エピローグ

終楽日に向かう日々を、新鮮な感動と限りない憧憬をもって綴る
四季それぞれの徒然の記。

白き在り

2013年09月27日 | ポエム
「たちまち」秋が深まった。
昨夜から今日にかけての事である。

白秋から、やがて錦秋へと移る。
紅葉が里に下りてきつつある。
赤や、黄色や・・・そして葉が落ちていく。
栄枯盛衰ではないけれど、いつでも万全ではないぞ!
・・・と、人の傲慢を窘めるのである。

自然だから出来る。
構えたり、気取っていては出来ない。
だから、人には出来ない。



今が、白い秋の最盛期であろうか。
白き在り!
と叫びたい程の喜びが横溢する。

この白萩は、美しい。
バージン・ロードを歩む花嫁のようだ。







「白き在り時に艶(あで)やか軽かりき」







この花は、茄子科に属する。
ヒヨドリジョウゴである。



何故ヒヨドリと言う名前が冠されたのかは、浅学非才のぼくには分からない。
想像力も働かない。
語彙の貧困であるのかもしれない。



これは、町中でよく目にする花である。
花を取って、吸うと甘い蜜が出てくる。
ほんの・・・少しだけどね!



花の時期は長いから、きっと目にしている筈である。
名前は少しばかり長い。
「ハナゾノツクバネウツギ」である。

こうした、白き在る花々はもう少しだけ人の目を楽しませる。
それもしかし、錦秋までの余命である。
慈しんであげたい花々である。

もう一つ、今は絮の季節でもある。



この絮は「ヒメジョオン」である。
花も咲いているけれど、絮になって風に乗る彼女もいる。
嗚呼、ゆかしき君よ!




        荒 野人


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