悩む。外国の絵本は高い。色々売っていましたが、国内の本を1冊だけ買いました。
白井紺子「後宮の烏」読了。
後宮の奥深く夜伽をすることのない「烏妃」と呼ばれる特別な妃が住んでいる。その姿を見た者は老婆だったという者もいるし少女だったという者もいる。彼女は不思議な術を使い、呪殺から失せ物探しまで引き受けるという。時の皇帝・高峻はある依頼のため烏妃のもとを訪れる。やる気のない烏妃と追い返されても気にせず来る皇帝のやり取りが面白いです。二人とも色々面倒くさいことを背負っていて。いやいや働く烏妃に同情。できれば何もない平和な時に過ごしたいものです。