エピローグ

終楽日に向かう日々を、新鮮な感動と限りない憧憬をもって綴る
四季それぞれの徒然の記。

紫式部色づく

2011年09月03日 | 
万緑の季節から秋麗の季節へと移ろう節目。
残暑厳しき折から、台風の影響で蒸し暑さが増しているのである。



雑草が生い茂っている。
だがしかし、吹く風の感触は夏のものではない。



百日紅の色合いも、どこか迫ってくる力に欠ける。
可憐さが漂う。



ガラスに映る緑がしっとりとしているのである。

  稲妻の光りたる空暮れゆきて     荒野人

台風は夜半に上陸となるだろうか。
大型台風である。

室戸岬の手前にいながら、北海道にまで大雨を降らせている。



いつもの散歩道で見つけたのである。
紫式部が色づき始めた。

  邯鄲や色づく玉に夢を見る     荒野人

夏の盛り、小淵沢で二人の俳人と出会った。
ぼくは、歳時記の豊かな語彙の世界に目覚めたのである。

今日紹介した俳句は、ぼくが詠んだ俳句の5作目と6作目である。
まだまだだけれど、決まりのある文学も楽しい。
もちろん、rippleさんの五行歌の楽しさも知っている。

どうもぼくは放埓が合っているのかもしれないな・・・などと合点している。



邯鄲というコオロギの鳴き声は8月から聴ける。
草むらでルルルルと甘く悲しく鳴く。

紫式部の葉影で鳴いている、という次第である。



小紫は美しい。



もっともまだ花の木もある。
それが季節の変わり目の面白さである。



ムクゲが鮮やかである。

パッと見た目は「酔芙蓉」のようにも見えるけれど、ムクゲである。
花弁の綺麗な花である。

気のせいか、花弁の大きなムクゲが多くなった。



この台風が去っていくと、一段と秋が近付いてくるに違いない。
今月は、ヒガンバナを見に巾着田に出かけたいと思っているのである。





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 荒野人


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