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平成エンタメ研究所

最近は政治ブログのようになって来ました。世を憂う日々。悪くなっていく社会にひと言。

働きマン

2007年10月11日 | 職業ドラマ
 事件は外務大臣の機密費流用に関する告発。
 二十年尽くしてきた大臣への愛の清算のために第二秘書・関口歌子(夏木マリ)が行ったことだった。

 ドラマはそんな歌子の二十年の恋愛と自分の恋愛を重ね合わせる松方弘子(菅野美穂)の視線で描かれていく。
 物語の構成でいえば、主人公のエピソード(恋人とのすれ違いの関係)とメインキャラ・歌子のサブエピソードがリンクしていく構成だ。
 その結果、弘子が得た結論は
「すべてを犠牲にして仕事に突っ走る自分をかっこいいとは思っていない。不安だらけだ。でも戦っていきたい」
「仕事だけの人生だったと死ぬ時に思うような人生は送りたくない。それは一理ある。でも、あたしは仕事にがんばった人生と思って死にたい」

 作品はいわゆる働く女性もの。
 この弘子の出した結論を視聴者はどうとらえるかを問うている。

 どうなんだろうなぁ?
 この弘子の主張とキャラクターは?
 映画「プラダを着た悪魔」のヒットがあるから一概には言えないが、一昔前の感じがする。
 OLもので言えば、今のテーマは同じ枠の前ドラマ「ホタルノヒカリ」、恋愛に踏み出せない「干物女」である様な気がする。
 弘子にどの位共感が集まるか?
 このドラマでインパクトがあるのは『働きマン』にスイッチが入る変身シーン?(「仕事モードオン、男スイッチ入ります!―――働きマン!」)だが……。
 昔ならこの作品を見て、自分も『働きマン』モードになろうとする人がいただろうが、今はもっと複雑な気がする。


※追記
 歌子のせりふ。
 「大臣は理想も美学ももっちゃいないわよ」
 二十年尽くして、理想を共にしてきた男への哀しい幻滅のせりふ。
 「二十年経ったら砂漠に立っていた」歌子の人生を物語るせりふだ。
 しかし、そんな歌子も夏木マリさんがやるとかっこいい。


コメント
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