エピローグ

終楽日に向かう日々を、新鮮な感動と限りない憧憬をもって綴る
四季それぞれの徒然の記。

北帰行

2012年03月25日 | ポエム
北帰行、想像するだに難行である。
飛来地の気候が、春めくと北へ帰る。
彼らの宿命であって、生きる術である。

オッペ川のコハクチョウたちの、一部は飛び立った。

春めいてきたからである。

   春はあけぼの。
   やうやうしろくなり行く、山ぎはすこしあかりて、
   むらさきだちたる雲のほそくたなびきたる。



清少納言の枕草子である。
実に、紫式部と双璧を成す才女である。



雲の向こう側に明るみが見える。
雲は暗いけれど、明るさが勢力を増しているのである。



河原も下草が萌えている。
そんな季節なのである。



気力を溜めるコハクチョウの泳ぎは、しなやかであり。



そう思わせるかと思うと、羽ばたきを始める。
筋力を確認してでもいるように・・・。







       旅立ちぬ凍てる故郷コハクチョウ       野 人

       白鳥の矢の如くなり北帰行           野 人








群れるコハクチョウの姿は優雅である。

白鳥の河川である。
誰か、白鳥の湖ではなく、白鳥の河川なんて楽曲書いてくれないかな~。



キラキラした水面に映える白鳥である。



ホラホラ・・・。



羽ばたいている。
彼らの北帰行も間もなくなんだろうな!
と感慨も深いのである。

元気で戻り、そしてまたおいで。
そんな風に声かけをしたくなるコハクチョウたちである。





にほんブログ村 ポエムブログ 俳句へにほんブログ村
にほんブログ村 シニア日記ブログ 60歳代へにほんブログ村
      荒 野人



最新の画像もっと見る

1 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
rippleさんへ! (荒野人)
2012-03-25 16:54:50
若山牧水の歌
白鳥が生き生きと描かれた
いまぼくたちは牧水の様に
素直に自然と向き合うのが
難しい
返信する

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。