エピローグ

終楽日に向かう日々を、新鮮な感動と限りない憧憬をもって綴る
四季それぞれの徒然の記。

一月最後の日曜日

2012年01月30日 | 日記
早いものである。
今日を入れて残り二日で二月である。
暦上は、4日には立春だ。

一月は睦月というけれど、ほかに幾つもの言い方がある。
正月、祝月、王月、首春などざっと30個以上はある。

さて、今日の空は爽やかに晴れ渡った。



雲が鮮明に見えるのであった。
冬のうららかな気配に満ちた一日であったけれど、風は冷たかった。

冬麗(とうれい)、あるいはまた「春隣」といった気配であった。



空を見上げて、心を静かに瞑想をした。
本当は座禅でも組みたいけれど、その静謐は無い雑木林である。



池にはわたりの鴨が数十羽遊弋している。



      浮寝鳥水たおやかに抱きすくむ        野 人





水仙も日向ぼこをしている気配である。





      侘助の一輪落つる葉影かな          野 人



白い花弁に朱が混じっている。
いや差してある、というべきか?



我が家の福寿草である。
黄色が目に優しいのだ。
そっと鼻を近づけると、春のいきれがした。



木蓮の芽が膨らんできている。
胸にほっこりと暖かさが芽生えた。



ススキの穂が枯れきって、絮になって舞った。



      ススキの穂枯れて舞いたる絮一つ        野 人







      肉置の豊かな影や寒牡丹            野 人



寒牡丹は、藁で覆われている状態を言う冬の季語である。
藁囲いで守られているのである。

立てば芍薬座れば牡丹、歩く姿は百合の花・・・美女の姿形を言ったものである。

寒牡丹の影は、どっしりと映る。
その姿を肉置が豊かだ!と云い現わしたのである。



さて、そろそろ水温むのかもしれない。
そうあって欲しい。




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 荒野人


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