第9話は少女マンガのパロディ。
どうして少女マンガのヒロインは不良っぽい男に惹かれるのだろう?
王子様のような繊細な男より不良っぽい男を必ず選ぶ!(笑)
香西そのか(川栄李奈)もそうだった。
王子様のアルフレッド(小関裕太)でなく、キャラ変してドSになったヨシヒコ(山田孝之)を選んだ。
その心の動きはこうだ。
学校再建のためにアイドルグループを作った、そのか。
そんな彼女にヨシヒコは言う。
「よくもまあ、こんなツラでアイドルやるなんて言ったもんだな」
出ました、ドS攻撃!
言葉のムチでビシビシたたく。
しかし、甘い言葉のアメも忘れない。
「俺はバイトでアーティストに楽曲を提供している(←そんな高校生いるか?・笑)、お前らのグループに楽曲を提供してやろうか?」
この提案にやさしさを感じる、そのか。
だが、ヨシヒコはもう一度ドS攻撃。
「楽曲を提供する代わりに俺の犬になれ」(笑)
「三べんまわってワンと言え」(笑)
「お手をしてフリスビーキャッチしろ」(笑)
これに従ってしまう、そのか。
そう、人には支配されたい願望があるのだ。
恋愛の本質は〝身も心も相手に捧げる〟ってことだから、SとMは親和性がある。
もちろん、その過程には支配されまいとする反抗がある。
「ヨシヒコ君の言いなりなんかならないんだから!」
と反発すると、ヨシヒコは、
「じゃあ、首輪つけとかないとな」
と言って首にネックレスを掛け、壁ドン!
「これでご主人様から離れられないな」(笑)
アメとムチと壁ドン!
俺様ヨシヒコ!
これで支配は完了する。
これに最後のスパイスを加えると、支配は恋愛に変わる。
そのかを守るために戦ってボロボロになるヨシヒコ。
これで、そのかは覚るのだ。
<今までして来たドS行為はすべてあたしを手に入れるためのもの!
彼は不器用だから、こんな形でしか気持ちを表現できないのよ!>
……えっとですね。
このやり方は、男がイケメンで、少女マンガの世界だから成立するのであって、絶対に現実でやってはいけません!
現実でやったら、たちまち袋叩き!
勘違い野郎で、キモいと言われ、警察に通報される!
でも、この〝アメとムチと壁ドン〟が少女マンガの世界で成立しているのが面白い。
人には、心がブンブン振りまわされる〝非日常願望〟があり、犬のように〝支配されたい願望〟がある。
日常は退屈であり、個人の心は不安定だから、人はこうしたものに身を委ねたいと思ってしまう。
これにシンデレラ願望が加われば、完ぺき。
『ヨシヒコ』はパロディ作品でおちゃらけているけど、各エピソードのテーマは結構深いんだよな~。
ヨシヒコが最後に自我が肥大しすぎてモンスターになってしまうのも、すごい暗示。
正攻法でないパロディだから表現できることがある。
どうして少女マンガのヒロインは不良っぽい男に惹かれるのだろう?
王子様のような繊細な男より不良っぽい男を必ず選ぶ!(笑)
香西そのか(川栄李奈)もそうだった。
王子様のアルフレッド(小関裕太)でなく、キャラ変してドSになったヨシヒコ(山田孝之)を選んだ。
その心の動きはこうだ。
学校再建のためにアイドルグループを作った、そのか。
そんな彼女にヨシヒコは言う。
「よくもまあ、こんなツラでアイドルやるなんて言ったもんだな」
出ました、ドS攻撃!
言葉のムチでビシビシたたく。
しかし、甘い言葉のアメも忘れない。
「俺はバイトでアーティストに楽曲を提供している(←そんな高校生いるか?・笑)、お前らのグループに楽曲を提供してやろうか?」
この提案にやさしさを感じる、そのか。
だが、ヨシヒコはもう一度ドS攻撃。
「楽曲を提供する代わりに俺の犬になれ」(笑)
「三べんまわってワンと言え」(笑)
「お手をしてフリスビーキャッチしろ」(笑)
これに従ってしまう、そのか。
そう、人には支配されたい願望があるのだ。
恋愛の本質は〝身も心も相手に捧げる〟ってことだから、SとMは親和性がある。
もちろん、その過程には支配されまいとする反抗がある。
「ヨシヒコ君の言いなりなんかならないんだから!」
と反発すると、ヨシヒコは、
「じゃあ、首輪つけとかないとな」
と言って首にネックレスを掛け、壁ドン!
「これでご主人様から離れられないな」(笑)
アメとムチと壁ドン!
俺様ヨシヒコ!
これで支配は完了する。
これに最後のスパイスを加えると、支配は恋愛に変わる。
そのかを守るために戦ってボロボロになるヨシヒコ。
これで、そのかは覚るのだ。
<今までして来たドS行為はすべてあたしを手に入れるためのもの!
彼は不器用だから、こんな形でしか気持ちを表現できないのよ!>
……えっとですね。
このやり方は、男がイケメンで、少女マンガの世界だから成立するのであって、絶対に現実でやってはいけません!
現実でやったら、たちまち袋叩き!
勘違い野郎で、キモいと言われ、警察に通報される!
でも、この〝アメとムチと壁ドン〟が少女マンガの世界で成立しているのが面白い。
人には、心がブンブン振りまわされる〝非日常願望〟があり、犬のように〝支配されたい願望〟がある。
日常は退屈であり、個人の心は不安定だから、人はこうしたものに身を委ねたいと思ってしまう。
これにシンデレラ願望が加われば、完ぺき。
『ヨシヒコ』はパロディ作品でおちゃらけているけど、各エピソードのテーマは結構深いんだよな~。
ヨシヒコが最後に自我が肥大しすぎてモンスターになってしまうのも、すごい暗示。
正攻法でないパロディだから表現できることがある。
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