「方久に土地を預けるのはこれからの井伊のためじゃ!
今の井伊には金も人もおらぬ! このままでは先細るばかりじゃ!
新しいやり方が要るのじゃ!」
直虎(柴咲コウ)は〝政治家〟になりつつある。
新納、中野、奥山は〝既得権者〟。
蜂前神社の禰宜も同じで、自分の既得権を守るために必死に抵抗する。
しかし、国を豊かにするためには規制改革が必要なのだ。
瀬戸方久(ムロツヨシ)のような、新しいビジネスモデルで事業をおこなう起業家が参入する余地をつくらなくてはならない。
………………
直虎はこんなことも言っていた。
「目先の話ばかりをするな!
確かに徳政が出されれば借金は消えてなくなる。
じゃが、その後はどうじゃ?
人もおらぬし、いつ凶作になるかもわからぬ。
方久は村を任せれば、そなたらが今より潤い、借りを返せるような仕組みをつくると言うてくれた。
ならば、そのほうが良くないか?」
<国家百年の計>と言われるが、政治家は20年、30年、50年先を見て政治をしなければならない。
人気取りで妥協するポピュリズムではいけないのだ。
もちろん、そこには反発が生まれる。
しかし、やらなくてはならない。
説得するための〝説明〟も必要になってくる。
その説明のために、直虎はみずから田植えをし、こんな言葉を語った。
『清風払名月
名月払清風』
自分は民と共に歩んでいく、という宣言だ。
さわやかな風、美しい月はそれぞれに素晴らしいものだが、その両方があれば、もっと良くなる。
字面といい、心洗われる、いい言葉ですね。
………………
少しずつ〝名君〟になってきた直虎。
前回は、自分の決断が人々の生死を左右するという<権力行使の怖さ>を識ったが、直虎は政治家として着実に成長している。
作品としては、政治学の教科書を読んでいるような堅苦しさがあるが、直虎が名君になり、井伊家が戦国大名のひとつとして隆盛すれば、ドラマチックになるだろう。
ただ、今やってることは、『花燃ゆ』の文さんなんだよな~。
文さんも群馬県令の妻として、既存勢力と闘い、産業を興し、民に文字を教えた。
『花燃ゆ』のようにはならないでほしい。
今の井伊には金も人もおらぬ! このままでは先細るばかりじゃ!
新しいやり方が要るのじゃ!」
直虎(柴咲コウ)は〝政治家〟になりつつある。
新納、中野、奥山は〝既得権者〟。
蜂前神社の禰宜も同じで、自分の既得権を守るために必死に抵抗する。
しかし、国を豊かにするためには規制改革が必要なのだ。
瀬戸方久(ムロツヨシ)のような、新しいビジネスモデルで事業をおこなう起業家が参入する余地をつくらなくてはならない。
………………
直虎はこんなことも言っていた。
「目先の話ばかりをするな!
確かに徳政が出されれば借金は消えてなくなる。
じゃが、その後はどうじゃ?
人もおらぬし、いつ凶作になるかもわからぬ。
方久は村を任せれば、そなたらが今より潤い、借りを返せるような仕組みをつくると言うてくれた。
ならば、そのほうが良くないか?」
<国家百年の計>と言われるが、政治家は20年、30年、50年先を見て政治をしなければならない。
人気取りで妥協するポピュリズムではいけないのだ。
もちろん、そこには反発が生まれる。
しかし、やらなくてはならない。
説得するための〝説明〟も必要になってくる。
その説明のために、直虎はみずから田植えをし、こんな言葉を語った。
『清風払名月
名月払清風』
自分は民と共に歩んでいく、という宣言だ。
さわやかな風、美しい月はそれぞれに素晴らしいものだが、その両方があれば、もっと良くなる。
字面といい、心洗われる、いい言葉ですね。
………………
少しずつ〝名君〟になってきた直虎。
前回は、自分の決断が人々の生死を左右するという<権力行使の怖さ>を識ったが、直虎は政治家として着実に成長している。
作品としては、政治学の教科書を読んでいるような堅苦しさがあるが、直虎が名君になり、井伊家が戦国大名のひとつとして隆盛すれば、ドラマチックになるだろう。
ただ、今やってることは、『花燃ゆ』の文さんなんだよな~。
文さんも群馬県令の妻として、既存勢力と闘い、産業を興し、民に文字を教えた。
『花燃ゆ』のようにはならないでほしい。
>ただ、今やってることは、『花燃ゆ』の文さんなんだよな~。
たしかに『花燃ゆ』の文さんも農家廻りをしていた記憶がありますね。
しかし、あれは明治後の話ですし、数回ごとに作者が変わって人物像がバラバラだった『花燃ゆ』とは全然違うと思います。
今回直虎は瀬戸村の農民たちと同時に奥山六左衛門の心も掴んだようです。
六左衛門の描写は地味でしたが上手かったと思います。
こうした場面を陰で見ていた政次が蜂前神社の禰宜に「厄介な手合い」と言われた時の「知っておる。昔から」という台詞は、「単なる敵」とは少し違った味つけなのだろうと思いました。
まだまだ「餓鬼っぽく突っ張って」いる中野直之とか、当分は反目が続きそうな しの とか、課題となる人物は残っていますが、それぞれ何か物語が用意されているものと期待しています。
いつもありがとうございます。
僕が思うに、柴咲コウさんが演じている主人公はいまだに<次郎法師>であり<井伊直虎>になれていないんですよね。
現在の位置づけとしては、<井伊直虎>になる過程のひとつと考えればいいのでしょうが、戦国時代のダイナミズムに欠ける。
主人公が<直虎>になった時、戦国時代が動き始める気がしています。
政次の「知っておる」はよかったですね。
「おのれ、直虎~っ」では、完全な悪役になってしまう(笑)
中野直之と奥山六左衛門は本格的に自己主張をし始めましたね。
現在は少し類型的な感じがしますが、深掘りしてどのようなキャラクターになるのか?
あとは、役者さんパワーが足りないんですかね。
どうしても『真田丸』と比べてしまうのですが、前作は、堺雅人、小日向文世、内野聖陽、草刈正雄と上手い役者さんがいっぱいいた。
今作では、小林薫さんがヘソで、高橋一生さんがいるくらい。
芸人さんを否定するわけではないですが、昇太師匠を始めとして、光浦靖子さん、ほっしゃんさん、木村祐一さん、今回農民役で出ていたTKO木下さんと芸人さんを多用し過ぎ。
この狙いは何なんだろう、と、最近、考えています。
あと、この時期は、毎年、今年の大河はつまらないって記事がでますね。視聴率がひくいとか、だれだれがうざいとか(去年は、長澤まさみさんのきりちゃんがやり玉に挙げられましたね。)
いい加減に、昔の大河を引き合いに出して、今の大河を否定するのはやめてほしいですね。あと、視聴率を理由に否定するのもやめてほしいですね。
あと、チャンネル銀河でやっている平清盛がいよいよ終盤に入りましたね。兎丸が死んで、重盛もいよいよ死にます。(来週、窪田くんの大熱演がみれますよ。)
まあ、私はチャンネル銀河にはいっていないですけどね。
松山ケンイチさんがよく最低視聴率のことを聞かれても、それで興味をもってくれる人がいるかもしれないので、むしろ光栄におもっているっていっていましたけど、これって内容に自信があるからいえるでしょうね。
あと、窪田正孝にいつか大河の主演をやってほしいですね。できれば、戦国、維新以外の時代で、南北朝時代とかいい意味で人間くさい存在感をだしてくるとおもっているですけどね。
結局、清盛押しになってしまい申し訳ありません。
どうか、ご容赦願います・
いつもありがとうございます。
>昔の大河至上主義の人からしては、退屈かもしれませんね。
僕も含めて、大河ドラマファンには<自分にとってのベストの大河ドラマ>があるんですよね。
たとえば、信長を例にとっても、「信長は○○○の×××さんが演じた信長が一番だよな」と思ってしまう。
視聴率は、内閣支持率と同じで、判断の基準にはなりませんよね。
大切なのは、自分が面白いかどうか。
逆に低視聴率の番組の方がマニア心をくすぐられて、熱いファンがついていたりする。
テレビ局や視聴者は視聴率以外の判断基準を持った方がいいですよね。
清盛は、いよいよ終盤ですか。
僕が窪田正孝という役者を識ったのは、『清盛』の重盛でした。
窪田さんにはぜひ主役をやって、代表作をつくってほしいです。
南北朝は手の付けられていない時代ですよね。
皇室の問題があるから扱いづらいのでしょうか。
いずれにしても、おっしゃるとおり、愛憎入り乱れる重厚な人間くさいドラマを見たいですよね。