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平成エンタメ研究所

最近は政治ブログのようになって来ました。世を憂う日々。悪くなっていく社会にひと言。

続・続・最後から2番目の恋~未来の自分に恋し続けよう。楽しいことはまだまだ絶対にある

2025年06月25日 | ホームドラマ
 彼らは淡々と生きている。
 もちろん日々のトラブルや葛藤はあるけれど、
 シンコクになったり、激しい感情に囚われたりすることはない。
 彼らはとりあえず前に進む。
 それで問題が完全に解決するわけではないが、彼らは目の前の現実を穏やかに受け入れる。
 そして、それを隣りにいる人に話す。

「実はこんなことがあったんですよ」
「その話、聞きますよ」
「かくかくしかじか」
「バカですね~」
「あっ、バカって言います?」
「だってそうじゃないですか?」
「確かにバカだったんですけどね」

 和平(中井貴一)と千明(小泉今日子)の関係はこんな感じだ。
 これが60歳を過ぎた大人の関係。

 青春時代の山あり谷ありのジェットコースターのような日々もいいですが、
 いい歳になったら、こんな感じで過ごしたいですね。

「カネ」「地位」「愛」を求めて戦うギラギラの現役時代も面白いですが、
 いい歳になったら、それからから解放されて人生を見つめ直したいですね。
 ……………………………………

 ラストの千明の言葉は次のようなものだ。

「さびしくない大人なんていない。
 でも、そのさびしさは悪いことばかりではないかもしれない。
 さびしいからこそ残りの人生を大切にしたいと思うのだから。
 人を好きでいよう。
 誰かを好きでいたら、きっと誰かも好きになってくれるから。
 世の中を嘆き、過去を美化するのはやめよう。
 正しく素敵な方向に向かっていることもたくさんあるはずだ。
 それを信じよう。
 せっかく今日まで生きていたんだ。それだけで偉いんだ。
 そう、自分を肯定しよう。
 もちろん自分でない人の人生も肯定しよう。
 そうすれば世界はやさしくまわっていく。
 そして未来の自分に恋をし続けよう。
 楽しいことはまだまだ絶対にある」

 迷いながらも、この先には楽しいことがあると思って一歩一歩進んでいくこと。
 結果、失敗もするだろうが、失敗した自分も肯定すること。
 つまり「未来の自分」に恋すること。

 これから千明はドラマ制作の会社を立ち上げる。
 和平は鎌倉市の副市長になった。笑
 千明と和平の恋もいまだ穏やかに進行中。

 ふたりの前にはワクワクする未来が待っている。


※関連動画
 小泉今日子&中井貴一 「ダンスに間に合う」 (Official Video)
 ジャズテイストのデュエット曲。
「ダンスに間に合う」 僕はこれを〝千明と和平が語り合う時間〟と解釈しました。



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2 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

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続編あるあるですね (megumi)
2025-06-26 08:51:31
コウジさん おはようございます。

「続・続・続・・・・」
最初のシーズンから楽しみなドラマでした。
和平さんと千明の掛け合いが絶妙なテンポで進むので
難聴気味の私でも音量を大きくして字幕を消して見ていました。
それと、千明たちの女子会トーク。

11年ぶりとのこともあってか、何か違うんですよね。
「思ってたんと違う」と感じです。
あまりにも些細過ぎて言葉に出来ませんが、楽しめなくなりました。

ラスト3話は録画したまま放置しています。
いつか見たのちに完全卒業したいと思っています。
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違和感 (コウジ)
2025-06-26 10:08:54
megumiさん

いつもありがとうございます。

>続編あるあるですね 。
視聴率は7~8%をキープして十分な合格点でしたし、可能性はありそうですね。
今作の制作が決まった経緯は、ドラマ中で楽屋落ちふうに語られていましたが、あの事件の後で新作を作る余裕がフジテレビになくて、急きょ昔の企画に白羽の矢が立ったという感じみたいですね。

>何か違うんですよね。
女子会含めトークシーンが今作の魅力なのですが、話されている内容が脚本・岡田惠和さんの主張が前面に出すぎていてちょっとお説教くさかったかな? とは思いました。
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