平成エンタメ研究所

最近は政治ブログのようになって来ました。世を憂う日々。悪くなっていく社会にひと言。

大阪万博の総費用2350億はウソだった! 来場者輸送のために「45秒に1台」シャトルバスを発車するという発言も!

2023年11月30日 | 事件・出来事
 大阪万博開催まで500日。
 本日(11/30)より前売り券が販売される。
 行こうと思っている方、今、正価で買うのは損ですよ。
 おそらく企業向けの前売り券が大量にバラ撒かれて、金券ショップに並ぶと思いますから。

 さて予算の件。
 万博の総費用2350億はウソだった。
 国会質問であきらかになったことだが、以下の予算は入っていなかったのだ。
 その明細は──
・パビリオンの日本館の建設費 360億
・発展途上国のパビリオン建設支援 240億
・警備費 190億
・気運醸成費(万博宣伝費)38億
・万博アクションプラン費 93億
 アクションプランとは、万博に由来する、各省庁のプロジェクトのことだ。
 万博に乗じて、省庁はやりたかったプロジェクトの予算を取ろうとしたわけね。
 オリンピックや万博は予算を引き出す「打ち出の小槌」なのだ。

 では、なぜ政府は2350億以上の予算がかかることを公表しなかったのか?
 おそらく当初予算(1250億)が1.9倍になって叩かれたので、
 これ以上かかると言うとまずいのでゴマかしたのだろう。
 ちょっと調べれば、すぐにわかることなのにね……。

 パビリオン日本館の売りは「リサイクル」と「微生物」らしい。
 江戸時代の古着などの「リサイクル文化とその未来形」を展示。
 納豆などの「発酵食品とその未来形」を紹介。
 日本の売りってこれなのか?
 日本人には当たり前で、あんまりワクワクしないな……。
 
 なお上記の費用は国の負担で、われわれの税金が使われる。
 上記の費用には「撤去費用」が含まれていないので、さらに予算UPが見込まれる。
 杭は打つより抜く方が費用がかかるらしいし……。
 ……………………………………………………………………

 ロジスティクス(輸送)の問題も指摘されている。

 万博会場の夢洲へのアクセス方法は、橋とトンネルのみ。
 自見万博担当大臣は、目標来場者数が来た場合、シャトルバスを「45秒に1台発車する」と発言!
 45秒に1台──無理だろう!
 シャトルバス乗り場は数ヶ所あるらしいけどさ。
 大阪府はこれ用の臨時バス運転手を時給2000円で募集しているが、なかなか集まらないらしい。
 結果、大阪維新は「自転車で万博会場に来て下さい」と言い出した!笑

 ちなみにロジスティクスの問題は会場建設にも言えて、
 工事のトラックが殺到して大渋滞になる可能性がある。

 なんだかんだで面白くなって来た大阪万博。
 さすがお笑いの街、大阪だ。
 大阪万博はツッコミを入れて楽しむものかもしれない。

 でも笑えないこともある。

 万博会場の夢洲はゴミの埋め立て地で有害物質がたくさんあるのだ。
 現に現在建設中の地下鉄工事ではメタンガスなどが発生して苦労しているらしい。
 そして万博主催者の対応は、地面を覆うというもの。
 一方、夢洲のIR(カジノ)予定地は2300億かけて有害物質を除去する土地の改良工事をおこなう。
 この違いは何なのか?
 万博会場は安全な場所なのか?

 これらの混乱のすべては大阪維新が「夢洲」でやろうと言い出した結果。
 この判断の背景には、IR建設があったからだろうが、
「夢洲」でなければ、こんな大変なことにならなかったのに……。
 費用ももっと抑えられたのに……。


※追記
 本日、新たな追加費用として、シャトルバスルート整備費1600億がかかることが判明した。


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6 コメント

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Unknown (象が転んだ)
2023-11-30 19:53:19
「笑わない数学」という番組がありますが
これじゃ、”笑えない万博”そのものですよね。
数学は笑わなくても、紙と鉛筆だけで余計な予算は掛からないけど
予算を捏造した大阪万博は”笑えない”どころか、”怒り心頭”の箱モノになりそうです。
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Eテレ! (コウジ)
2023-11-30 21:54:33
象が転んださん

いつもありがとうございます。

「笑わない数学」シーズン2、僕も見ています。
この番組で、現代数学の入口に入れたような気がしています。
先日は別番組ですが、量子コンピューターを紹介していましたが、Eテレは素晴しい!

万博に関しては、止めることが難しいとなれば、からかって笑うしかないですよね。
返信する
Unknown (2020-08-15 21:07:49)
2023-11-30 22:32:33
建設業界の関係者からは「カネをかけても人を集めても、もう時間がない」という声が上がり始めているようです。
そりゃあそうでしょう。いくらカネや資材があっても、コンクリが固まる時間や塗料が乾く時間がゼロになるわけがありません。

ところが、今の日本の偉い人は、カネがあれば何とかなると思っているのかもしれません。
コンクリが固まる時間も、塗料が乾く時間も、理科の法則です。カネがあってもどうすることはできないのに…

8月29日まで手つかずで放っておいた夏休みの宿題のような感じですね。しかも大の大人ですから困ったもんです。
返信する
万博協会は5年間何をやっていたのか? (コウジ)
2023-12-01 09:13:48
2020-08-15 21:07:49さん

いつもありがとうございます。

>放っておいた夏休みの宿題のような感じ
万博協会はこの5年間何をやっていたんですかね?
管理能力ゼロ。業務おこなう能力ゼロ。
このツケをわれわれが払わされるのですから堪りません。

それに、間に合わせるために、好条件をちらつかせて人をかき集めれば、その分、人件費が上がります。
資材費も同じでしょう。
同時に、万博に人や資材を取られて、日本全国の建設業務が滞ります。
突き進んでもマイナスしかないんですよね。

それに、はやくも外国パビリオン建設の代理人は「軟弱地盤は日本の責任だから日本が地盤改良の費用を負担しろ」と言っているようです。
こういう所、外国人はタフな交渉をして来るでしょう。

おそらく万博協会、あるいは大阪維新には万博を仕切る能力がないと思います。
なので万博協会の担当者の総入れ替え、あるいは万博の縮小・中止を検討すべきです。
中止の賠償金額は、大屋根リングと同じ350億程度だそうですから、今なら傷は浅くて済みます。

でも日本は一度決めたら後戻りできないんですよね。
日中戦争、太平洋戦争しかり、インパール作戦しかり。
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晋の恵帝? (2020-08-15 21:07:49)
2023-12-02 06:25:21
当たり前のことなんですが、柱も立っていないのに屋根をふくことはできませんし、壁をつくりながら内装のクロスを貼るわけにもいきません。

庶民の小さな木造住宅を建てるとします。
基礎を打設する職人が3人で5日間、柱や壁を立てる大工さんが3人で5日間、屋根職人が3人で5日間必要とします(人数も日数も全部テキトーで仮の数字です)。
この場合、基礎と構造と屋根にかかる労力と日数は、
基礎に 3人×5日=15
構造に 3人×5日=15
屋根に 3人×5日=15
合計45人日(にんにち)
という計算になるでしょう。
なので、計算上は45人の職人を一度に集めれば、1日でできることになるわけですが、それは絶対不可能です。当たり前のことです。
つまり「基礎のコンクリが乾く時間が必要」という意味はここなんです。
マトモな生活実感がある人であれば分かることなんですが。

それに、必要なのは建物だけではありません。エンタメ・興業として何かやらないといけないわけですが、その部分って、何かできているんでしょうか?
500日前なら、建物は5分から7分くらいまでできていて、エンタメのソフト的な部分と実際の建物をすりあわせる過程にそろそろ入ると思うんですけど、どうなっているんでしょう。

ここで疑惑が湧いてきます。
もしかして、万博って、マトモな生活実感がない人たちが仕切っていて「米がないなら、なぜ肉を食わないのだ?」と言っているのではないかと…
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建設のプロは何と言っているか? (コウジ)
2023-12-02 08:42:26
2020-08-15 21:07:49さん

おっしゃるとおり、建設をやったことがない人がトップで仕切っているんでしょうね。
まあ、普通の想像力があれば、シロウトでもある程度はわかるはずなんですが……。

では建設のプロは、この状況について何と言っているか?
日本建設業連合会会長 宮本洋一氏(清水建設会長)いはく、
「よほど簡易な構造であるとか、あるいは部材の調達のめどが立っているなどの特段の事情がないと難しいのではないか?」

だから万博協会は、簡易な構造のプレハブのXタイプを推進しようとしています。
見切りで25戸のプレハブ展示場を建てています。

橋下徹氏はこんな開き直り。
「万博でパビリオン建設が遅れるのは当たり前。前回のドバイ万博でも開幕後もパビリオンを建てている国があった」

昨日の発表では30カ国(そのうち5カ国はノルウェイなどの北欧各国で「北欧館」として共同出展)のAタイプ・パビリオン建設を請け負う建設業者が決まったそうです。
おそらくこれから経費と建設期間を鑑みて、さまざまな調整、妥協がなされるんでしょう。
当初、予定していたものよりはレベルダウンされたものになりそうですね。
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