エピローグ

終楽日に向かう日々を、新鮮な感動と限りない憧憬をもって綴る
四季それぞれの徒然の記。

蓮池の

2014年07月26日 | ポエム
蓮池の周りは、善男善女の天国である。
同時に、どうしても宗教的なオマージュを抱きやすいのだ。
芥川の「蜘蛛の糸」の印象が脳裏にくっきりと描かれていて上書きが困難なのである。



蓮池の周りを歩きながら、自分が釈迦になった気分になって「善行を施さないと・・・」などと迂闊にも思い込んでしまう。
それが、愚かなヒトの常ではある。







「古代蓮無量寿印行住座臥」

   無量寿印・・・菩薩や観音が結ぶ印の形である∞の形の印である。







ひらがなを使わない句は、はじめてだ。
なんだか、しっくりとしない。



その感覚があれば、まだ感性は鈍っていないな!
と知れる。



やはり、朝のうちは蓮池の花たちは鮮やかである。



これは、花弁を散らした「花托」である。
いわゆる「はちす」というものである。

生花に使用されることもある。
なんとも、不思議な空間を演出する。



そういえば、NHKの朝ドラの「蓮子」は白蓮のことだとついこの間知った。
仲間由紀恵が上手く演じている。

いつの時代にも、奔放で時代のからを破る女性はいる。
閉塞の時代に入ろうとする今こそ、平成の百連が出てほしいものである。

白い蓮の花からは、百連の嗚咽がもれてくるようではないか。
そうした、嫋やかな女性にぼくは狂おしく恋してしまう。
女性は、やはり魔性であるのかもしれない。



その魔性の女性は、いつだって身近にいる。
だから男は生きていけるのである。



       荒 野人


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2 コメント

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Unknown (ripple)
2014-07-26 09:32:47
蓮の花を
見て
微笑むは
卑弥呼だろうか
天女だろうか
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rippleさんへ! (荒野人)
2014-07-29 14:58:15
微笑むのは・・・天女であってほしいですね。
卑弥呼は、どうも強すぎて。
なんて勝手なことを言えるのも、今のうち。

どっちでも良いよね・・・と言うようになるのも「間もなく」ですから。
少しではなく、大分寂しいです。
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