被災当日、火災が街を覆った「山田町」を通過した。
ここも又、跡形も無く街がなぎ倒されてしまった。
「瓦礫」の山が海岸線を埋める。
東北の海岸線は、すべて同様である。
この瓦礫には、そこに住んでいた人々の歴史と希望と未来があったのだ。
この日空はあくまでも澄んでいた。
悲しいのは町があったと分かることだ。
破壊されたバイク。
誰が立てたのだろうか。
使えないと分かっていても、自分の家の前に建てたのだろう。
追悼のオブジェなのだ。
悲しいのは、ここを歩いていると家々の間取りが分かる・・・そのことだ。
「ここが台所」「ここが茶の間」「ここが風呂場」そして、ここが「玄関」。
団欒の声が聞こえてくるかのようだ。
海側に行けば、ボートも破壊されて放置されている。
とにかく、何もかも破壊されてしまったのだ。
この前に、瓦礫を集めただけだ!
と、政治を批判した。
いや、瓦礫の撤去さえ「ままならない」状況となっている。
政治は責任を放棄しているとしか見えない。
それが現地の生の声だ。
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荒野人
ここも又、跡形も無く街がなぎ倒されてしまった。
「瓦礫」の山が海岸線を埋める。
東北の海岸線は、すべて同様である。
この瓦礫には、そこに住んでいた人々の歴史と希望と未来があったのだ。
この日空はあくまでも澄んでいた。
悲しいのは町があったと分かることだ。
破壊されたバイク。
誰が立てたのだろうか。
使えないと分かっていても、自分の家の前に建てたのだろう。
追悼のオブジェなのだ。
悲しいのは、ここを歩いていると家々の間取りが分かる・・・そのことだ。
「ここが台所」「ここが茶の間」「ここが風呂場」そして、ここが「玄関」。
団欒の声が聞こえてくるかのようだ。
海側に行けば、ボートも破壊されて放置されている。
とにかく、何もかも破壊されてしまったのだ。
この前に、瓦礫を集めただけだ!
と、政治を批判した。
いや、瓦礫の撤去さえ「ままならない」状況となっている。
政治は責任を放棄しているとしか見えない。
それが現地の生の声だ。
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