平成エンタメ研究所

最近は政治ブログのようになって来ました。世を憂う日々。悪くなっていく社会にひと言。

相棒17 「容疑者 内村完爾」~ディスコミュニケーション。黙して語らない内村刑事部長らと雄弁に正義を語る『正義の使者』

2019年02月21日 | 推理・サスペンスドラマ
 今回のテーマはディスコミュニケーションですかね。

 手紙の返事を書かなかった須藤修史(佐野泰臣)。
 事件について黙秘する内村刑事部長(片桐竜次)。
 河川敷で起きた真実を夫・隆文(江藤潤)に語らなかった妻・由美(あめくみちこ)。

 彼らがしっかり語っていれば事件は起こらなかった。
 ディスコミュニケーションが要らぬ憶測を呼び、事件がどんどん大きくなっていった。

 とはいえ、須藤も内村刑事部長も由美もそれぞれ抱えているものがあり、簡単には話せないんですけど。
 たとえば須藤。
 確かに罪の意識を強く感じていたら生半可な言葉など書けないよな。どんな言葉もウソになってしまう。
 内村部長には守りたいものがあったし、由美は自ら罪をかぶる覚悟をしていたし。
 彼らは語らない。

 一方、雄弁に語るヤツもいる。
 ネットの『正義の使者』だ。
「俺がやったのは正義だ!」
 彼はこう語ったけど、やったのは右京さん(水谷豊)が言ったように鬱憤晴らしでしかない。
 他人を貶めて楽しんでいるだけ。
 彼には須藤修史や内村刑事部長や由美のように抱えているものがない。
 無責任だから何でも言える。
 これは今、話題になっている『バイトテロ』なんかにも当てはまり、彼らは店や商品に対して何の責任も愛情もないからあんなことができる。

 一方、話は戻るが、何も語らないのも問題。
 レオパレスなど、最近報じられている一連の会社の不祥事は、不正を黙認して語らなかったために起きている。

 現在は本当にディスコミュニケーションの時代になってるなあ。
 ディスコミュニケーションがすれ違い、誤解、怒り、憎しみを生み、社会を混乱させている。
 これに加えて無責任なフェイクニュースもある。

 一番大切なのは、不器用でも自分の思いを伝えていくことですかね。

コメント
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