芭蕉の花である。
粗とした花である。
芭蕉の花は、ひっそりなのだ。

この花は、美しい浜で咲いていた。

実が付いているけれど、この実は食べられない。
まるでモンキーバナナのようだけれど、誰も手をつけない。

この浜で、しばらく海水に浸かった。
気持ちよかった・・・。
野人の海パンとシャツである。
ほんの一時間ほどで、乾いてしまった。

「ひんやりと葉に隠されし花芭蕉」

花と実の関係は、こんな風である。
芭蕉布で織った着物など、とても手に入らない。
しかし、一度くらいは袖に手を通してみたいものである。
奄美通いの内に、実現できるだろうか。
荒 野人
粗とした花である。
芭蕉の花は、ひっそりなのだ。

この花は、美しい浜で咲いていた。

実が付いているけれど、この実は食べられない。
まるでモンキーバナナのようだけれど、誰も手をつけない。

この浜で、しばらく海水に浸かった。
気持ちよかった・・・。
野人の海パンとシャツである。
ほんの一時間ほどで、乾いてしまった。

「ひんやりと葉に隠されし花芭蕉」

花と実の関係は、こんな風である。
芭蕉布で織った着物など、とても手に入らない。
しかし、一度くらいは袖に手を通してみたいものである。
奄美通いの内に、実現できるだろうか。
荒 野人