エピローグ

終楽日に向かう日々を、新鮮な感動と限りない憧憬をもって綴る
四季それぞれの徒然の記。

忍野八海からの富士山

2013年05月10日 | ポエム
富士山の麓。
ここには「忍野八海」と称する水の故郷がある。

富士山の伏流水が湧き出る「水の里」でもある。
同時に又、ここの女たちは強い。



富士山に育まれた女だからだろうか。
忍野の忍草地区は「忍草母の会」の母体で、北富士演習場での自衛隊の実弾演習や北富士への入会権を巡って国と対立を続けてきたのであった。
この母の会は、世界の核に反対し戦争反対を訴え続けてきたのであった。

母は強い、女は強い。
そうであって良い。
女は、原始太陽であったし、今でも光り輝く存在である。



富士山はそれを見守り続けてきた。
邨の豊かな自然は、女の生きざまを育み続けてきたのであった。



邨を貫く水はあくまで澄んでいて透明感を持つ。



今、忍野は花桃が咲き乱れ、八重桜が満開であった。



忍野八海の中心である。







「夏めきぬ水の里富士聳え立ち」







無縁仏の墓石が、円周状に並べられていた。
その墓石の前で「ヒメオドリコソウ」が咲き、舞いを奉納していた。

実に長閑な村である。



この忍野に着いたのが、午前七時少し過ぎた頃。
朝五時に東京を脱出。
いつものように、石川PAで八王子ラーメンを食べたのであった。

同行の従弟は「朝ラーかい?」と少し不満気であった。
けれど、食した後は「美味かった!」と満足気であった。

ラーメンに入っている「みじん切り」の玉葱が甘く美味いのが八王子ラーメンの特徴である。



       荒 野人


最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (ripple)
2013-05-10 14:19:56
この時期にしては、ずいぶん空が澄んでいますね。
稜線に手を触れると切れるのではないかと思うほど。
返信する
rippleさんへ! (荒野人)
2013-05-10 19:09:57
前日の強風が掃除したのでしょうか。
とても綺麗な空でした。
ほぼ一日中、雲は湧きませんでしたよ。
山梨県人のぼくも、何年ぶりかの富士山の姿でした。
返信する

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。