平成エンタメ研究所

最近は政治ブログのようになって来ました。世を憂う日々。悪くなっていく社会にひと言。

華麗なる一族 第7・8話

2007年03月05日 | その他ドラマ
 「華麗なる一族」第7話・8話。
 高炉の事故によってすべてが一変する。
 ○(白)一色であったオセロの盤がひとつ駒を置くことで●(黒)一色になってしまうように。
 ●となったのはこういった点だ。
★阪神特殊製鋼の営業縮小
★  〃    経営破綻・会社更生法適用
★大同銀行頭取・三雲(柳葉 敏郎)の責任問題(日銀派に対する生え抜き派の突き上げ)
★二子(相武紗季)の見合いと結婚

 高炉の事故は偶発的なものだが、こうなってしまったのは大介(北大路 欣也
)の大同銀行合併の画策がある。
★三雲を追い落とし、生え抜き派と手を組み、大同銀行を吸収合併する。
★日銀派の反対を避けるために二子と佐橋総理との閨閥を作る。
★大蔵大臣の永田(津川 雅彦)には石2つの賄賂を渡す。

 こうしてすべてが●に転じてしまった状況。

 そしてここからがドラマになる。
 作者は鉄平(木村 拓哉)の出生の秘密という駒を置いた。
 「この家に取り憑いている亡霊の正体がわかりましたよ」と言う銀平(山本 耕史)、「私が必要だった理由がわかった」と大介に言う相子(鈴木 京香)。
 この駒は、同時に鉄平の大介への決別でもある。
 鉄平は大介と闘う決意をする。
 オセロの盤が圧倒的に●優勢の中、○が巻き返しを図る。
 方法は裁判。
 阪神特殊製鋼の非常勤取締役である大介の背信行為。
 勝つためには大介が意図的に阪神特殊製鋼を倒産に追いやるために、融資金の20億を返還させたということを証明しなければならない。キイマンは専務の銭高(西村雅彦)。鉄平は銭高の帳簿と思われるものを入手したが。
 この○の巻き返しは●に波紋を呼んだようだ。
 大蔵大臣の永田は潔白が証明されなければ、大同銀行の合併は認められないと言い出した。

 この様にドラマは、オセロの盤のように○から●、●から○と状況がどんどん変化していくと面白くなる。
 その変化の仕方が大きければ大きいほどダイナミックになる。

 ラストは裁判所。
 万俵一族他、関係者が一同に会す。
 様々な思惑を持って。
 この場所の使い方、実に見事だ。
 登場人物が一同に会すということがドラマになることがわかる。
 群像劇ならではの面白さでもある。



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