古美門先生(堺雅人)の人間観はこうだ。
「わがままで勝手でずるくて汚くて醜い底辺のゴミ虫」
そうですよね~、人間なんてこんなもの。
どんなに立派で美しいことを言っていても、そこには羽生(岡田将生)のような「自分の賢さに溺れ、人のために尽くす自分が大好きで、冒す危険に酔いしれる」部分がある。
むしろ<勝敗><金><名声>を何のためらいもなく声高に語る古美門の方が潔い。
古美門先生は羽生に「人間の世界へようこそ。醜さを愛せ」と諭した。
人間は醜い。
古美門も醜い。
だから<醜い>という価値観で両者は繋がれる。
自分も欲望まみれの人間だから、古美門は他人の醜さをより深く理解出来る。
「愚民ども!」と上から目線で物を言いながら、「こいつ、どうしようもねえな。でも、俺も同じようなもんだし」と思っている。
醜い者同士の共感。
愚かな者同士の共感。
一方、まずいのは羽生のような<自分の醜さに自覚のない人間>だ。
こういう人間は他人に自分の理想を押しつけ、導こうとする。
自分のみが正しいと思い込んでいるから、こういう人間は質(たち)が悪い。
僕が連日批判している安倍暴走総理。
彼も<愛国心>や<美しい国>や<積極的平和主義>などを絶対的に正しいと信じているから気持ち悪い。
完全に、自分の賢さに溺れ、自分が大好きで酔いしれているからどうしようもない。
人間は醜い。
わがままで勝手でずるくて汚い。
この現実を前にして、人は目を背けたり、絶望したりする。
しかし、絶望して引きこもりになったり、自殺したりするのは愚かだ。
自分もわがままで勝手でずるくて汚くなって「現実に戦いを挑め」と脚本・古沢良太さんは挑発している。
黒のものを白にして勝利を勝ち取れと言っている。
だから
「わたし、汚れました」
「それは良かった」
なのだ。
そして泥の中に蓮の花が咲くように、醜さの中にも美しいものがきっとある。
貴和(小雪)が子供を思って、罪をかぶろうとしたように。
※追記
12日放送されたNHKスペシャル『証言ドキュメント・永田町・権力の興亡』で安倍総理はこう発言した。
「3年期間がありますので日本を正しい方向に導いていくために落ち着いて仕事をしていかなくてはならない」
ほらね、羽生クンと同じでしょう?
「わがままで勝手でずるくて汚くて醜い底辺のゴミ虫」
そうですよね~、人間なんてこんなもの。
どんなに立派で美しいことを言っていても、そこには羽生(岡田将生)のような「自分の賢さに溺れ、人のために尽くす自分が大好きで、冒す危険に酔いしれる」部分がある。
むしろ<勝敗><金><名声>を何のためらいもなく声高に語る古美門の方が潔い。
古美門先生は羽生に「人間の世界へようこそ。醜さを愛せ」と諭した。
人間は醜い。
古美門も醜い。
だから<醜い>という価値観で両者は繋がれる。
自分も欲望まみれの人間だから、古美門は他人の醜さをより深く理解出来る。
「愚民ども!」と上から目線で物を言いながら、「こいつ、どうしようもねえな。でも、俺も同じようなもんだし」と思っている。
醜い者同士の共感。
愚かな者同士の共感。
一方、まずいのは羽生のような<自分の醜さに自覚のない人間>だ。
こういう人間は他人に自分の理想を押しつけ、導こうとする。
自分のみが正しいと思い込んでいるから、こういう人間は質(たち)が悪い。
僕が連日批判している安倍暴走総理。
彼も<愛国心>や<美しい国>や<積極的平和主義>などを絶対的に正しいと信じているから気持ち悪い。
完全に、自分の賢さに溺れ、自分が大好きで酔いしれているからどうしようもない。
人間は醜い。
わがままで勝手でずるくて汚い。
この現実を前にして、人は目を背けたり、絶望したりする。
しかし、絶望して引きこもりになったり、自殺したりするのは愚かだ。
自分もわがままで勝手でずるくて汚くなって「現実に戦いを挑め」と脚本・古沢良太さんは挑発している。
黒のものを白にして勝利を勝ち取れと言っている。
だから
「わたし、汚れました」
「それは良かった」
なのだ。
そして泥の中に蓮の花が咲くように、醜さの中にも美しいものがきっとある。
貴和(小雪)が子供を思って、罪をかぶろうとしたように。
※追記
12日放送されたNHKスペシャル『証言ドキュメント・永田町・権力の興亡』で安倍総理はこう発言した。
「3年期間がありますので日本を正しい方向に導いていくために落ち着いて仕事をしていかなくてはならない」
ほらね、羽生クンと同じでしょう?
安倍首相を勝手な視点で一方的に批判しているあなたに、全ての言葉はブーメランとして返ってきますよ
コメントありがとうございます。
僕の文章力が足りないのかもしれませんが、僕は<自分の愚かさや醜さ>を前提にして安倍首相批判を書いています。
古美門先生の言っていることは<自分の愚かさや醜さ>を前提にして、現実と闘えと言っているのだと思います。
僕もとかく羽生になりがちなので、この作品のメッセージはいい教訓になりました。
安倍首相は巨大な権力。
こちらは毎日1000人くらいが訪れる小さな力。
先方はこちらの<一方的な批判>など、痛くもかゆくもないでしょう。
それでもこの大きな時代の流れに抵抗したいと考えることはそんなに悪いことだとは思いません。
ところで安倍首相について、あなたの思う所と議論しませんか?
私はサウスパークこそが人間の本質だと思っている
リーガルハイの古美門先生の思考を再現したようなアニメ
官僚が悪い、政治家が悪い、日本が悪くなっているというのも、人のせいにしたい醜い所業なのかもしれませんね
機会があればみてみます。
>官僚が悪い、政治家が悪い、日本が悪くなっているというのも、人のせいにしたい醜い所業なのかもしれませんね
そういう面はありますよね。
すべてを韓国人のせいだって言うのも同じ。
本当におかしな世の中です。
そして、こうした世の中にしたのは何か?ってことを考える必要があると思います。
・・・選挙のたびに聞かれる言葉ですが、もはやウソ臭くしか聞こえない。
むしろ、そんなことを言う人間は、そんな甘い言葉に騙される、思慮の浅い人間さえ利用している。
「うぬぼれるな。われわれは神ではない。ただの弁護士だ。真実が何かなんてわかるはずがない」
と古美門が言ったことありましたね。
「真実」「平和」「愛」・・・
「そんなコトバ、虫唾が走るわっ~!!」
とも言いそうですよね。
「人間は愚かだ」
「自分の醜さを愛せ」
・・・愚かなところで所詮生きていくしか出来ない。だったら素直に認め、そこでとことんやってみろ!
・・・そこから、一人一人、それぞれに「真実」が見えてくるのではないか?・・・
と古美門研介は言いたかったのかもしれませんね。
コメントありがとうございます。
>・・・愚かなところで所詮生きていくしか出来ない。だったら素直に認め、そこでとことんやってみろ!
・・・そこから、一人一人、それぞれに「真実」が見えてくるのではないか?・・・
おっしゃるとおりですね。
「世界平和のために」という美しい言葉の裏には、戦争で大儲けをしたいとか、その国を牛耳って利権を獲得したいといった、どす黒いものがある。
僕は世の中の<大きなもの>を信用しません。
<大きなもの>は平気で<小さなもの>を踏みつぶす。
<小さなもの>がエゴや欲望を持つ分には、まだ被害は少ないですが、<大きなもの>の場合は、戦争とか金融恐慌とか大きな悲惨をもたらす。
そして<真実>も。
攻め込む人間の場合は<解放のための聖戦><正義の戦い>ですが、攻め込まれる人間にとっては<侵略>。
真実なんて、立場によって違ってくるものなんですよね。
安倍総理を批判する、それはいい。
でも3年前、自民党に嫌気がさして聞こえのいい言葉に流されて民主党政権になって何をもたらしましたか?
その辺を良く考えて下さい。
私たちは、傷を負わなきゃいけないのではないですか?
政治がどうのこうの言ってるうちはダメだと思いますよ、はっきり言って。
自民党政権を信じて、もたらされたものは1000兆の国の借金と非正規雇用と福島の原発事故。
そして安倍政権のもたらすものは格差と国際的孤立と戦争。
同じ言葉で言わせていただくと、なぜ私たちは、傷を負わなきゃいけないのではないですか?
民主党に関しては、確かに期待していました。
裏切られましたし、民主党政権の失政が現在の安倍政権やあなたのような人たちを生み出したとも認識しています。
>政治がどうのこうの言ってるうちはダメだと思いますよ、はっきり言って。
という言葉の意味をもっとお聞きしたいとも思っていますが、僕はともかく<政治家>というものを信用していません。
とはいえ、現在の安倍政権によって社会は悪くなっていくと感じていますので、声をあげずにはいられないというのも事実。
迷い、疑い、葛藤しながら声をあげているということをご理解下さい。
まず、自分ひとり考える幸せを自分勝手に押し付ける羽生と、国民の支持を得て総理の座に立ちその権力を行使する安倍総理とでは、その行動の意味はまったく違います。
次に、リーガルハイはあくまで物語です。今回は羽生が悪役として描かれましたが、羽生が主役にになって世界を変えていく物語だってあり得ます。物語はしょせん物語です。その結末でもって、「ほら、安倍もああなるぞ」とあおるのは間違っています。
ここは「フィクションとは何か?」という物語論になるのですが、「物語はしょせん物語です」と言ってしまっては元も子もないわけで。
フィクションから現実に立ち帰って何を学ぶかは大切なことだと思います。
確かに作品を作品として純粋に愉しむという姿勢はあると思います。
しかし、一方で、作家も現実の息を吸って作品を書いているわけでして、作品から作家の主張を読み取ろうとする姿勢もありではないでしょうか?
あとは、物語に託して自分の考えていることを述べることも。