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平成エンタメ研究所

最近は政治ブログのようになって来ました。世を憂う日々。悪くなっていく社会にひと言。

勧善懲悪のドラマ『花咲舞』が視聴率でひとり勝ちらしい

2014年06月05日 | 職業ドラマ
 今季のドラマの視聴率では『花咲舞』がひとり勝ちらしい。
 時代は求めているのは勧善懲悪なのかな?
 『花咲舞』では悪いヤツは徹底的に悪くて、正義の味方である舞(杏)と相馬(上川隆也)に懲らしめられる。
 これで視聴者はスッキリする。

 『相棒』などの刑事ドラマの場合は、犯人にもそれなりの理由があり、この状況なら罪を犯すのも仕方がないよね、と思わせるエピソードが多い。
 これはこれでドラマとして洗練されているのだが、スッキリ感がイマイチだ。
 視聴者に余韻でいろいろ考えさせるタイプのドラマ。

 『花咲舞』と似ているドラマは『ごくせん』ですよね。
 敵役で生瀬さんも出ていますし。
 ただ『ごくせん』と違っている所は、銀行のリアリティがあること。
 実際に銀行に勤められている方は「あんなのウソだよ」と言われるかもしれないが、少なくとも視聴者にはリアル。(私事だが、この前、銀行に行った時、窓口の女子行員さんを見て「このテラーさんも裏ではすごく大変なんだよな~」とか、案内係の行員さんを見て「この人は閑職なのかな~」などと思ってしまった)

 というわけで『花咲舞』は『ごくせん』をリアルに発展させたドラマ。
 もっと言うと、ふたり組のコンビという『相棒』の要素もあるし、同じ池井戸潤・原作と言うことで『半沢直樹』の要素もある。

 それと<勧善懲悪>という時代の空気。
 巨大な権力と組織力で守られている悪者が、退治されるという痛快さ!
 現実では、原発事故を起こした東電の幹部は<想定外の津波>ということで罪を問われず、天下りして悠々自適の生活を送っていますからね。
 ブラック企業とウワサされている会社の経営者もしっかり国会議員になっている。

 理不尽がまかり通る世の中でスッキリさせてくれるのが、『花咲舞』のようなドラマなのでしょうね。

コメント (2)
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