平成エンタメ研究所

最近は政治ブログのようになって来ました。世を憂う日々。悪くなっていく社会にひと言。

白い巨塔~上司のミスをなかったことにするために葛藤し、ウソをつく部下たち。これって森友・加計だよな

2019年05月26日 | 職業ドラマ
『白い巨塔』のリメイク。
 僕にとって『白い巨塔』はフジテレビ版なんだよなあ。
 財前が唐沢寿明さんで、里見が江口洋介さん。
 東教授は石坂浩二さん。野心家だけど、ひ弱なインテリ役は石坂浩二さんが合っている。
 ひ弱さと言えば、柳原役の伊藤英明さんもピッタリ。
 原告側弁護士の関口は上川隆也さんが演じていて、上川さんのうらぶれた感じ、よかったなあ。
 東教授の娘・佐枝子は今回のテレビ朝日版では飯豊まりえさんか。フジテレビ版では矢田亜希子さんだったけど、矢田さん、美しかった。
 まあ、フジテレビ版は全21話で総尺が違いますし、主題歌は「アメージング・グレース」でしたし、僕にとってはファーストインプレッションだったので、フジテレビ版を評価してしまうのは仕方ないんですけど。
 とは言え、『白い巨塔』は何度もリメイクされ、大河ドラマのようになっているのは確か。
 大河ドラマで「○○さんの織田信長はよかったね」と比較されるように、『白い巨塔』でも「財前はやっぱり○○でしょう」と比較してしまう。
 …………………

 今回の財前役の岡田准一さんは、今、この作品をリメイクする意味を何かの番組で語っていたけど、現在の方が『白い巨塔』の世界はよりリアルに感じられる。

・上司の不正、ミスをなかったことにするためにウソをつく部下たち
・文書の改ざん(カルテの改ざん)
・部下たちの良心の葛藤
・人事をちらつかせて口封じ
・職業人としての矜恃
・ミスのせいで命を落とした遺族の悲痛な叫び
・最後にはカネと権力が物を言う現実

 つまり、森友・加計だ。
 浪速大学病院の世界はそのまま現在の霞ヶ関の官僚の世界に当てはまる。
 森友では近畿財務局の職員の方が葛藤の末、自殺されましたしね。

 皆が里見(松山ケンイチ)のように自分の信念や良心に従って闘ってくれればいいんだけど、現実は柳原(満島真之介)のように振る舞う人がほとんど。
 結果、悪いヤツほどよく眠る。
『白い巨塔』の財前は自分の罪に苦しむんだけど、現実の森友・加計に関わった人はどうなんだろう?

 さて、今夜は最終話。
 過去に『白い巨塔』を見ている視聴者は、織田信長が本能寺で死ぬのを知っているように、財前がどうなるか知っている。
 まさに大河ドラマですね。
 岡田准一さんがどう演じるか楽しみです。


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