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平成エンタメ研究所

最近は政治ブログのようになって来ました。世を憂う日々。悪くなっていく社会にひと言。

朝ドラ 「まんぷく」 ~憲兵の拷問シーンに歴史修正主義者の皆さんがザワついているらしい

2018年10月23日 | その他ドラマ
 朝ドラ「まんぷく」。
 萬平(長谷川博己)が憲兵の拷問に遭うシーンで、歴史修正主義の皆さんがザワついているらしい。
 いはく、
「残酷に描きすぎている」
「憲兵を悪者に描きすぎている」
「中国の抗日映画のようだ」
「日本の兵隊さんはやさしかった」
「見るに耐えない。NHKに抗議しよう」

 彼らが何を根拠にこう主張しているのかわからない。
 でも萬平さんのモデルは〝日清食品の創業者・安藤百福〟で、百福さんが実際に体験したことの方が確かじゃないのかね?
 その他にも憲兵の拷問でひどいめに遭ったという証言はたくさんあるし、作家の小林多喜二は拷問で殺された。
「サザエさん」の長谷川町子さんも

 
 
 そもそも〝暴力的でない憲兵〟がいたという主張は、憲兵に失礼だよな。
 彼らは、国体を揺るがす分子を取り締まり、潰すことに必死なのである。
 生ぬるいことをしていたら、たちまち言い逃れをされてしまう。
 職業として、個人の信念として、相手を徹底的に疑い、厳しく攻めるのは当然。

 人間に関する洞察も甘いよな。
 人間なんて、いざとなったら何でもする残酷な生き物。
 そりゃあ、中には〝善良な人〟〝立派な人〟もいただろうが、そうでない人もいる。
 善も悪もあるのが人間社会だ。
 リミッターが外れれば、どこまでも残酷になれるのが人間だ。
 この認識なしに歴史を見てはいけない気がする。

 歴史修正主義者の皆さんは何から目を逸らしているんだろう?
 人間を狂気や獣にしてしまう戦争という現実こそ向き合うべきなんじゃないかな?
 

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6 コメント

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事実は事実 (金木犀)
2018-10-23 21:56:58
「まんぷく」楽しみなんですが、視聴したあとに見るツイッターのハッシュタグ「#まんぷく」で、笑ったりするのがまた楽しくて。
そこに、ひとつ、場違いなツイートがあったなあと思いましたが、そういうわけだったんですね。
https://twitter.com/osahune01/status/1054200999898898432

これもツイッター情報で
「安藤百福さんに対する憲兵隊の拷問は、時には棍棒で殴られたり、膝裏に棒を挟んで正座させられるなど、さらに苛烈を極めたものであったと回想している。このとき内臓を悪くした百福さんは、亡くなるまでに2度の外科的手術を受けたそうだ。」
と書かれています。
https://twitter.com/raizou5th/status/1051977190416375808
え?憲兵のくだり、実体験だったの?と驚いて検索したら、百福さん、本当に共同経営者と憲兵がグルになって無実の罪で逮捕されてしまったのですね。
いろいろびっくりでした。
返信する
大本営放送にも、まだ良心のカケラが (忘却)
2018-10-24 03:05:41
編集お疲れ様です。
あれだけ自民党に忖度しているNHKがまさかそこをキチンと放映するとは。正直意外でした。(この感想自体がいかがなものですが)

木を見て森を見ずという言葉がある通り、
ある一面だけを見て語るのはナンセンスでしょうということを前提として、
インパール作戦やサイパン陥落、沖縄戦を見てもなお、「日本の兵隊さんはやさしかった」というのはなかなか勇気の要る話ですね。
(無論それだけで日本軍は残虐非道のド畜生集団と言い切るのはさすがに早計ですが)
ただ、帝国陸・海軍を総じてみたらまあ国民には優しいどころか厳しいほうだとは思いますよ。(やたらと身内の不祥事には甘々対応でしたが)
国家総動員法、治安維持法、住民を巻き込んでの島嶼防衛戦など凄惨すぎて直視するのも躊躇うものがあるように。

かの神風特攻はなにしろあの残虐非道のヒトラーですら否定したという話があるくらいですからね。(ヒトラーですら少なくとも自国ゲルマン民族には優しかったようで)
そう思うと日本軍は、、、
まあ現代日本もブラック企業等々似たり寄ったりですが。
返信する
presidentソモサさん (コウジ)
2018-10-24 11:25:30
金木犀さん

いつもブログを拝読しております。
ツィッターの情報、教えていただいてありがとうございます。

戸坂潤も三木清も被害者だったんですね。
presidentソモサさんの次のツィートも含蓄があって感心しました。
「日本での思想、社会系の学問に対する侮蔑と、それらに対する無責任体質だよな。戦前戦中の思想警察である特高や憲兵等と言ったシステムに対し、何お前ら夢見てるんだよ?」

そうなんですよね、
ブログの記事にも書きましたが、思想警察である特高や憲兵が甘かったら、戦前・戦中の日本社会が、ゆるいガバガバな国だったことになってしまいます。
それは結果として、戦前・戦中社会を貶めることになるのですが、「まんぷく」の描写に怒っている人たちには、それがわからないんでしょうか?

presidentソモサさんのツィッターは早速、フォローさせてもらいました。
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同調圧力 (コウジ)
2018-10-24 11:43:57
忘却さん

いつもありがとうございます。

まあ、NHKも、ドラマ製作部門と報道部門は独立しているでしょうし、事実を曲げるわけにはいかないでしょうしね。
新聞も政治部はダメですが、社会部はがんばっているみたいですしね。

日本社会の恐ろしい所は〝同調圧力〟が強いことですよね。
個々人は善良でやさしくても、大きな流れが起こると、「一億総火の玉」で一気にひとつの方向に行ってしまう。

兵隊がやさしくなかったというのも事実で、ソ連が侵攻してきた満州で民間人を置いて逃げたのは軍隊でしたし、沖縄戦で民間人に自決を強要したのも軍隊でした。
まあ、これらは戦争の狂気がさせたものなのですが、人から人間性を奪う社会にしてはいけないんですよね。
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弾圧の時代 (半沢)
2018-10-25 03:37:02
コウジさん今晩は。
いつも 記事の作成、お疲れ様です。
私は 殆どドラマは見ないので 余り意見は言えませんが こんな時代は
悲惨この上ない物だったでしょうね。
蟹工船で有名な、小林多喜二が特高に拷問死した事にコウジさんが触れて
いましたね。 こう言う事が現実にあったんですから、恐ろしいです。
今、安倍が次々と 悪事案を成立させていますが またこんな時代にさせようと
企んでいる気構えがして 本と嫌です。
安倍が憲法改正を意気込んでますが 絶対に阻止しまければなりません。
改憲されれば 自衛隊は如何なる場合でも自由に海外派兵になりますし
日本は危険極まれない事態になる可能性があります。 日本人は優秀なので
安倍の言いなりにはならないと確信しています。改憲の国民投票になれば
確実に反対が過半数をとります。 安倍の遣り口に惑わされないで!
返信する
想像力のない安倍 (コウジ)
2018-10-25 11:47:22
半沢さん

いつもありがとうございます。

安倍が戦前・戦中のような国家主義の統制社会を目指しているかはわかりませんが、彼はバカだから自分のやっていることがもたらす結果に関して〝想像力〟がないんですよね。
共謀罪なども戦前の治安維持法の弾圧法まで行くとは考えていない。
でも、安倍はやらなくても、安倍以降の権力者はこれを活用して弾圧政治をするかもしれない。
彼は歴史を勉強していないので、こういう想像力がないんですよね。

憲法改正についても、自衛隊を9条に明記したいという思いだけがあって、それがもたらすものに想像が行っていない感じがします。
緊急事態条項も同様。

まあ、改憲の国民投票で安倍の案が通ったら、それが現在の国民のレベルなんですね。
安倍レベルの知性しか国民も持っていなかったということ。
バカなトップとバカな国民。

石破茂も言っていますが、
9条に自衛隊を加えるという矛盾だらけの改憲案が通ったら、後世の人たちの笑いものになるでしょうね。
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