平成エンタメ研究所

最近は政治ブログのようになって来ました。世を憂う日々。悪くなっていく社会にひと言。

青天を衝け 第9回「栄一と桜田門外の変」~人物描写が薄くて、ただただ困惑……

2021年04月12日 | 大河ドラマ・時代劇
 人物の掘り下げがイマイチなんだよなあ……。

 たとえば、今回の主役の井伊直弼(岸谷五朗)。
 前回までは、家定(渡辺大知)にワン! と言って大老になった茶歌ぽんだったのに、
 今回は開国政策と粛清が信念である重厚な人物に。
 この変化は何なのか?
 どうして直弼は変わったのか?

 平岡円四郎(堤真一)は今回の安政の大獄で江戸を追われるのだが、「必ず戻ってくる」と語る円四郎の思いが伝わって来ない。
 橋本左内(小池徹平)も深く描かれることなく、あっけなく捕まり、死んでしまった。
 美賀君(川栄李奈)が円四郎のことを「絶対に許さない」と言った理由もわからない。
 一応「将軍争いに引っ張り込んだから」という理由が語られてはいるが、それは円四郎に向けられる怒りなのか?

 水戸斉昭(竹中直人)の死に際のキスもなあ……。
 おそらく竹中さんのアドリブなんだろうけど、奥方との交流がほとんど語られていないので、その必然を感じない。
 竹中さん、死に際でただ死ぬわけにも行かず、何かやらなくては……って思ったのかな?
 将軍・家定もこのままフェイドアウト?

 いずれにしても、
 総じて役者さんたち、気持ちをつくれなくて苦労している感じ。
 脚本のセリフとト書きに従って、ただロボットのように動いている。
 これでいいのか?
 美賀君と円四郎の関係とか、人間関係を今のうちにしっかり描き込んでおかないと、後々苦労しそう。
 改めて書くが、「こんばんは、徳川家康です」も要らない。
 ああいうお勉強タイムは、本編終了後の「紀行」でやればいい。

 浅い、ちぐはぐな脚本とドラマづくりに困惑している。


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