平成エンタメ研究所

最近は政治ブログのようになって来ました。世を憂う日々。悪くなっていく社会にひと言。

ゲゲゲの女房 連合艦隊を再建したい

2010年06月19日 | ホームドラマ
 今回見て思ったのは、僕も連合艦隊を再建したいということ。
 すごいぞ、茂(向井 理)! プラモデルを見て連合艦隊を再建したいという壮大な夢を思いつくなんて!
 これなんですよね、男は。
 現実家の女性から見れば、何の役にも立たないバカなことに熱中してる。
 僕は戦争は人間の行う最大の愚行だと思うし、仲間が死に腕一本を奪われた茂にしてみれば、その思いは痛烈だろうと思うが、連合艦隊にはロマンを感じてしまう。
 海に浮かぶ連合艦隊を直に見られた茂をうらやましく思ってしまう。

 そして、ここが男と女、夫婦の仲の分かれ道。
 布美枝(松下奈緒)はよく男のロマンを理解して受け入れてくれましたよね。
 ここで稼ぎもないのにバカなことに熱中して!と怒れば大ゲンカ、現代であれば即離婚。
 それを一緒になって模型を造ってくれるなんて。
 女性は男が1円にもならないことに夢中になっている時、こう思うといいですね、「この人はちょっと現実から逃避したがっているんだ」と。

 もっとも茂も今回布美枝が病気になって、鼻紙ひとつ買ってやれない自分を不甲斐なく思ったようですね。
 漫画家廃業を言い出す。
 そして、この描写がないと、茂はただの現実逃避男になってしまう。
 家族のために漫画家である自分を捨てようと思う茂。 
 ここは難しい人生の岐路ですね。
 漫画家をやめていたら別の道で成功していたかもしれない。あるいはやめたという挫折体験が尾を引いてその後も挫折の人生を繰り返していたかもしれない。
 結果的に茂は漫画家として成功したわけですが、人生の岐路でどう行動するかは難しい。
 結局は自分の信念とまわりの人間。
 布美枝は「お父ちゃんは強い人。腕が三本だから何とかなりますよ」と励ましていたが、まわりの人間は、肯定して信じてあげることが一番大事ですね。


コメント (2)
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