エピローグ

終楽日に向かう日々を、新鮮な感動と限りない憧憬をもって綴る
四季それぞれの徒然の記。

雨上がり

2013年09月26日 | ポエム
夜半に叩きつけるような雨があった。
雨樋を溢れ、一筋の図太い音を立てて屋根を鳴らした。

朝方、ベランダに小さな水溜まりが出来ていた。
曇り空から時おり覗くお日様が、写ってキラキラした。
秋風が通りすぎる時、細かに泡だってお隣の屋根が揺れた。



ぼくは、書斎に広げた布製のチェア―に身を沈めたのである。
時間がゆったりと流れた。

改めて、シューベルトの「未完成」を聴いた。
心が徐々に開かれて行く・・・のを感じつつ、不覚にも浅い眠りに入ってしまった。
今日は、午後から予定が入っている。
眠ってなど居られないのである。






フルトヴエングラーの降るシューベルトの未完成交響曲である。

さて・・・台風20号だと云う。
そもそも「台風」とは以下の定義だった筈である。
1、フィリピンの近海で発生する。
2、台湾を掠めて、日本に寄って来る。

それなのに、ここのところ海水温度が高いからって・・・小笠原近海で生まれている。
しかも、矢鱈と被害を与えて去っていく。
竜巻だの、洪水だの酷い話ではないか。

もはや台風ではなく、ハリケーンである。







「雨上がりまどろむ身体秋深む」







一気に秋めいてくる、らしい。
それは嬉しい。

八ヶ岳の麓へ、からまつの黄金色の黄葉を見に出かけなくてはなるまい。



         荒 野人


最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。