エピローグ

終楽日に向かう日々を、新鮮な感動と限りない憧憬をもって綴る
四季それぞれの徒然の記。

セミの生涯

2009年08月12日 | 日記
昨日は、幸せに絶命しているセミを見つけた。
一転、今日は道路で真っ二つになって絶命しているセミに出会った。



自転車にでも踏まれてしまったのだろうか?
見事に二つに分かれて絶命している。

これから、この亡骸は蟻や虫によって分解され食べられるに違いない。
生命の環が、ここにもある。



            セミへ捧げる


        きみが過ごした歳月に
        ぼくは驚いてしまうのだが
        十年を超えて
        土中に潜んでいるのだという
        きみがこの娑婆に出てきて
        まだ7日にしかならないというのに
        もうきみは去っていくのか
        きみが鳴き
        きみが捧げた暑さという
        季節の歌を
        ぼくはいまこそ歌おうと思うのだ

        きみよ
        季節をまたぎ
        未来に生きよ
        きみよ
        ぼくはきみを決して忘却しない

        きみの生涯に捧げよう
        きみの歌に




今日の空は見事であった。
雲と青空のコントラストにぼくはいたく感銘した。



ところで、セミの生涯であるけれど詳細はまだ分かっていない。

セミは、卵→幼虫→成虫という不完全変態をする虫である。

成虫期間は1-2週間ほどと言われていたが、これは成虫の飼育が困難ですぐ死んでしまうことからきた俗説で、野外では1か月ほどとも言われている。

幼虫の時代は、3年から17年に達する。
あぶらセミは6年間土中にいる。


長くそして悲しい生涯である。
彼らは、最後の瞬間に生命を謳歌し歌い続けていると信じたいのである。





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                         荒野人




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8 コメント

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せみ (荒 愛喜)
2009-08-15 20:40:22
山梨の、某山の町に、カナカナと鳴くヒグラシのほかに、ワカワカと鳴く可愛いせみがいるそうな。
ご存知でしたら、ご教授を!
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荒 愛喜さんへ! (荒野人)
2009-08-15 22:06:01
申し訳ありませんが、ワカワカと鳴くセミは知らないのです。

そのセミは、きっと可愛いでしょうね!
ワカワカと鳴くなんて、愛らしいですね。

ぼくこそ教えてほしいものです。

いま、ここは夕方になるとカナカナと日暮が鳴いています。
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せみ (湧 仁栄)
2009-08-16 14:19:39
色々なセミがいるのですね。
4年前のセミは、ジージー(自、自、)と鳴いているのが、多かったのですが、この頃は、ミン、ミン(民、民)と鳴くのが、圧倒的に多いとか。セミの世界にも政治評論家がいるのかしらん
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湧 仁栄さんへ! (荒野人)
2009-08-16 15:43:20
最高のコメント!
ですね。
凄い、切れていますね。
ジージーからミンミンですか!そうですね。一億なんとか?の国民ですからね。

みんな同じ鳴き声になってしまうのは、ある意味怖いことでもあります。

こんな洒落たコメント、ありがとうございました。
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わかわか (素浪人)
2009-08-16 17:24:23
にわとりの鳴き声を、アメリカでは、クックグーグルグー、と表現するようですね。
我が国では、コケコッコーですのにね。
同じ鳴き声でも聞こえ方が違うのですね。
おもしろいですね。

 荒さんのお知り合いの方は、きっとご年配で、若くなりたい、若くなりたい、という願望があって、ワカワカって、聞こえちゃったのかも?(失礼)
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素浪人さんへ! (荒野人)
2009-08-16 18:20:56
そうですね。
若くなりたい願望がそう聞かせるのかもしれません。

それが当たり!ですね。
このコメントで「ワカワカ」と鳴くセミ探しをしなくて済みそうです。

荒 愛喜さん、そういう事で宜しいですか?

素浪人さん。
素敵な回答、ありがとうございました。
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ワカワカ (荒 愛喜)
2009-08-16 18:52:09
湧さん、素浪人さん、荒野人さん、私の、不用意なコメントで、色々素晴らしいお返事をありがとうございます。皆様があまりに真摯なので、戸惑って、ワカワカゼミの事をを言ってきた、山梨の友人に聞き合わせしましたところ、素浪人さんのコメントの如しでした。その友人の友人は、とある女子に片思いしていて、ゼミの鳴き声も、愛しい女子の名前に聞こえる、との事でした。中々ロマンチックでいいお話ですけど、皆様には、ごめんなさーい。
 万葉集、昭和天皇のお好きでしたお歌。
「信濃なる、ちぐまの川の、さざれしも、
きみしふみせば、玉とひろわん」
 信濃でなくて、甲斐ですが、これにて、ごかんべんを!
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荒 愛喜さんへ! (荒野人)
2009-08-16 19:28:35
いえいえ・・・。
荒 愛喜さんのコメントが、皆さんのコメントを引き出していただいけたのです。
ありがとうございました。

ジージーからミンミンと鳴き声を変えたと言う「政治的考察」から、ワカワカは「若い若い」への渇望であるという「人間哲学」まで、実に幅広い見解に満足をいたしております。

これからも、楽しいコメントよろしくお願いいたします。

荒 愛喜さん!
湧 仁栄さん!
素浪人さん!
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