大澤夏美「ミュージアムと生きていく」読了。
「ミュージアムグッズのチカラ」の作者の方が書いたミュージアムとのかかわり方の本です。作者の娘さんの友人が歴史好き。歴史を学び博物館学も学びたいと考え、作者に相談されたそうです。彼女はミュージアムをまわりの人達にも楽しんでもらいたい。学芸員の仕事も興味がある。しかし学芸員の採用の間口の狭さや雇用の不安定さに不安もあると。学芸員がどんな仕事をしているのか紹介と共に、ミュージアムにかかわりがある様々な仕事を紹介しています。作品の写真を撮るフォトグラファーや地震や大雨の被害を受けた資料をレスキューする活動。大阪市立自然史博物館を拠点に剥製や骨格標本を作製するサークルなにわホネホネ団に入る小学生とか、副業で月一の小さな博物館の館長になった会社員とか。どの人にも言えることはもっと気軽にミュージアムに来て欲しいということ。誰もが自分とミュージアムをつなげるものを見つけてくれたら嬉しいと。作者自身が博物館の中で働きたいわけでもなく、ミュージアムグッズを作る仕事をしたいわけでもなく、でもミュージアムグッズにまつわる仕事をしたいとミュージアムグッズ愛好家として本を自費出版。そんな仕事を作っちゃた人です。そうか作っちゃうのか。前に読んだ森村泰昌さんの「『美しい』ってなんだろう?」を思い出しました。美術という世界に近付くにはおよそ三つの道があるそうです。「見る」「作る」「知る」。森村さんはそれに続く第4の道を作った人です。「なる」。なければ道を作る、出来そうで出来ないことですわ。作るのかぁ…(思うところはあるらしい)。
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